20250816

20250816

今日はリッターベースで大友さん&横川さんのインプロがある。自宅で何となく横川さんの名前でネット検索をかけたら太鼓の達人の曲がヒットして驚いた。かなり前衛的な曲だが、ゲーム内では高難易度曲として実装されておりプレイヤーからも親しまれているらしく音ゲー文化の特異さを見た気がした。

さてリッターベースへ。今回の見どころは横川さんのラップトップさばきだった。序盤こそヴァイオリン✕ギターという分かりやすいインプロだったが、途中からラップトップでのリアルタイム編集が始まり音が過激に破壊されていく。インプロでは珍しい左右のパン振りの演出なども登場。楽器オンリーだと変数が限られるので演出の幅はある程度予想出来るものになるが、ラップトップが絡むとそこが大胆に広くなってしまうので、聴取の前提が揺さぶれるような不思議な体験だった。

そのまま横浜へ移動して蓮沼執太チームのライブへ。待ち時間があったのでチケットが取れなかった佐藤展のグランドスペース展示を眺める。

ありがたいことに階段エリアの本棚に佐藤さんの著作が並んでいたのでそれらを時間の限り読んだ。

ライブ会場は高島駅にあるギャラリーで、on going運営に変わったArt Center New。椅子を好きな位置に置いて聞くという蓮沼執太らしいスタイル。

今回は久しぶりの全方位型。棒状の広範囲スピーカーを向かい合わせに二台配置する変態構成になっている。エンジニアの方がライブ中もたまに卓を離れてぐるぐる周りながら鳴り方を確認されていた。

チーム構成ではアレンジがバンド寄りで派手になるのが楽しい。ジマニカさんの後ろに椅子を置いていたが、生の激しいドラム音を身体で感じた。

中盤に蓮沼さんから「立ってみよう」という宣言があったが、あまりにも素直に観客が即立ちしたせいで「こわ。ファシズムみたいですね…。」とリアクションされたのには苦笑いした。恐らく自主性に聴取して欲しいという意図だったのに、まるで指示に従うように動かれたのが心外だったんだろう。

会場が暖まって緊張感が薄れてきたので、積極的にメンバーの回りを移動しながらライブを楽しんだ。

終盤にはチームの展開についてとあるアナウンスがあり、今後の楽しみが一つ増えた。

20250820

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読み終わる。いくらなんでも面白すぎる…。オデッセイを思わせるサバイバル要素で終わらず、後半の展開に度肝を抜かれた。

20250823

1日中DTM課題を進める。

息抜きに「ちびロボ」を起動。

ちびロボが歩いたり掃除したりする際に鳴るSEが、音楽的に聞こえるように工夫されているのに感動する。足音はメロディになるよう音階が変化し、モップで床を擦るとチョップされたクラシックギターのフレーズが順番に再生される。これは自分でプレイしてみないと気づきにくい。

20250827

U-NEXTに入ったのでアドベンチャー・タイムのS8を見始めたがだんだん顔が渋くなってくる。自分にとってのATの魅力とはナンセンスさで、1エピソード見た後に「何かのテーマについて語っていた気もするが深く考えなくていいか!」と洞窟に奥行きがあることだけ確認して帰宅するような勿体ない贅沢な視聴体験が好きだった。しかしこのS8は1話完結ではない連続エピソードで広げに広げたATの世界観にけりをつけていくというもので、明確なプロットでガシガシと話が展開する刺激はあるものの、退屈なディストピアものを永遠に見させられ話に奥行きがない。長く続き過ぎて停滞した作品には必要なテコ入れなのかもしれないが、視聴者との幸福な関係がこの先にあるのかとても不安。

20250830

気になっていたカメラマンの是永日和さんの現場が見れる動画がオモコロから上がっていた。この方に限らず、ポートフォリオを撮るカメラマンが奇妙な行動をして表情を引き出す動画を別の場所で見た経験があり、この動画も素直に関心して見ていた。

夜は有楽町で高野さんのライブを見る。

チケット購入時は名前が無かったはずだがチョコパコチョコキンキンが参加していてラッキー。同じく細野悠太が参加しているシャッポのライブが最高だったので、いつかはチョコパも・・・と思っていたら棚ぼたが起きた。1曲目から多重録音で曲を少しずつ完成させていくというなかなか見られないパフォーマンスが始まって大満足。新EPからの曲で「日本全国酒飲み音頭」も見られた。

