20250605

20250605

「ナイトレイン」は夜の王を撃破したので一応クリア。

ローグライトとソウル系は相性が良さそうだしこれは・・・と期待していたが、本当に傑作だった。SEKIROを最後に新しいことに挑戦しなくなったフロムに不満を覚えていたが、信頼度がだいぶ復活した。

「to a T」もクリアしている。この作品、高橋慶太は”ふつうのゲーム”をつくるのも上手い事を示した逆異色作なのではと感じている。頭の中が整理できたら別の機会に書いてみたい。

うぐいす(私が付けた名前)はいつでもかわいいなー。

20250614

仕事の休み時間にギタマガのエフェクター総選挙を読んでいたらまんまとエフェクターが欲しくなってしまった。値段はピンキリで安いものなら1万くらいらしいが、パワーサプライなどの初期投資も考えるとまあまあな額になる。

衝動的買いで後悔しないよう、まずはアンプシミュレータの「Guitar Rig Pro 7」を購入して気持ちを抑えることにした(ちょうどサマーセール中だった)。ネットでモデリングの元ネタを調べながら1個ずつコンポーネントを見ていくと無限に時間が溶けて楽しい。

そして今はMaxで自作エフェクターをつくり始めている(どうしてこうなった)。

Ableton and Max Communityに通っていたおかげで基本操作はうろ覚えだが分かる。思いつきでChatGTPに相談してみたら高い精度のお手本を出してくれたのでかなり楽ができそう。時代は変わった。

画像は10分で組んだオーバードライブエフェクター。BOSSのOD-2を目指してノブを追加していきたい。

20250615

用事もないので家に籠もってDTM。windandwindowsの耳コピを仕上げる。

「最近暑いですね」という気持ちが溢れてひんやりアレンジに。「蓮沼執太といえば振動」という誰にも共感してもらえない謎のイメージがあるのでオーディオエフェクトで無茶にビブラートをかけている。

実は来週からDTM講座を受けるので、その前の最後の筋トレになる。以前から拝聴しているミュージシャンに直に教えてもらえるすごい企画で、音楽経験2年の若輩者には早すぎる気もするが、二度と無い機会と思い応募してしまった。プライドがズタズタになって終わる可能性も高いが、もういい歳なので失敗より動かないでいる方が怖いのだった。

20250524

20250524

胃カメラが終わってから毎日美味しいものが食べたくなる。

自転車で前から気になっていた野島商店へ。

12時過ぎに店内に入ったら既に2名の待ちが発生しており、お持ち帰りの弁当にしてもらう。1200円と少々お高いが、味は確かな上ヨーグルトも付くのでギリ許容範囲。

午後はAbleton and Max Community Japan「Proto Music Lab」にオンライン参加。「そもそも音楽とは何か」という松本さんらしいメタな内容。作曲や演奏をするようになって自身の音楽への偏った見方は随分リセットされたが、音楽史を知ることで自身の現在地をより俯瞰して理解できるようになった気がした。

20250525

「パディントン・イン・ペルー」を見る。大好きなシリーズがかなりのブランクを経て復活ということで緊張しながら映画館へ向かったが、変わらず面白く安心した。

北千住へ移動し、野村さん率いるだじゃれ音楽研究会のパフォーマンスを見に行く。

いや、厳密にはシャカシャカを渡されてパフォーマンスに参加することになった。実は今回の演目は『キタ!千住の1010人』のイントロ版。シャカシャカを持たされたと思ったらいつの間にかガムランに参加させられていた。こわ。

北千住にはクリスピー・クリームがあるので帰りに寄る。知らずに行ったがパックマンコラボのドーナツが出ていたので購入。

20250527

今聞いているスカートの新譜からMVが出た。まさかの全編長回し!

女の子がひっくり返したジュースがレンズ手前まで派手に飛んでいるのがスペシャル。

キーボードの佐藤優介(想像力の血)が見当たらないがエーテル体で参加しているとのこと。

20250528

長谷川白紙の「外」を耳コピ。ピアノオンリーのシンプルな曲なのに、慣れないボーカル処理で苦戦してしまいミックスだけで数日かかってしまった。

コードの使い方を勉強したかったのだけど、AbletonのMIDI Monitorを通してもコードネームがつかない和音が登場して困った。共通言語のない要素はどうやって理解していけばいいんだろう。

「to a T」がリリースされていたのでプレイ。高橋慶太作品でしか味わえないタイプのワンダーで溢れていてニコニコしてしまう。学校は行きたくないよね。

ちなみに劇中歌の歌唱は「スティーブン・ユニバース」のレベッカ・シュガーが担当しています。なんで!?

