20251031

ユリイカの原口沙輔特集を引き続き読んでいる。

登場した作品に出先でマーカーを引いておいたので、帰宅後にチェック。スクラップ代わりにここにリンクを残す。

「贋ト旧称」には、作曲家・野見祐二さんのユニット「おしゃれTV」の楽曲「踊るクエン酸回路」を意識したオマージュがあえてわかるように入れられている。

原口沙輔; キタニタツヤ; フロクロ; 岩倉文也; 木澤佐登志; いとうせいこう; いよわ; 難波優輝. ユリイカ2025年11月号 特集=原口沙輔――「人マニア」「イガク」「贋ト旧称」……そして『イ三』へ (p.65). 青土社. Kindle 版.

「フライド☆プライド」で二番から暴れ始めるのは、沙輔くんの「めちゃくちゃやっちゃいましょう! 怒られたら修正しましょう!」というアイデアからです。

原口沙輔; キタニタツヤ; フロクロ; 岩倉文也; 木澤佐登志; いとうせいこう; いよわ; 難波優輝. ユリイカ2025年11月号 特集=原口沙輔――「人マニア」「イガク」「贋ト旧称」……そして『イ三』へ (p.63). 青土社. Kindle 版.

「無限モグモグタイム!」はどちらかというと僕が主体です。沙輔くんがものすごく忙しくて打ち合わせに参加できず、音楽ディレクターの佐藤さんと二人で曲の方向性の話をしている時に、僕が「80sアイドルソング+サビで突然メタルとかグラインドコアみたいになるような楽曲も作ってみたいです」という話をして採用されました。松田聖子さんの「渚のバルコニー」をナパーム・デスが演奏したら面白いなと思っていて、その打ち合わせの後すぐに沙輔くんに曲のURLを送って、「サビ前までは「渚のバルコニー」で、サビになったら突然ナパーム・デスになるような曲お願いします!」と伝えたら、「わかりました!」とすぐに返ってきて(笑)。

原口沙輔; キタニタツヤ; フロクロ; 岩倉文也; 木澤佐登志; いとうせいこう; いよわ; 難波優輝. ユリイカ2025年11月号 特集=原口沙輔――「人マニア」「イガク」「贋ト旧称」……そして『イ三』へ (pp.62-63). 青土社. Kindle 版.

ライゾマティクスの真鍋大度による「morphecore」(二〇二〇年)を紹介しておきましょう。同作では画面の中で3DCGモデルになった真鍋が、踊りながら徐々にぐにゃぐにゃとかたちを変えていき、アタックにあわせて唐突に全身からウニのようなトゲを出すなど、仮想空間ならではのやり方で存分に身体を運用しています。

原口沙輔; キタニタツヤ; フロクロ; 岩倉文也; 木澤佐登志; いとうせいこう; いよわ; 難波優輝. ユリイカ2025年11月号 特集=原口沙輔――「人マニア」「イガク」「贋ト旧称」……そして『イ三』へ (p.303). 青土社. Kindle 版.

抽象性の高い文字のようなデザイン以外にも『イ三』のティザー映像では流線的でエッジーなシルエットの文字のようなデザイン、「ミニ偏」のMVではアイコニックなモチーフを画面の上下左右に額縁のようにレイアウトしたデザインが印象的だが、これらは明らかにアシッド・グラフィックスを参照している。

原口沙輔; キタニタツヤ; フロクロ; 岩倉文也; 木澤佐登志; いとうせいこう; いよわ; 難波優輝. ユリイカ2025年11月号 特集=原口沙輔――「人マニア」「イガク」「贋ト旧称」……そして『イ三』へ (p.383). 青土社. Kindle 版.

日本のアシッド・グラフィックスシーンで著名なデザイナーGUCCIMAZEが手掛けたPETZ『Cosmos』のアルバムデザイン

Jamie Paige「Machine Love」は、まさにトランス当事者のラブソングだ。同曲では、先述した重音テトの初オリジナル曲である耳ロボP「耳のあるロボットの唄」をトリビュートしつつ、トランス当事者が自身のトランジション(性別移行)を自覚していく様子や、それを愛する人にカムアウトする様を描いている(

原口沙輔; キタニタツヤ; フロクロ; 岩倉文也; 木澤佐登志; いとうせいこう; いよわ; 難波優輝. ユリイカ2025年11月号 特集=原口沙輔――「人マニア」「イガク」「贋ト旧称」……そして『イ三』へ (p.370). 青土社. Kindle 版.

原口沙輔と関係ないが「耳のあるロボットの唄」との関係を知らなかったのでメモ。Jamie Paigeは最高です。