本編は高野さん、ゴンドウ先生、白根さんのMVF Unit。VJがかっこいいなと思いながら見ていたが、これは高野さんが足元のシステムで操作していたことを後から知り驚愕。演者自身がコントロールするなんてフロクロさんのような映像作家兼ミュージシャンのケースでしか聞いたことがない。自己サイトで曲やグッズを販売するやり方といい、高野さんのクラフトマンシップには尊敬する。自分も作曲活動とゲーム制作を絡めた何かが出来ないかと前々から考えていたが、そろそろまとめないととプレッシャーがかかった。

また、ライブ中に初めて知ったが「青い鳥飛んだ」のMVが作られていた。元モチーフが近いこともあり「デススト」とビジュアルが重なることに「おっ」と思う。

帰宅するとYouTube Music Weekendの動画が上がっていた。いよわさんは相変わらず癖全開で笑ってしまう。あのメイキングは一瞬ソニーが手掛けるような音楽を売るためのメディアミックス手法にも見えるのだけど、おそらくいよわさんはそんな意図はなく、自身のアニメーション作家としての才能を存分に試しているだけなのだと思う。この先どうなるのかは注視していきたい。(しかし文句を言っても仕方がないんだろうが女性の扱いが変わらずキツイ。会田誠作品を見てるときと同じ気まずさがあるがいよわさんは計算してそうしてる訳ではなさそうなのがよりキツイ。)

20250902

大岩さんが自分のブログについてツイッターで触れている事に気づいた。

しかし、ブログの内容へのリアクションではなく、大岩さんとホラーの関係についての説明の枕としての引用だった。先日の京都アンテルームでの対談など、ゲームへの関心も深い方であるのに「Immortality」へのリアクションを引き出せてないのは私の力不足なのだろう。精進せねば。まずは年末以外にも更新するところからか…。

20250905

Hajime Iidaのフルアルバムがとうとうリリース。

彼とは出身が同じ山陰ということで以前からシンパシーを感じていたが、今回のMVは鳥取駅周辺の何でもない風景が選ばれていて痺れる。これが私の原風景です。

20250906

リキッドルームでパ音の10thパーティーがあるので、昼寝をかましつつゆっくり過ごす、つもりだったのだがDTM講座の最終課題の制作に熱中してしまい結局ハードワークな日に。

曲の構成はfixし、尺は完全に固まった。3分38秒。私の曲としてはかなり長い。あとは各セクションをどれだけ作り込むかになる。

今回は旅行で録りためたフィールドレコーディング素材を積極的に使うというお題を自分で設定した結果、旋律が最低限のふりかけ音楽になった。西洋音楽の基準に従う必要はないのでそれ自体は構わないが、お前がやりたかったのはそれなのか?という自分からの問いかけには向き合わなければならない。本当はもうちょっと説得力のある旋律足したいよ。。頑張りなさい。

11時過ぎの電車で恵比寿に向かう。大人から子供まで全ての年齢層の人が当たり前のようにまだ出歩いていて東京の常識が未だに分からない。

今日の演者は本当に好きな人しかおらず、メインフロアとCafeを行き来しつつ踊っていたら一瞬で朝になっていた。全員安定のパフォーマンスで特別書き残したいこともないのだけど、tofubeatsだけキックや低音が全然鳴っていないのが不思議と好印象だった。パソコン音楽クラブのレア音源コレクションを流していく懐古的なパフォーマンスだったので、穏やかな走馬灯を見てるような感じが良かったのかもしれない。

フィナーレの有村&isagenのDJは人口密度が高すぎたのでちょろっとだけ眺めてリキッドルームを出る。ほぼ始発なのに日比谷線の席はかなり埋まっていて、ここにいる人達が何をしている人なのかさっぱり分からない。そういう自分も体力が残っており見た目は元気なので、朝一で出かけているのか朝帰りなのか他の人からは見分けがつかないだろう。

次の日ツイッターを見ると自分が居なかった方のフロアの映像がアップされていて巡回してしまった。あれ、久しぶりにインターネットを楽しく使えている気がする・・・。

20250907

クラブで疲れたので安静にして過ごす。

夜にデレステ10thコンサート千秋楽があったが、ゲーム側の新しい展開は発表されなかったらしい。これでSideM同様、キャラクタービジネスだけが運用される状態になる。

こうなったのはCygamesと共に新しい「シンデレラ」のコンテンツを作ろうという状況を作れなかったのが大きいのだろうと勝手に推測している。同じゲームを8年も運営するのは開発者側のメンタルもキツければ客側からの飽きもあるしで、やるならば新しいゲームを立ち上げるしかない。しかし今の時代の最適解は「ウマ娘」や「学マス」のスタイルで、同じようなアプリゲームをもう1個立ち上げるのは意味がない。それに「変なアイドルが100人over」というガラケー過渡期らしいコンセプトは、昨今の「シャニマス」や「学マス」の人数を見れば分かる通り時代遅れな理由で、私のような素人にはどう解決したらいいのかさっぱり分からない。