20250514

20250514

自分は野村誠さんのブログを定期チェックしているのだけど、いまは鍵盤ハーモニカフォーラム(!?)に参加のためボストンに遠征中らしい。お誘いしてくれたDr. Melodicaの仲間たちとセッションした動画が紹介されていた。

グラフィティだらけの駐車場というシチュエーションにワクワクしていたら、いきなりシンバルにゴムを擦り付けてドローン音を出すという知らないテクニックが披露され唖然。鍵ハモが主役と思いきや突然コーラスを始める野村氏も流石。こういった面白い人は知らないだけで日本も含めて様々な場所にいるのだろうけど、なかなか気づくのは難しい。

20250516

M3 macを購入したおまけで付いてきたApple TV+で「マーダーボット」を見ているがめちゃめちゃ面白い。原作が有名な「マーダーボットダイアリー」ということで話の面白さは保証されているというのもあるが、1話25分というアニメサイズで、未来の宇宙開発時代を丁寧に描いているのが良い。自我を手に入れた主人公のロボットが海外ドラマに激ハマりしているという設定なのだけど、このドラマの絵も高いクオリティで撮られていて隙がない。Disney+立ち上げ直後のマーベルドラマの画作りは非常に優れていたのに数年で手を抜くようになって残念だったが、Apple TV+は安定しておりお金を落とすならこちらの方が良さそうだなと思ってしまった。

20250517

switch2抽選のためnintendo onlineに入り直したので、実は未プレイだった「時のオカリナ」を起動してみる。

これがなかなか面白くて大人編まであっという間に突入してしまった。これぞゼルダと思わせる音楽演出の連続に関心すると同時に、自分が10代の頃に触れた「ニーアレプリカント」が如何に時のオカリナのオマージュだらけだったかに気づく。ヨコオタロウは「ICO」「斑鳩」「エヴァ」など影響元を隠さず自身の作品に乗っけてしまうところが演出家志向のディレクターらしい。

全体的に謎解きの難易度が容赦なく、「俺のひらめきで解けた」感触が強い。「スカイウォードソード」で謎の解法をムービーで見れるようにした仕様は本当にモチベーションが下がったが、オープンワールド化した「ブレスオブザワイルド」では「解けなくて良い謎」が多くを占めるようになったおかげで再び難易度を上げられるようになったんだなと、3Dゼルダの変遷歴が突如自分の中で完成した。

仕事の後にプレイするには重い内容だが、3Dゲームの古典であるし最後までプレイしたいところ。

20250518

高円寺で万有引力の「奴婢訓」を見る。

今回は舞台美術家・小竹信節の追悼公演。動画でしか見たことが無かった小竹信節の狂った舞台装置に演者が跨るところを遂に見ることが出来た!

「奴婢訓」は他の劇団のバージョンもあるが自分は完全に初見。万有引力の演劇の中でもシナリオが薄く、ビジュアル&演者の肉体いじめに特化した作品という印象で非常に楽しめた。

悪い面としては、座・高円寺の横に広い舞台をフル活用するせいで、演者が自身の席から遠い場所で会話するシーンになると何を話しているか全く聞こえないことがあった。この辺りはどうしても演出プランとのトレードオフになってくる。次はスズナリのような小劇場で見たいなと思いながら帰宅した。

体力があったので2時間作曲(作曲少女というYAMAHAの本で紹介されていた作曲ゲーム)にトライ。カービィの1面のBGMを勝手に作るというお題でMASSIVE主体でチップチューンっぽく仕上げた。

最近耳コピばかりで作曲する筋力が落ちてないか心配だったが、無事に時間内に完成して胸を撫で下ろした。

20250521

やる気に溢れているので2時間作曲ふたたび。リメイク版サイレントヒル2の音楽についてのインタビュー記事を読んでいた影響で、お題は暗い古城探索にした。

ダークアンビエントにしようと決めたはいいが作ったことがないジャンルのため、蓮沼執太の「KK」のように景色が変わっていくイメージでフレーズを配置していったら、予想外に面白いものが出来た。自分がこれまでに作ってきた曲の中でもかなりお気に入り。音楽はビデオゲームと違って良い作品ができる条件に多分に運が絡むのが難しい。早く狙って的に当てられるようになりたい。

