20240608

20240608

久しぶりに三軒茶屋へ。チェルフィッチュの消しゴム山を見る。

流石のチェルフィッチュというか、物語と呼べるものはほぼなく、人間中心主義に反発するようなメタ演劇なコンセプトで最後まで突っ走る。Part1の壊れた冷蔵庫のくだりは、昔読んだ「四方対象: オブジェクト指向存在論入門」の道具の話を思い出した。

アフタートークによると、演者が舞台の上の謎のオブジェクトらと絡む動きは全部即興らしい。また、オブジェクトは積極的に演者の邪魔をするように設置したとのことだった。

今年のチェルフィッチュはもう一つ音楽劇もあるので、そちらも見に行くつもり。

20240621

プライベートな話題になるが、メモ代わりに軽く残しておく。

5月連休で発生した仕事のノルマの挽回のため、ここまで継続的に多めの残業を続けてきたせいか、ここしばらく妙に身体が重かった。金曜日なのでこれを超えれば週末だと気張って出社したものの、頭痛と重めの倦怠感に襲われダウン。1時間も立たないうちに早退する羽目に。

週末はずっと家で安静にしたところ、頭が軽く重い程度にまで改善したため出社を試みたところ、驚いたことに信号の歩道がうまく渡れない。思考が間に合わず、安全に渡れるタイミングが見つけられないまま立ち往生してしまう。なんとか会社に辿り着くも、車酔いのような症状が発生して定期的に何もできない状況に陥ってしまう。

ここでようやく異常事態に陥っていることを自覚して内科の診察を受ける。町医者経由で大型病院のMRIを予約してもらい撮影を受けに行く。DICOM画像の入ったCDを受けるまではスムーズだったが、実際の診察は町医者側で行うなどの分担もあり、症状が出てから結果を聞くまで1週間近くかかった。

MRIを見ても脳に影などの異常は無く、恐らく過労とのこと。疲労回復の薬を出すので改善しなければ総合診療を受けてくれと、若干不安の残るコメントを頂く。

2週間くらいかけて症状は少しずつ改善されたので、結局のところ過労なのだと思う。ただ、最悪のケースを想像して休職の取得や転職を考えるなど、不安に苛まれてかなりメンタルをやられてしまった。自分は突発性難聴など見た目に出ないタイプの病気ばかりにかかり易く、あまり周囲にそれが理解されない状況が続いているのも拍車をかけている。

日々気力で多くのことを誤魔化してしまうが、正直今の仕事は自分の体力には合っていないのだと思う。やり方は色々ありそうだが、いざとなればスムーズに転職できるようにBプランを用意するのが精神衛生的に良いのかもしれない。

20240707

近所の小学校で東京都都知事選の投票を済ませる。身体の調子も復活して来ており、自転車移動してももうふらつかない。一票入れたは良いものの、会社の住宅補助がぼちぼち消えるのもあって来年には東京から居なくなるかもしれない。

今日はコーネリアス30thライブの日。体調が不安だったが、椅子のある会場だし、どれくらい回復しているか測る意味でも行ってみることに。(結果的に問題なかった)

以前の国際フォーラムと同じく本気のAudio Visualセット。ルービックキューブのような巨大なレーザー照射機がバンドメンバーの後ろに鎮座していた。

視界を埋め尽くすサイズのスクリーンはMIND TRAINのMVと相性が良く、ほぼテーマパークのライドに乗っている気分。(曲が終わったあとに歓声が上がっていた!)

コーネリアスは生で見るとMOOGのシンベがバッチリ聞こえるのが嬉しい。というか低音を出しすぎていて床が震えていた。

コーネリアスのライブといえばAnother View Pointで流れる小山田圭吾お手製のMAD動画。正直自分は悪趣味に感じてしまうのだけど、今回はまさかの小山田過去映像セレクションに。自分を素材しているのでモヤモヤせずに見れた。例の女装やDOMMUNEの検証番組も含まれているなど、自分が相手でも容赦しないところは良い。ラストはロームシアター京都から出る謎レザーで締め。

セットリストで驚いたのは、TURN TURNのカバーだった。初出?最近はscketch showばかり聞いてたので謎シンクロだった。

20240711

黄金のレガシークリア。
・・・いまいちでした!!

米大統領選やロシア・ウクライナ戦争を思わせる緊張感の高い要素が含まれているが、終わってみればただ魅力の薄いシナリオに収まっており飛距離が出なかったのは残念。結局何が言いたかったんでしょうか。

クレジットを見ると石川夏子さんがシニアストーリーデザイナーとしてクレジットされており、既に後継者にバトンが渡ってしまった模様。8.0は購入しないかも…。

20240713

映画館でルックバックを見るが、モヤモヤした気持ちで帰路につく。

家に帰って冷静に分析しようとするも、京アニ事件についての文献を漁っているうちに気分が悪くなってしまいなかなか考えがまとまらない。

そもそも原作は、非常にセンシティブな話題をあえて一人の漫画家という立場で書き切ることで辛うじて成立させた作品で、当時ジャンプ+で読んだ際は創作賛歌などではなく個人のただやるせない気持ちを結晶化した漫画だと解釈した。(故に事件についての客観的考察を含めずに済ませられている)

押山清高監督はできるだけ原作から外れないように、上映時間は短くし、自身も原画・動画に積極的に参加するインディースタイルで挑む作戦を取ったのかもしれないが、特定の感情に誘導するような音楽(この題材でharuka nakamuraか…)や、終盤の構成の弱さを見るに、監督能力の部分で違う場所に辿り着いてしまったように自分には見えた。藤野と京本が目の前に現れたかのように活き活きと動いていただけにガッカリしてしまう。

京アニの事件ってもっと検証されるべきものと考えているけれど、令和元年のテロリズム以降、本格的に取り扱った書籍や番組を見ないのが不安になる。自分が見逃しているだけなんだろうか。

気分を変えたくて本屋に寄ると、百年の孤独の文庫が余っていたので思わず手に取る。そのまま歩いていると細野晴臣の本と銀河鉄道の夜が見つかったので一緒に購入。

家に帰ってからふりかけスペイシーをクリア。

サウスパーク的な全方位爆撃ブラックジョークが、逆転裁判を思わせる手触りの良いADV上で展開されるという意外と良質な一作。よんとんトマチンさんは注目していきたい。

20240720

写真美術館の3展を一気に見る

思いのほかB1Fの富士山の展示が良い。

「美しい富士」のような企画ではなく、気鋭の新進作家に富士山をテーマに作品制作を依頼すると何が起きるかを楽しむ実験的なもの。前から気になっていた西野壮平を初めて見たが、写真をコラージュしてフラットな日本画に変換する大作にぞわっとした。