20231014 京都

しばらく前に予約に成功したテリー・ライリーの能舞台ライブの日が来たので京都へ。このライブはKYOTO AMBIENTの2回目に合わせたイベントということで、昼間は展示を見て回った。

前回はブライアン・イーノ特集だったが、今回は坂本龍一やコーネリアスなど複数アーティストを取り上げるかたち。

恐らく多くの人が本イベントで目当てにしているのは坂本龍一とダムタイプ高谷史郎のインスタレーションだろうが、自分はここ数年のダムタイプの展示やパフォーマンスでスリットスキャンを使った映像は何度か見ていおりテンションは上がらず。どちらかといえばサウンドエンジニアのZAK氏が関わっている京都中央信用金庫の展示が刺さった。

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自分のためのぼっち・ざ・ろっく整理


このブログの文章はいつも着地点を決めたうえで書いているが、今回はアニメ版『ぼっち・ざ・ろっく』が終わってしまった悲しみを埋めることを目的に、何が自分に刺さったのかを行き当たりばったりで分析しながら書き殴ったものになる。

それ故に内容が肥大化しているが、まつだひかり以降のロック漫画の流れが整理されたり、日常アニメのリアリズムの根拠が変遷していることに気付いたりと、色々収穫があったため公開する。

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あfろファンから見る映画ゆるキャン感想

先に映画ゆるキャンの感想を述べてしまうと、「キャンプ場づくり」と「社会人の青春物語」のどちらが主題なのかを決め損ねたことで焦点がぼやけた失敗作だと感じた。

しかし同時に、本作の「キャンプ場づくり」という題材は、原作者のあfろ先生の作家性にぎりぎりまで接近してみせるような魅力があったと思う。

そこで本文では、あfろ先生の過去作について振り返りながら、映画ゆるキャンに埋もれたポテンシャルについて書いてみる。

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