20250504 東京ゲームダンジョン8、Mary Had a Little Lamb

昨夜、遅くまで「違う星のぼくら」をプレイしていたのもあって寝坊してしまった。少々身体が重いが、浜松で開催されている東京ゲームダンジョン8へ行く。

盛況すぎて触れずじまいになったタイトルも少なくないが、印象に残ったものをメモしておく。

CRAZY SONIC/Hiroshi Ideno Presents

Playdateがある!!と興奮して並んでしまった。

実験的なハードながら「CRAZY SONIC」の内容は非常にタイト。クランクの回転で車を加速するインタラクションが気持ちよく感じられることに全集中した作り込みに唸らされる。Playdate作品を手掛けるのはこれで2本目とのこと。

Stellagate

ワープゾーンの幻惑的なビジュアルに眼を惹かれるパズルアクション。どうやったらこんな絵が実装できるのか自分には想像もつかない。レベルデザインも丁寧で全てがエレガント。これが大学生のサークル開発作品って本当ですか?

Mountain Lomyst/HIKO GAME

残念ながら常に人が居てプレイできず。自身も2D登山ゲームの開発経験があるので仕様が気になって後ろから眺めていたが、壁をよじ登れるのは同じで、フックを使うことで横方向や上方向への移動を可能とするデザインだった。「海腹川背」的な派手なアクションではなく、正しいルート取りをじっくり考えさせるパズルアクション的な方向性にしているのに共感。

The Doppel/Nerdrinkers

追跡者から逃げながら進むパズルプラットフォーマー。追跡者の動きが実はレースゲームで言うところのゴーストであり過去の自分との追いかけっこであるところがミソ。かつてSuper Time Force Ultraが実現していたようなワンダーがある。

こふんはいきている/CAVY HOUSE

あまりゲームのコンセプトと関係ない話で申し訳ないが、移動範囲は公園のみとし、濃密なインタラクションを10分でこなして体験版が終了するという設計に熟練の開発者の凄みを見た。

エデン・スキマータ

ゲーム開始直後にリッチなアニメーションが入り驚いたが、本編は正統派のポイント&クリックADVという印象で、ゲームデザインの独自性の部分が見えなかった。フル版ではシナリオ面での盛り上がりがあるのだろうか。


5時頃まで会場に居たが、これだけで帰宅するには早すぎる時間。

ソニーイメージングギャラリー銀座に寄って、木村伊兵衛写真賞を取った長沢 慎一郎の「Mary Had a Little Lamb」を見る。

長沢さんは小笠原で写真を取り続けてきた人で、前作「The Bonin Islanders」は自分もT3で見ている。今作は父島の格納庫を取り扱っており、かつてここにはアメリカ軍が持ってきた核弾頭(通称”メリーさんの羊”)が保管されていたとのこと。

紙の写真集版と異なり、格納庫の壁を構成する銅板の色がくっきり出ていて全く迫力が違う。やはりサボらずに生で見ないとダメだなと思う(逆に言えば写真集での審査でよくこの作品を選べたなとも思う)。ギャラリーの鈍い空調音と暗い照明も相まって不安を煽られる良い展示だった。