ぶっちゃけ、今の自分には「学マス」だけあれば十分というのが1プレイヤーとしての本音。難しいですね。

20250809

20250809

休日なのに風邪が治らず家でゆっくり過ごす。

最近洗濯機の調子が悪く、中の洗濯槽が回転する旅に「キュッ」という異音がする。しかも稼働後に若干の焦げ臭い匂いもしており、内部ベルトが老朽化している気がする。まあ一人暮らしを始めてからずっと使っていたものだから寿命も来るか…。

そこで思い切ってドラム式への買い替えを検討中。希望の機種が部屋に搬入できるかの見積もりを業者にしてもらったが、「不可です」とはっきり言われる。実はそうだろうなと内心思っていたので、通るサイズを教えてもらい、改めていけそうな機種を探すフェーズに入る。めんどくさい~。

風邪薬で眠い頭で「バナンザ」を進めていたらEDに到達してしまった。プレイを始めた頃に感じた思ったほど自由に破壊できないゲームデザインへのモヤモヤは解決しないままで評価は変わらず。もう少しプレイヤーの自由意志を認めてあげる方向のデザインが欲しかった。

ユンケルを投入して風邪の回復を祈る。

20250810

風邪の症状はのどの痛み→鼻水&頭痛と変化して、今朝からは鼻詰まりに変わった。元気はあるので「キムズビデオ」を見に行きたかったが外は激しい雨。もう一日安静にするか。。

「ダレカレ」をクリア。

演出の巧みさに唸らされる傑作で、プレイ時間が短いのも自分好み。しかし微かにモヤモヤとした気持ちが残る。それは作り手からの主人公のような立場の人間への共感がどうも薄いということで、こういった演出のゲームをつくるために架空の病をでっち上げたような印象がある。itch.ioでクリエイター自身の病を扱ったセルフドキュメンタリー的な作品がプレイできるようになっている今の時代、「ダレカレ」は冷たい手触りが残る嫌さを感じた。

20250811

体調がかなり戻ってきた。久しぶりにDTMをやってみる。先日のAMCJで見たPhritzの講座を参考に、いきなり作曲するのでなく、音素材を集めるところから始めてみる。

小雨が降っているが流石に家を出たいので「キムズビデオ」を見る。実在のキムズビデオのごたごたについて一切調べずに鑑賞したので、後半の展開は実はモキュメンタリーで監督に騙されているのではないかと半信半疑だった。しかし実際にニューヨークにキムズビデオundergoundは営業しているらしい。下は公式のインスタグラムアカウント。最新の投稿は正式公開されなかった例の無許可ファンタスティック・フォー。

https://www.instagram.com/kimsvideounderground

柳下毅一郎氏が山形国際ドキュメンタリー映画祭向けに書いたコラムがあったはず・・・とネットの海を泳いでいたら無事見つかった。これです。

https://www.yidff-live.info/wp-content/uploads/2023/10/SPUTNIK2023_04.pdf

帰りにヨドバシとビックカメラで洗濯機を見る。我が家に入りそうなドラム式はアクア製くらいで、購入した場合実際に通らなかったらもう一度店に来て返品手続きする必要があるとのこと。ダルい~!もう洗濯機とかどうでもいい~~!!

ストレスを緩和するためにカメラコーナーでSIGMA BFを触る。dpしか使ったことないミーハーとしてはこんな重くてデカいカメラでスナップを楽しめるのかと疑問に思ってしまうが、カメラってのは普通こんなものだよ!

夜はバナンザが終わったのでようやく順番がやってきた「チルっと焚き火ソン」を触る。これがかなり面白い。もしかしたら「ETS2」に並ぶ長く付き合うゲームになるかもしれない…。ただ操作性的にPCでリリースされてくれると嬉しいかも。

20250814

風邪の症状は痰へ。うまく喋れず会議がしんどい。

ユリイカを読み終わり2週目へ。テキシコーをみたりする。佐藤展は週末のチケットが手に入らず二ヶ月後を予約。そんなことあるか。

焚き火が面白い。DTMができる体調じゃないのでこれでやり過ごす。

20250815

kindle unlimitedの対象だった「最高の体調」を何となく読んだ。

日々の体調不良の原因は、狩猟民族として設計された人間の身体と現代の社会の環境が合わないことで引き起こされる現代病かもしれませんよ、と言う本。ベタなハウツー本として使えるように編集されていて文書も異様にカジュアル。2時間もあれば読みきれるように設計されている。肥満により身体が不具合を起こすことを「炎症」と表現するなど変な部分で笑える。

様々な資料に触れながら最終的に提案されるのは、飯を食いすぎるなとか、睡眠は7時間取るべしとか、当たり前のことばかりなのだが、それ故に実践してみようという気にはなる。中でも「部屋に観葉植物を置け」というのに興味を惹かれたので、卓上サイズの植物を扱うmiipasというストアで、サンスベリアを購入してみた。これで殺伐とした机を緑で彩るのだ!

