20240811

20240811

シアスター・ゲイツ展を見に行く。アフロ民藝!

どの作品も質感が頼もしい。できればお触りOKコーナーも用意してほしかった。お香やオルガン演奏(日曜のみ実施)など、視覚以外で楽しむ作品が多いのも好印象。

何気に見逃せないのがMOMコーナーの台湾ビデオ・アートの黎明期特集。グエン・チン・ティを代表とする台湾作家の作品を一気見することができた。

最近マグカップのつるつるした触り心地に嫌気が差して焼き物を探していたのだけど、ミュージアップショップで見つけた常滑焼に一目惚れ。お持ち帰りしてしまった。シアスター・ゲイツの窯を制作した水上勝夫さん作とのこと。

20240812

エルデンリングDLCクリア。

マレニアで萎えて終わった本編と比較すると、真っ当にやりごたえのあるラスボスで安心。マップの完成度含めて「エルデンリングのつくりかた」が分かったうえでもう一度トライする良さに溢れていたと思う。私はエルデンリング本編に否定的なのもあってDLCがここまで素直に楽しめたのは驚きだった。

20240816

なぜか「臭作」をプレイする。

ADVファンとして「臭作」は先進的なメタネタを扱った作品としては話だけ知っていた。自分の好きな「デラシネ」も大ネタを踏まえると直系の作品なのでは以前から疑っていって、ようやく確認する気になった。

主人公の選んだ選択肢を「やだね」と突っぱねる臭作を見ると、メタをユーモラスに扱っているのが逆に新鮮。これと比べると「ととの」のメタはガチ過ぎる。

20240817

MOTに高橋龍太郎コレクションを見に行く。

チケット代がいつもより高い!と困惑するも、1FとB1Fを使った大規模構成とのことで納得。むしろ日本の現代美術のベストセレクションとも言える充実ぶりで容易く元が取れる。

最も印象に残ったのは志賀理江子の「螺旋海岸」。

写真のフィクション性、暴力性を自覚した際どい作風。名前を忘れていただけで、MOTの「さばかれえぬ私へ」や今年の横トリの展示でも見ている。売店で写真集を買って帰ろうと思ったが、肝心の「螺旋海岸」はなかった。今は在庫が切れてプレミア化しているらしい。

帰宅後、トイドラさんが「Luna say maybe」の分析をしていたので見る。最近少しずつコードの機能が分かってきて、話の内容が理解できるのが嬉しい。ただオンコードの印象の違いはまだよく聞き取れない。

20240818

「臭作」をクリア。

「デラシネ」に影響を与えてるという予想は大きく外れてなかったと思うけど、終わってみるとむしろ下倉バイオへの影響を強く感じた。キャラクターとプレイヤーをダイレクトに会話させるためにメタを使うという発想を更に掘り下げたのが「ととの」や「モジカ」という気がする。

夜は渋谷でパソコン音楽クラブのリリパを見る。

パソコン音楽クラブのライブを見るのは初めてだけど、VJがかなり本格的で驚く。二人の手元は角度的に見えなかったけどマシンライブ構成か。前半はアルバムの収録曲なのか分からないような機材ドリブンのパフォーマンスを長尺でやっていて痺れた。むしろそれだけのライブが見てみたい。

帰宅後、意外と体力が残っていたので味噌汁をつくる。味噌汁はいくら作っても困らないので。

20240819

ゲリラ豪雨でぐしょぐしょになりながら帰宅すると、16bitセンセーションの総集編が届いていた。

「結婚ですか」の連載やアニメ版のプロット作成を抱えていたはずの若木先生が、こんな大長編を平行に書いていた事実にまずやられる。

角川版ではずっと糸目キャラのように振る舞っていたかおりさんは、届いた総集編2・3では度々目が開くようになる。メイ子が業界のエースとして活躍する一方で、かおりさんは業界の暗い面に身を晒しすぎて目蓋を閉じなければそこに居続けられない対象的な位置にいる人だったことが分かる。合わせてフォーカスが当たるのがキョンシー。彼の復帰劇がこの話のクライマックスになるのだけれど、スランプで黄昏れていた彼の歳が33なのは若すぎるだろうと驚愕。ただ、ルール無用のこの業界に権力を持たない20代を捧げたら大半は取り返しがつかないことになるのも想像が付く。そういった人に最後にスポットライトを当てるという、史実を追うことから離れたエモーショナルな終わり方だった。(思えば「神のみ」も最後はそうだった)

