20250816

20250816

今日はリッターベースで大友さん&横川さんのインプロがある。自宅で何となく横川さんの名前でネット検索をかけたら太鼓の達人の曲がヒットして驚いた。かなり前衛的な曲だが、ゲーム内では高難易度曲として実装されておりプレイヤーからも親しまれているらしく音ゲー文化の特異さを見た気がした。

さてリッターベースへ。今回の見どころは横川さんのラップトップさばきだった。序盤こそヴァイオリン✕ギターという分かりやすいインプロだったが、途中からラップトップでのリアルタイム編集が始まり音が過激に破壊されていく。インプロでは珍しい左右のパン振りの演出なども登場。楽器オンリーだと変数が限られるので演出の幅はある程度予想出来るものになるが、ラップトップが絡むとそこが大胆に広くなってしまうので、聴取の前提が揺さぶれるような不思議な体験だった。

そのまま横浜へ移動して蓮沼執太チームのライブへ。待ち時間があったのでチケットが取れなかった佐藤展のグランドスペース展示を眺める。

ありがたいことに階段エリアの本棚に佐藤さんの著作が並んでいたのでそれらを時間の限り読んだ。

ライブ会場は高島駅にあるギャラリーで、on going運営に変わったArt Center New。椅子を好きな位置に置いて聞くという蓮沼執太らしいスタイル。

今回は久しぶりの全方位型。棒状の広範囲スピーカーを向かい合わせに二台配置する変態構成になっている。エンジニアの方がライブ中もたまに卓を離れてぐるぐる周りながら鳴り方を確認されていた。

チーム構成ではアレンジがバンド寄りで派手になるのが楽しい。ジマニカさんの後ろに椅子を置いていたが、生の激しいドラム音を身体で感じた。

中盤に蓮沼さんから「立ってみよう」という宣言があったが、あまりにも素直に観客が即立ちしたせいで「こわ。ファシズムみたいですね…。」とリアクションされたのには苦笑いした。恐らく自主性に聴取して欲しいという意図だったのに、まるで指示に従うように動かれたのが心外だったんだろう。

会場が暖まって緊張感が薄れてきたので、積極的にメンバーの回りを移動しながらライブを楽しんだ。

終盤にはチームの展開についてとあるアナウンスがあり、今後の楽しみが一つ増えた。

20250820

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読み終わる。いくらなんでも面白すぎる…。オデッセイを思わせるサバイバル要素で終わらず、後半の展開に度肝を抜かれた。

20250823

1日中DTM課題を進める。

息抜きに「ちびロボ」を起動。

ちびロボが歩いたり掃除したりする際に鳴るSEが、音楽的に聞こえるように工夫されているのに感動する。足音はメロディになるよう音階が変化し、モップで床を擦るとチョップされたクラシックギターのフレーズが順番に再生される。これは自分でプレイしてみないと気づきにくい。

20250827

U-NEXTに入ったのでアドベンチャー・タイムのS8を見始めたがだんだん顔が渋くなってくる。自分にとってのATの魅力とはナンセンスさで、1エピソード見た後に「何かのテーマについて語っていた気もするが深く考えなくていいか!」と洞窟に奥行きがあることだけ確認して帰宅するような勿体ない贅沢な視聴体験が好きだった。しかしこのS8は1話完結ではない連続エピソードで広げに広げたATの世界観にけりをつけていくというもので、明確なプロットでガシガシと話が展開する刺激はあるものの、退屈なディストピアものを永遠に見させられ話に奥行きがない。長く続き過ぎて停滞した作品には必要なテコ入れなのかもしれないが、視聴者との幸福な関係がこの先にあるのかとても不安。

20250830

気になっていたカメラマンの是永日和さんの現場が見れる動画がオモコロから上がっていた。この方に限らず、ポートフォリオを撮るカメラマンが奇妙な行動をして表情を引き出す動画を別の場所で見た経験があり、この動画も素直に関心して見ていた。

夜は有楽町で高野さんのライブを見る。

チケット購入時は名前が無かったはずだがチョコパコチョコキンキンが参加していてラッキー。同じく細野悠太が参加しているシャッポのライブが最高だったので、いつかはチョコパも・・・と思っていたら棚ぼたが起きた。1曲目から多重録音で曲を少しずつ完成させていくというなかなか見られないパフォーマンスが始まって大満足。新EPからの曲で「日本全国酒飲み音頭」も見られた。

本編は高野さん、ゴンドウ先生、白根さんのMVF Unit。VJがかっこいいなと思いながら見ていたが、これは高野さんが足元のシステムで操作していたことを後から知り驚愕。演者自身がコントロールするなんてフロクロさんのような映像作家兼ミュージシャンのケースでしか聞いたことがない。自己サイトで曲やグッズを販売するやり方といい、高野さんのクラフトマンシップには尊敬する。自分も作曲活動とゲーム制作を絡めた何かが出来ないかと前々から考えていたが、そろそろまとめないととプレッシャーがかかった。