20250523

会社を休んで人間ドックへ。初めて胃カメラ(鼻経由)を経験したが、耐えられないこともないが年1でこれを経験するのは勘弁して欲しいくらいの苦痛。バリウムも別の苦しみがあるらしいが、来年はどうするべきか。。

午後はMIデッドレコニングを見る。

序盤1時間はとにかく眠い。作戦のブリーフィングに加え、過去映像のカットアップがやたら入るせいで話に入っていけない。心配になったが、水中に沈んだ潜水艦に侵入する作戦が始まった辺りからエンジンがかかりそこからはずっと面白いままだった。潜水艦が回転して重力の方向が変わっていくシーンは過去見たことのない映像になっていて、これを見れただけで劇場に来た甲斐があった。

あと「SNSの見過ぎだ!」と言いながらAI信奉者の刺客をノックアウトするシーンは、完全にトム・クルーズ本人の意見をイーサンに言わせていて笑ってしまった。実際このシリーズはトム・クルーズのドキュメンタリーとしての側面が絶対にあると思う。

20250510

20250510

週末なのに雨が降っており出かける気分にならない。

GWに耳コピしていたICOのHealを仕上げる。

いつもそうだが、soundcloudにアップした後に「音が飽和しすぎじゃない?」と気づく。制作中は不安になってどんどん帯域を埋めてしまう。。

20250511

今日は晴れた。

菊川からふらふら散歩しながら錦糸町の無人島プロダクションへ。

「引き倒し」の作品で有名な加藤翼の個展だが、過去作からは想像もつかない、人形をモチーフとしたジメッとした内容に驚く。

コロナ禍にて介護施設で過ごす祖母とガラス越しにしかコミュニケーションを許されなかった経験と、日本に「美術」の概念が持ち込まれたとき日本人形をガラスケースに入れることで「鑑賞物」へ変容させたという歴史からインスピレーションを受けた作品。作家が子どもを授かったことも大きな影響があるようで、あらゆる面でドメスティックな印象。

前回の小泉明郎と連続して、無人島プロダクションでは物質的な作品の制作が続いている。

本当は適当な映画館でパディントンを見るつもりだったが、良い時間の回がなくLOVEファッション展を見ることした。

長谷川白紙のファーストテイクで印象的だったケイニノミヤを見つけて興奮。

その後ろではバレンシアガの「ビデオゲームの世界から飛び出してきた風甲冑」が映像と共に展示されていた。いつものバレンシアガ。

ファッションがテーマながら、さらっとティルマンスの壁が見れてしまうなど贅沢なキュレーション。(写真と言えば他のエリアには澤田知子もある。東写美と展示被り。)

前から気になってきた原田裕規の「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」が見れたのもラッキーだった。

20250505

20250505

明日から雨と聞き、今のうちと写真美術館へ。5月なので新しい年パスを購入する。

鷹野隆大の個展を見るのは初めてだが、初期の「IN MY ROOM」の面白さに対して平凡な都市風景を撮った近作はかなりとっつきにくい。会場にわざわざベンチを用意するなどこのコンセプトに本気であることは伝わってくるが・・・。

3展すべて見たが、コレクション展の不易流行が最も素直に楽しめた。

帰宅後、AMCJ#061「MIDIコン開発入門」のアーカイブを見ながらRaspberry Pi Picoを組む。

たった3時間でボタン、ディップスイッチ、ノブを搭載したコントローラーが完成するという濃密な内容。ノブ2つと来れば当然アシッドベースをやりたくなるが、ケーブルが干渉するわ、そもそも音楽用のノブでないのでスムーズに回せないわでこのままでは実用性は無い。調べてみるとM5Stackの「UNIT 8ANGLE」がよく名前に上がっているが、自分の好みとしてはminilogueに付いているようなデカいものが欲しい。この辺りに拘りだすと時間がじゃぶじゃぶ溶けそう。