妙に印象に残るのが2ちゃんねるの存在感で、メイ子が自身の悪口を見てしまい人間不信に陥る展開に、現代との地続きさを感じてしまった。テキストで「2ちゃんねるは悪意のある人間が強い力を持つ世界」と書かれてたが本当にその通りで、そんな場所を定期監視したら有害な言葉ばかり目に入るのは当然、でもやっぱり見てしまうという・・・。

20240822

岩倉アリアをクリア。面白すぎて3日で終えてしまった。

思うところあるのでゲームブログにまとまった文章を書きたいところ。

20240824

午後からだらっと外出。

まずはワタリウム美術館のSIDE CORE展へ。写真は美術館向かいのビルに出現したねずみくん。

SIDE COREは過去のタイムズゲートのように屋外を舞台にした作品でないと強度が出なさそうな不安があったが、予想していたよりは固い作品が揃っていた。ただ、画竜点睛を欠く印象は残る。そこは同時開催されている街歩きイベントに参加しないとダメそう。ただ既に定員に達してしまったらしい。

はしごで写真美術館の「いわいとしお」を見る。そう、TENORI-ONやエレクトロプランクトンの岩井俊雄の個展がひっそりと開催されているのです。

ゾートロープをテーマにした時間層シリーズに惹かれた。一般的なゾートロープと異なり、光の周波数を変化させることでアニメーションのパターンを次々に変化する。よく見ると素材はビデオデッキやMSXなど、当時誰でも手に入れる事が可能なもので構成されているのがすごい。1作目はなんと大学時代に制作したとのこと。

眺めていると、隣に居た人が「この作品の制作で私が考えていたのは・・・」と話していて、振り返ると岩井俊雄ご本人だった!お連れの方に作品の解説をしていたらしい。どうしても聞き耳を立てたくなってしまうので距離を取って鑑賞。

20240824

黒沢清の「Chime」を見た。

菊川のStrangerで見ようと考えていたが、既に昼間の上映がなく、RoadSteadでレンタルした。999人しかいない購入者から視聴権をレンタルするという、一瞬逃げたくなるアナログな手続きが必要だが難しくはない。

「CURE」や「散歩する侵略者」のように普通の市民が異常行動を始めるといういつものあらすじだが、間宮のような事件の発端となる人間がおらず、商業映画で求められる前説明がすべてカットされているのが特徴。黒沢清作品の大トロ部分のみで構成された凄まじい映画だった。大満足。ちなみに最後のインターフォンに写ってたあれが「Chime」なんでしょうか。

「Cloud」も前評判が良いので公開が楽しみ。

20240827

川村記念美術館閉館のニュースに凹む。高速バスでふらっとロスコルームに行く週末はもう無いんですか・・・。原美術館が解体されたときもそうだったがふつふつと怒りを覚える。

Alienmelonの新作が突如投下されたためプレイ。ビデオゲーム内の仮想美術館の歩くタイプの作品。それ自体はitch.ioではよくあるスタイルだが、膨大な資料にアクセスしながらTechnocapitalismにまつわる論を聞かされる点が非凡。作品内PCから参考資料となるWEBサイトに飛ぶこともできる。

20240830

楽しみにしていた「ファミコン探偵倶楽部 笑み男」の発売日。なのだけど、直前に始めた「WHITE ALBUM 2」が面白すぎて同時進行になってしまう。

三角関係ものって全く触れたことがなかったけど、優れたフォーマットであることが分かってきた。前にゲームブログに書いた「PARQUET」も企画書段階では実は三角関係ものだったらしい。(ゆずソフトのカラーに合わなくて路線変更されたのだろう)

一昨日にはずっと楽しみにしていたせせきさんの「アニマアルプス」の体験版も公開されて首が回らない。山登りたいよ。

20240831

「きみの色」を見ましたが良すぎて言語化したくない。唯一言えるのは、牛尾さん、永井聖一を連れてきてくれてありがとうということ。水金地火木土天アーメン。