20250621

20250621

週末。

頭の冴えている午前中はDTM講座の宿題を進め、午後は外出。

まずは京橋で蓮沼執太の参加しているグループ展を見る。会場はこの前エンカウンターを見た建物の中にあり、英字しか書かれてないガラス扉を恐る恐る開いた先に、ひっそりとギャラリーが隠れていた。

蓮沼執太の作品は「音楽から飛んでみる」の表紙にもなっていたかなり古い映像作品。本の文章から映像作品の内容を想像するという涙ぐましい努力をしていたことを思い出す。街のなんでもない風景に作家の指で作った”◯”が重なると、環境音が消えてフォーカスのあたった部分の音が聞こえてくるというもの。近年の空き瓶を使ったprivateとpublicの境界について扱った作品の原型にも見えるが、この頃は素直に音楽を媒体として使っているのが新鮮。

他の作家の作品も眺めつつ、次は錦糸町の無人島プロダクションへ移動。こちらも新しいグループ展が始まっている。

印象に残ったのは、田口行弘によるアーチを用いたストップモーションアニメ。残像とわかっていても、公共空間に炎が現れる様子を見ると、不穏な気持ちになる。

帰宅後はDTMを再開。しかし課題ではなく、以前から進めていた時のオカリナの「風車小屋」のコピーを完成させる。ゲーム内でオカリナ演奏後にスピードアップする仕様も含めて再現してみた。ぼちぼちゲームと音楽を一致させる技術の引き出しを作っておこうという趣旨。ゲーム会社所属の音楽家が作る曲はやはり踏み込み方が違うので、時オカはもっと深堀りしたい。

20250626

デススト2の発売日。前情報からは嫌な予感しかしていなかったが、やはり触ってみてもいまいち進化が感じられない。とは言えTerrainを主役にしたゲームデザインは強力で、ETS2を無限に遊んでしまうようにボーっと寝る直前までバイクを走らせ続けてしまった。まあ最後まで付き合いましょう。

20250628

久しぶりに東京藝大の敷地に入る。目当てはクロノス・カルテットとテリー・ライリーのコラボ公演。テリーさんの90歳バースデーを祝うための自主企画ということでクラウドファンディングを実施したりと、開催まで紆余曲折あったが無事に開催された。

東京藝大の奏楽堂なんてなかなか来る機会がないだろうと散歩していると、廊下でサングラスをかけた小山田さんとすれ違ってガチガチに緊張してしまった。

自分はあくまでテリー・ライリーのファンであり、クロノス・カルテットは正直あまり馴染がなかった。とはいえ勉強のつもりでチケットを購入してみた。

実際に演奏を聴いてみると、残念ながら弦楽四重奏のパートは面白さがよく分からなかった。テリー・ライリーの作品ということで弦楽四重奏ではあり得ないミニマルな響きになっていると聞いていたが、自分の耳には通常のクラシックにしか聞こえなかった。弦を弾く以上どうしても演奏に人間的なゆらぎが導入されるので、演歌を聴いているかのような気分になってしまう。

一方で、後半のテリー・ライリー自身によるパートは、いつも通り楽しめた。不思議な響きの音階や、ジャズプレイなど、これまでのライブではあまり見られなかった要素が多く、新鮮な気持ちで味わうことができた。

久しぶりのデイタイムのライブで、終了後もまだ太陽が出ている。日傘をさしながら上野公園を突っ切って帰宅した。