20250506

天気予報通り雨なのでゆっくり家で過ごすことにする。

GW中にコピーしていた「毎日」を仕上げてアップロード。

アレンジがないただの耳コピになってしまったが、習作としては十分。次に機会があれば米津玄師らしい異物感を出してみたい。

だいだいGWでやりたかったことは済ませたが、Blendo Games最新作の「Skin Deep」がリリースに漕ぎ着けたというニュースを知り、慌ててプレイ。

ハッキングアクションに注力していた「Quadrilateral Cowboy」に対して、今作は「Dishonored」のようなステルス・イマーシブシムの模様。とうとう人間のデザインが四角でなくなってしまった・・・とがっかりしたが、救出対象の猫はきちんと四角だった。

Annapurnaがパブリッシャーについたことで日本語字幕がついたのはありがたい。ただチュートリアルが過去最高に丁寧すぎて眠いという欠点も。

20250504 東京ゲームダンジョン8、Mary Had a Little Lamb

昨夜、遅くまで「違う星のぼくら」をプレイしていたのもあって寝坊してしまった。少々身体が重いが、浜松で開催されている東京ゲームダンジョン8へ行く。

盛況すぎて触れずじまいになったタイトルも少なくないが、印象に残ったものをメモしておく。

CRAZY SONIC/Hiroshi Ideno Presents

Playdateがある!!と興奮して並んでしまった。

実験的なハードながら「CRAZY SONIC」の内容は非常にタイト。クランクの回転で車を加速するインタラクションが気持ちよく感じられることに全集中した作り込みに唸らされる。Playdate作品を手掛けるのはこれで2本目とのこと。

Stellagate

ワープゾーンの幻惑的なビジュアルに眼を惹かれるパズルアクション。どうやったらこんな絵が実装できるのか自分には想像もつかない。レベルデザインも丁寧で全てがエレガント。これが大学生のサークル開発作品って本当ですか?

Mountain Lomyst/HIKO GAME

残念ながら常に人が居てプレイできず。自身も2D登山ゲームの開発経験があるので仕様が気になって後ろから眺めていたが、壁をよじ登れるのは同じで、フックを使うことで横方向や上方向への移動を可能とするデザインだった。「海腹川背」的な派手なアクションではなく、正しいルート取りをじっくり考えさせるパズルアクション的な方向性にしているのに共感。

The Doppel/Nerdrinkers

追跡者から逃げながら進むパズルプラットフォーマー。追跡者の動きが実はレースゲームで言うところのゴーストであり過去の自分との追いかけっこであるところがミソ。かつてSuper Time Force Ultraが実現していたようなワンダーがある。

こふんはいきている/CAVY HOUSE

あまりゲームのコンセプトと関係ない話で申し訳ないが、移動範囲は公園のみとし、濃密なインタラクションを10分でこなして体験版が終了するという設計に熟練の開発者の凄みを見た。

エデン・スキマータ

ゲーム開始直後にリッチなアニメーションが入り驚いたが、本編は正統派のポイント&クリックADVという印象で、ゲームデザインの独自性の部分が見えなかった。フル版ではシナリオ面での盛り上がりがあるのだろうか。


5時頃まで会場に居たが、これだけで帰宅するには早すぎる時間。

ソニーイメージングギャラリー銀座に寄って、木村伊兵衛写真賞を取った長沢 慎一郎の「Mary Had a Little Lamb」を見る。

長沢さんは小笠原で写真を取り続けてきた人で、前作「The Bonin Islanders」は自分もT3で見ている。今作は父島の格納庫を取り扱っており、かつてここにはアメリカ軍が持ってきた核弾頭(通称”メリーさんの羊”)が保管されていたとのこと。

紙の写真集版と異なり、格納庫の壁を構成する銅板の色がくっきり出ていて全く迫力が違う。やはりサボらずに生で見ないとダメだなと思う(逆に言えば写真集での審査でよくこの作品を選べたなとも思う)。ギャラリーの鈍い空調音と暗い照明も相まって不安を煽られる良い展示だった。

20250427

20250427

今年のGWは非常に中途半端で、4連休が2度に分けてやってくるという使い辛い日程。

M3に行こうと思っていたが、太田市美術館・図書館で原田 郁のアーティスト・トークがあると聞き、急遽群馬へ。

「からまりしろ建築」を堪能したので写真を貼りまくる。

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KYOTOGRAPHIEを見る。雨。。

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神戸。六甲山へ。

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20250305

見事にインフルA型に罹患!しばらく倒れてました。

39度の熱も辛かったが、喉の痛みから唾が飲み込めず、寝て休むことすらできないのが一番しんどかった。身体が弱くなっているのか、病気にかかると毎度重症化しているのが気がかり。

回復したので新しいゲームを始めた。モンハンワイルズ!!