また、ライブ中に初めて知ったが「青い鳥飛んだ」のMVが作られていた。元モチーフが近いこともあり「デススト」とビジュアルが重なることに「おっ」と思う。

帰宅するとYouTube Music Weekendの動画が上がっていた。いよわさんは相変わらず癖全開で笑ってしまう。あのメイキングは一瞬ソニーが手掛けるような音楽を売るためのメディアミックス手法にも見えるのだけど、おそらくいよわさんはそんな意図はなく、自身のアニメーション作家としての才能を存分に試しているだけなのだと思う。この先どうなるのかは注視していきたい。(しかし文句を言っても仕方がないんだろうが女性の扱いが変わらずキツイ。会田誠作品を見てるときと同じ気まずさがあるがいよわさんは計算してそうしてる訳ではなさそうなのがよりキツイ。)

20250902

大岩さんが自分のブログについてツイッターで触れている事に気づいた。

しかし、ブログの内容へのリアクションではなく、大岩さんとホラーの関係についての説明の枕としての引用だった。先日の京都アンテルームでの対談など、ゲームへの関心も深い方であるのに「Immortality」へのリアクションを引き出せてないのは私の力不足なのだろう。精進せねば。まずは年末以外にも更新するところからか…。

20250905

Hajime Iidaのフルアルバムがとうとうリリース。

彼とは出身が同じ山陰ということで以前からシンパシーを感じていたが、今回のMVは鳥取駅周辺の何でもない風景が選ばれていて痺れる。これが私の原風景です。

20250906

リキッドルームでパ音の10thパーティーがあるので、昼寝をかましつつゆっくり過ごす、つもりだったのだがDTM講座の最終課題の制作に熱中してしまい結局ハードワークな日に。

曲の構成はfixし、尺は完全に固まった。3分38秒。私の曲としてはかなり長い。あとは各セクションをどれだけ作り込むかになる。

今回は旅行で録りためたフィールドレコーディング素材を積極的に使うというお題を自分で設定した結果、旋律が最低限のふりかけ音楽になった。西洋音楽の基準に従う必要はないのでそれ自体は構わないが、お前がやりたかったのはそれなのか?という自分からの問いかけには向き合わなければならない。本当はもうちょっと説得力のある旋律足したいよ。。頑張りなさい。

11時過ぎの電車で恵比寿に向かう。大人から子供まで全ての年齢層の人が当たり前のようにまだ出歩いていて東京の常識が未だに分からない。

今日の演者は本当に好きな人しかおらず、メインフロアとCafeを行き来しつつ踊っていたら一瞬で朝になっていた。全員安定のパフォーマンスで特別書き残したいこともないのだけど、tofubeatsだけキックや低音が全然鳴っていないのが不思議と好印象だった。パソコン音楽クラブのレア音源コレクションを流していく懐古的なパフォーマンスだったので、穏やかな走馬灯を見てるような感じが良かったのかもしれない。

フィナーレの有村&isagenのDJは人口密度が高すぎたのでちょろっとだけ眺めてリキッドルームを出る。ほぼ始発なのに日比谷線の席はかなり埋まっていて、ここにいる人達が何をしている人なのかさっぱり分からない。そういう自分も体力が残っており見た目は元気なので、朝一で出かけているのか朝帰りなのか他の人からは見分けがつかないだろう。

次の日ツイッターを見ると自分が居なかった方のフロアの映像がアップされていて巡回してしまった。あれ、久しぶりにインターネットを楽しく使えている気がする・・・。

20250907

クラブで疲れたので安静にして過ごす。

夜にデレステ10thコンサート千秋楽があったが、ゲーム側の新しい展開は発表されなかったらしい。これでSideM同様、キャラクタービジネスだけが運用される状態になる。

こうなったのはCygamesと共に新しい「シンデレラ」のコンテンツを作ろうという状況を作れなかったのが大きいのだろうと勝手に推測している。同じゲームを8年も運営するのは開発者側のメンタルもキツければ客側からの飽きもあるしで、やるならば新しいゲームを立ち上げるしかない。しかし今の時代の最適解は「ウマ娘」や「学マス」のスタイルで、同じようなアプリゲームをもう1個立ち上げるのは意味がない。それに「変なアイドルが100人over」というガラケー過渡期らしいコンセプトは、昨今の「シャニマス」や「学マス」の人数を見れば分かる通り時代遅れな理由で、私のような素人にはどう解決したらいいのかさっぱり分からない。

ぶっちゃけ、今の自分には「学マス」だけあれば十分というのが1プレイヤーとしての本音。難しいですね。