20250912
テレマビさんの「opposite mirrors」を電車で聞いているが、LUFSがかなり小さく全く聞こえない!正確に言うと音量のダイナミックレンジが激しくアップダウンしており、曲ごとに音量ボタンを押さないとうるさかったり聞こえなくなったりする(家で映画を見ているとアクションシーンで音がデカすぎてびっくりするアレ)。つまり、映画のサウンドトラックをそのまま書き出したような作品を目指した模様(架空の美少女ゲームの劇場版?)。密閉型イヤホンを使えば解決しそうだが体質上使えないので無理。静かに家で聞くしかなさそう。
自身の楽曲でもどのくらいの音圧を目指すかは非常に悩まされていて、いい機会なので他の楽曲もチェックする。クラシックが一番低くて静かなパートで-25くらいに下がる。テレマビさんの「library」は-30で聞かせた後に-14に跳ね上がる。タブラ主体のユーザンの新譜は-12。Phritzの「long way home」は-12~-8の揺らぎがあって、ウワモノはアコースティックでもビートはクラブ仕様故の音圧があるのが面白い。
今制作中の曲は「long way home」がリファレンスなので、同じくらいを目指してみよう。
20250913
三連休。DTM講座の最終課題締切前、最後の休日になる。すでにアレンジとミックスは完了しており、フラットな耳で最後の調整をするフェーズ。朝ご飯を食べたら我が家で最もモニタリング力が高い密閉型のヘッドホンで作業し、頭が痛くなりだしたら切り上げて遊びに行くルールに決めた。
限界が来たあたりで国立新美術館の「時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989–2010」を見に行く。ちょうどアーティストトークの日だったので講義室へ(初めて入った!)。到着したらちょうど風間サチコさんの講演が始まったところで、そこから他の作家も含めて最後まで見た。
この時点で既に17時。ナイトミュージアムの日なのでなんとかなるやろと余裕ぶっていたが、ここ数年で見た展示の中でも指折りの優れたキュレーション。スキップできる作品が一切なく、感動しながら焦る。結局いくつかの映像作品を半端に切り上げて閉館時間ぴったり20時に帰る羽目になった。
良かった作品をいくつか記録しておくと、まず高嶺格の「god bless america」。巨大彫刻、クレイアニメ、そのドキュメンタリー、MVなど、様々な表現手法が混ざり合い、結果的に優れたアメリカ批判として立ち上がるというえげつない作品。相当むずかしいことをしているはずだがそう見せない軽やかさがあるのも痺れる。
もう一つはヒト・シュタイエルの「Lovely Andrea」。この映画監督を知ったのは同じ新美術館の「遠距離現在 Universal / Remote」で見た「Mission Accomplished: BELANCIEGE」で、これが大傑作で忘れられないでいた。以下の記事が非常に分かりやすい。
https://note.com/muchirushi/n/n9107b708f146
「Lovely Andrea」は日本の緊縛シーンをヒト・シュタイエルが取材した作品で、日本の倫理観の低さを海外から観察されるような居心地の悪さはあるが、情報の組み立て方が面白いので最後まで見てしまった(と同時に閉館)。