モンハンはPSP以来だが、NPCの背中を追いながら散歩するパートが入ったりと、完全に大作アクションADVの文法に変わっていて狐に化かされたかのような気分。現代のモンハンはこんなことになっていたんですか・・・?

非常に楽しんでいる一方で、メインクエストをクリアした途端にゲーム側からの誘導が一切無くなり、何をしたら良いのか分からなくなってしまうのには困惑。ここまで満足度が高かった故に気付けなかったが、開発が混乱していたタイプのゲームに有りがちな歪さを抱えているようにも見えた(なんとなくFF15を思い出す)。

20250311

最近ギターの練習をサボりがち、というより何をしたら良いのか分からなくなって手が止まるという状況だったので、Fender Playを契約してみた。月2400円という強気の価格に最初は怯んだが、逆に元を取らねばと強制力がかかるおかげで、今のところサボらず続けられている。

高いだけあってUXは素晴らしく、興味のあるジャンルに合わせてカリキュラムが自動カスタマイズされる、基礎練の合間に有名曲のリフ練習が挟まるなど、初心者がギター練習が嫌になる瞬間を先回りして潰すよく理解っているつくり。またDTMに戻りたくなったら解約すればいいので、しばらくはこのアプリで頑張っていきたい。

20250315

ガリレオガリレイのガーデンシアターライブを見に行く。

ガリレオを熱心聞いていたのはまだ地元に居た10代の頃で、ライブを見る機会を得られないまま解散したことに落ち込んだが、まさかの再結成でチャンスがやってきた。

今回はアルバム「BLUE」のリリースにかこつけたライブなので、正に解散前の曲が中心。エレクトロニカ寄りだった「PORTAL」の曲はあんまりやらないかな…と思いきや全アルバムから満遍なくピックアップするセットリストで聞きたいものは大体聞くことができた。

BBHFが身体に浸透した状態で聞くと、GGはインディーロックをサリンジャーを依り代にして短編小説的に触れられるようにするコンセプトが妙に印象深かった。音楽を音楽のまま楽しむことが難しい日本人(つまり10代の頃の自分)にとって聞きやすいバンドだったのは間違いない。バンプ、アジカン、サカナクション、YOASOBIと、日本でポピュラーに受け入れられるバンドはこういったフックを周到に仕込んでいたのかもしれないなと思う。

帰ってからも熱が冷めず、「老人と海」をコピーした。「PORTAL」のエレクトロポップ感が好きなので、作業中に手が滑って購入したSerum2でほとんどのトラックを作った。

20250320

スプリットフィクションをクリア。ジョセフ・ファレスまだまだやれるやん…。

過去作を全てプレイしてきた人間からすると、前半6割くらいは「It takes two」から進化が見られず「駄作・・・?」と不安になっていたが、実は新しいアプローチは全部後ろに詰められていて、二次関数的にテンションが上昇するというイカれた構成でした。とは言え、未だ最高傑作は例の大ネタを披露した「A Way Out」で、なかなかそこは超えられないんだなと難しさも感じる。

20250322

花粉に怯えながら「ウィキッド」を見に行く。

2部作にしたせいでキリの悪い終わり方になっているが、非常に楽しめた。舞台の内容をあえて調べないまま来たが、「オズ」の世界観は実はおまけで、スクールカーストやルームメイトとの友情を描いた学園物であることに驚いた。

見終わってまず思ったのは、実質主役であるはずのエルファバの印象が薄く、スクールカースト最上位でほぼ悪役であるグリンダの華やかさに目を奪われてしまうこと。演じているアリアナ・グランデのキレッキレなダンスと歌唱があまりにも画面を支配しすぎている。特に「ポピュラー」の多幸感には笑いが出そうだった。やはりミュージカルは動いたもの勝ちなので、シナリオ上では感情移入の対象になっているはずのエルファバがここまで引っ込んでいるのは演出プランが良くないんじゃないかと思う。

他にもエルファバは割を食っていて、映画を締めるオズに反乱するくだりは、エルファバの性格を思うと「まぁこうなるだろうな」と予想できる展開で、実はドラマになっていない(part1で一番のドラマは水と油だったはずの2人がダンスを通じて親友になってしまうあの場面)。ここを映画のクライマックスと位置づけて派手に描かれたこと自体がエルファバにとって損なのではないか。

とは言えこれは構成上の問題なので早く続きが見れればそれでOK。海外でもpart2は公開されておらず、part1も日本だけ配給が遅れたことを踏まえるとまだまだ先になりそう。

こうやって見返すとグリンダは後ろのモブがダンスを補強してくれるのがズルい!やはりスクールカーストは最強。ポピュラーであれ。

20250323

引っ越し先を探して今日も散歩。だんだん面倒くさくなっているのが本音だが、家賃を下げないと泣くのは未来の自分なので動き続けなくては。楽しみがないとやってられないので、帰りに「のび太の絵世界物語」を見た。

ドラ映画は定期的に配信で新作をチェックする習慣があるが、わざわざ映画館に出向いたのは最高傑作である「ひみつ道具ミュージアム」の寺本幸代が監督に10年ぶりに復帰したから!間ではあにめたまごの「レベッカ」というオリジナルアニメの企画もあったようだが、公開方法が特殊すぎて見れず。

まだ頭の整理がついていないが「ひみつ道具ミュージアム」に並ぶ傑作で、終盤で起きるあるイノセントな展開では突然涙が出そうになって慌ててしまった。目を真っ赤にして子どもたちで溢れる劇場を出るのはちょっと恥ずかしすぎる。

本作はとにかく「粋」で、子どもをナメずに、残酷さを隠さないまま前向きなメッセージを発信する姿勢に心打たれた。終盤は別れが多く、絵世界の生まれであるチャイは消えてしまうし、火山活動によりアートリア国自体ごと登場人物達が全員死んでしまうことが確定している。(映画館が明るくなった後、チャイが消えてしまった悲しさを母親に訴える子が居た。ちゃんと伝わっている。)悪役の時空犯罪者が火山活動で国の遺産が消えることを理由に美術品の窃盗を正当化するシーンがあるが、子どもであるのび太がこれをしっかりと否定してみせるなど、大人の欺瞞に騙されずに正しい判断ができるようになって欲しいというメッセージを感じた。他にもしずかちゃんとジャイアンだけで時空犯罪者の嘘を見抜くシーンが用意されておりと、実はこれが裏テーマではないかと思う。その残酷さの一方で、「絵をかくこと」「絵を見ること」が今を前向きに生きる力をくれるというセンス・オブ・ワンダーな展開で物語が閉められており、ここで自分は泣きそうになってしまった。

ちょっと冷静に前作との比較もしておくと、「ひみつ道具ミュージアム」が素晴らしかったのは「子供のための映画」を徹底していることで、登場人物の説明台詞が始まると子どもたちが退屈しないように獣化したドラえもん(そういう設定なんです)を後ろで騒がせて注意を引くなど、そういった配慮が映像作品としての面白さを高めてしまうという奇跡的な現象が起こっていた。今作はそういった映像的な面白さは若干退行していたが(とは言え序盤の工事現場のシーンやいきなりミノタウロスは最高)、重度のドラえもんフリークである監督らしい、ひみつ道具が生み出す想定外の化学反応や、「タイムパトロールぼんを見てないと分からなくない!?」とツッコミたくなる次元ホール、タイムパトロール、時空犯罪者が絡む複雑なプロットなど、情報量の多さで間を持たせるオタク気質な作品だった。その辺りのせいで一般。

20250329

「Slay the princess」クリアしました!

なんもわからん・・・。

夜は恵比寿でパソコン音楽クラブと柴田聡子の対バンを見る。「虹」カバーの多幸感よ。

20250330

「ミッキー17」を見ようと錦糸町を歩いていたら花見客で公園が占拠されていた。地元では身近な公園で花見をするという文化が無かったので毎度新鮮に見てしまう。(田舎に住んでいると休日は車を飛ばして遠くの名所に行きたくなる)

映画はポン・ジュノのフィルモグラフィー中ではパッとしない方でトボトボ帰る。。でも吹替版のミッキー(演・成河)のへっぽこ感にはニコニコ。

itch.ioのフィードを眺めていると、alienmelon氏が文章をアップされていたのに気づく。

https://itch.io/blog/913864/why-making-art-matters-we-no-longer-have-a-type-of-industry-where-we-can-chase-financial-success-we-can-only-sustainably-fail

資本主義を強固に内面化したゲーム開発者・ゲーマーには私もうんざりしているので、ただ首を縦に振るばかりだったが、「持続的に負け続ける」というのは良いスローガンと思う。

20250211

20250211

3度目の恵比寿映像祭。が、疲労で朝から身体が重い…。今年はこれで最後にしよう。

角田俊也のパフォーマンスを見るつもりだったが整理券が切れており出鼻を挫かれる。展示室の音漏れから概要だけさらいつつB1へ。

一番奥にあった劉玗の《If Narratives Become the Great Flood》が今年一番のお気に入りになった。例えが悪くて申し訳ないが、化物語的なタイポグラフィ&CGを使って人間が登場する以前の神話世界をミニマル&プリミティブに表現するというもの。スクリーン前に置かれた土偶のようなオブジェクトを使ったプロジェクションマッピングも完成度が高くカッコいい。よくぞこれを日本に持ってきてくれた。

その一つ隣の部屋にあった斎藤英理の8ミリフィルムも良かった。ただただ美しい風景に見惚れてしまうが、なぜか人間関係の鬱屈にまつわるナレーションが乗っているのがユーモアがあって良かった。

最後に1Fホールで牧野貴《100年》×渡邊琢磨 弦楽五重奏ライヴを見る。

勉強不足で牧野貴さんのことを知らなかったが、The Intimate Starsにくらってしまう。特にOPに映る粒子の映像が印象深いが、暗室などの完全な暗闇に居る際に火花が見える経験の再現とのこと。瞼をつむると見えるチカチカしたあれのことだろうか。

20250215

森美術館のマシン・ラブを見る。

なかなかしんどい部分もあったがそれは後回しにして、良かったのが「デリバリーダンサーズスフィア」。Uberを思わせる配送サービスが現実の地形を無視した実現不可能なルートを配達員に提示する現象を、二人のキャラクターの対立として描く映像作品。あるシステムに触れ続けることで幻視する手触りを人間という形で描いているのがツボだった。(lainオタクっぽい感想)

キツかった部分として、ビデオゲームの均質的な仮想空間を、郊外の風景と絡めて語る作品が多すぎる。作品自体は良いが、六本木の森タワーという場所で郊外をネタにした作品を眺めるという構図の悪趣味さに腹が立ってしまった。田舎出身のお上りさんなのでね…。

20250222

東京寒い。

でも京橋へ。ENCOUNTERSを見る。

歩いてみると意外と知っている人・作品が多い。永田康祐、花形槙、大村高広…。文化庁からうまいこと資金調達しているクリエイターは多いのだなと知る。

そういえばコロナの頃にin the blue shirtが運営していたトマソンスタジオに文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」を適用できたという話もあったし、自主活動だとしても意外と国はお金を出してくれるのだったと思い出す。

何気にビデオゲームもいくつかあり、フツララさんのCultureHouseも声優さんの吹込み資金のために申請したらしい。

驚いたのは榊原寛の新作、『歴史の終わり』。UEの背景アーティストという認識だったが、今作はオープンワールド&シミュレーションというnot walking simulatorなジャンルに挑戦している。意外となかったタイプの手触りで好印象。頑張って完成させて欲しい。(アドバイザーがさわやかさんなのは笑ってしまった。批評家の助言って作家にとって助けになるのだろうか)

3時間かけて展示をチェックしたが、特に印象に残ったのは池添俊のスペクトラム。統合失調症患者の家族へのインタビュー映像と思いきや、視聴者を混乱させる意図不明のカメラワークや編集により定位感が失われて頭が痛くなってくる。だがそれが良い。

最後に藤堂さんの犬ロボットを見て帰ろうとしたが、人が多すぎてあまり見えなかったのが残念。子供の頃、帰り道にこういう凶暴な犬居たな…というフィーリングは受け取ったのでOKとする。

2025023

世田谷へ。森薫と入江亜季の原画展を見る。

圧倒…。

これまで好きな漫画家の原画展へ行っても心が動かなかったことも多々あり(荒木飛呂彦とか)、そのときその漫画のどこに惹かれていたのか自覚し直す。

その点森薫と入江亜季の二人は、生命力が込められた絵が魅力の殆どを占めるヤバい作家なのだと改めて理解した。心なしか他の来客者の熱量も高いように見えた。(帰り際に作家のQ&Aコーナーのパネルを写真に収める人がやたら多い)

売店で珈琲とフレグランス(入江亜季の友人がやっている店とのコラボ)を購入。

この珈琲を飲みながらイラストを眺めていると、Lo-Fi Hip Hopの気分になったのでサクッとつくってみる。

人間の気配を出したくなかったので、上モノは加えず、代わりに周囲の環境音が少しずつ変わっていくアレンジにした。そういえば初めてLiveで制作した曲もこんな感じの環境音を主役にしたビートものでした。

2025024

SIGMA Bf欲しい。欲しすぎる。私が金を持て余した中年なら即買っていたでしょう。

とは言え、自分の所持してるカメラはピーキー過ぎる性能であるdp Quattroのみであり、安心して使えるものを以前からもう一台確保しておきたいと思っていた。第一候補がSIGMA fpだったのだけど、その上位互換が登場してしまったのであえて古い方を選ぶ選択肢はない。

今は冷静な判断が出来ないのでしばらく寝かせる。とは言え4月には発売なんですが。

NIA編が登場したので少しずつ学マスを再開しているが、強化期間パフのおかげでついにFINALEを初クリア!手毬さんでした。

20250131

20250131

また1曲完成。今月は調子が良いです。

今回のテーマは2年前のサンレコウィークで公開された有村さんのサンプリング作曲の実践。ただし、リリースを切らないボーカルチョップは真似できない(手間がかかりすぎる)ので、オケ部分のみSplice素材のサンプリングで完結させることを目指した。

サンプリング主体で曲をつくると最初からサウンドデザインが済んでいるため楽なのだが、素材ありきでパズル的に組み上げることになるため曲の方向性やジャンルが行方不明になりがち。今回も序盤は迷子になりかけた。有村さんはこの辺どうしてるのだろう。

夜はZepp Hanedaでtofubeatsを見る。 

KREVAを始めとする豪華ゲストが次々と発表され、ハレ系の雰囲気だったら嫌だな…と謎の不安を感じていたが、MC無しで最初から最後までぶっ続けで曲を流すというクラブ仕様で大満足だった。中盤は照明を落として、下の動画で見れるようなグリッチを掛けまくる暗黒パートなどもやってくれて嬉しかった。

20250201

毎年恒例、恵比寿映像祭がスタート。例によって気になる上映が多く何度も通うことになりそう。

3Fの展示を幾つか見つつ、1Fの映画館でブリトニー・スピアーズの後見人問題など制度の欠点を広告的なタイポグラフィで告発する「トニー・コークス」や、サッフォーの詩に連想ゲーム的に映像を着けるマティアス・ピニェイロの「You Burn Me」を見た。

マティアス・ピニェイロ本人が来日しており上映後にトークショーがあったが、制作に使用したスクロールを客席に広げながら解説するなど大暴れ。サフォーの原著と「You Burn Me」というタイトルの差異への質問から始まった翻訳不可能性との向き合い方の話は興味深かった。

20250203

スティーブン・ユニバース ロスから抜けるために「我らクリスタルジェムズ」を耳コピ。

いつも音色選びに時間がかかるのだけど、今日はminilogueを使ったらすんなり完成した。ベースはデカいほうがカッコいい。

参考資料を集めている最中にこんな分析動画を見つけた。

「我らクリスタルジェムズ」のコード進行はⅠ→Ⅲ→Ⅳ→ⅳなので、ダイアトニックコードとノンダイアトニックコードが交互に登場することになる。この不安定さがこの曲をエモーショナルにしているとのこと。

言われてみると数ヶ月前に耳コピした「オレンジスケール」のAメロも同じ仕組みだ(あれは分数コードで不安定にしてたが)。簡単に真似できるテクニックなので使ってみたい。

20250209

風邪を引いて喉が痛い…。誤魔化しながら仕事をこなしなんとか週末に辿り着いた。

日曜はだいぶ具合が戻ってきたので2度目の恵比寿映像祭へ。

今日は2Fを見つつ、《冬の庭》+《3つの5windows》、新千歳空港国際アニメーション映画祭セレクションを見る。

新千歳空港国際アニメーションは今年も良い作品が多い。ツァイベイ・ツァイ《Sliver Cave》、ステファン・ヴィユマン《A Kind of Testament》が印象に残ったが、感想を書く元気がない…。気が向いたら後で書き足します。