20250806

20250806

夏休みが終わって月曜から仕事を再開している。しかしいきなり夏風邪で喉が痛い。ベンザブロックとハチミツキンカンのど飴で乗り切る。

ユリイカ佐藤雅彦の電子版が配信されていたのでiPhoneでちまちま読む。YoutubeでCMをいくつか見てみたが、今見ると結構つらい。バブル時代だからこそ出せたであろう騒がしさが耳に刺さるし、同じフレーズを繰り返してコピーを視聴者に植え付ける手際の良さに洗脳に近い恐怖を感じる。佐藤さんが電通を辞めて教育用アニメーションの研究に軸を移してくれたのは本当に良かったと思う。

そんな中でもカローラ2は許せる。オザケンパワー。

佐藤雅彦の影響を公言しているフロクロさんの文章も載っている。しかし自分がフロクロさんの音楽&映像を見て連想したのは、三浦康嗣の方だったりする。なぜだろうか?

家に帰っても疲労でDTMが進まず焦る。風邪のせいで体力が奪われてるのだろうか?

机に向かうのは辞めて、ドンキーコングバナンザを進める。1000階層を突破。

20250807

ベンザブロックのせいか昼間も眠い。はやく週末になって欲しい。

秋の隕石公式サイトを見ながら悩む。一番の目当てのユーバランスが平日開催だったことに今更気づき悩む。とりあえず岡田利規とフェイ・ドリスコルのチケットだけ確保した。 

THREE THE HARDWAREの新作がぬるっと来ていたが、まさかの原口沙輔。No Input Mixer気になります。

20250808

ベンザブロックが切れたので素面で会社に向かったら、頭痛と鼻水に襲われ大変なことになった。なんとか仕事を納めて寒気を感じながら薬局で新しい薬を買った。家で薬を飲んでようやく落ち着く。週末で治るだろうか。。

ユリイカを読み終わった勢いでI.Q.を購入してプレイ。グリッドものなのにそれを無視して人間をフリー移動できるのが美しくないとプレイ動画を見ているときは思っていたが、自分で触ってみるとパズルに人間が飲み込まれるアナ・デジの不一致感がむしろ癖になる。この独特のずれが佐藤さんの作品の核なんじゃないかという気がする。

20250724

20250724

今日は、以前DTM講座で一瞬登場した「私は人の楽曲を完璧にコピーをすることにあまり興味がなくて」というワードがなぜか頭の中をリフレインしていた。自分にとって気になる話題だったらしい。

どちらかといえば自分は完コピは好きな方で、soundcloudにアップしている曲の大半がアレンジのない忠実なコピーである。それは経験値を得るためにやっている部分もあるが、譜面通りに音符を打ち込めば同じ楽曲が手元で再現できてしまうということそのものに音楽の重要な面白さがあると感じているのかもしれない。いい映画を見たとき、同じ映像を手元のiPhoneですぐ再現できるかといえばそうではないが、音楽ではわりかし出来てしまう。これは他の芸術と一線を画す要素ではないか。

あともう一つ、完コピは自分の中に眠る一種の変身願望を満たしてくれているのではないかとも思った。この感触は尊敬するアーティストの曲でなくとも得られるので、好きな人との自己同一化を目指すのとは違っていて、本来の自分を一度忘れて別人になってみることで癒やされているのだと思う。

そういえば海外のボカロシーンでは自身のジェンダーへの違和から理想の歌声としてボカロを用いているという話もあった(Jamie Pageがその代表か?)。

20250725

夏休み前最後の出勤日なので定時退勤する。ファンタスティック・フォーが見れそうだったので映画館へ寄ったが「スーパーマン見たほうが良かった…」という気持ちになりながらトボトボ帰った。マーベル大丈夫か!?

20250726

仕事で忙殺されて夏休みの計画が立てられなかったので、パソコンとにらめっこして飛行機やホテルの予約を済ませる。外では隅田川花火大会の爆音が鳴り響いているがガン無視。

20250716

20250716

で~ん。まいにゅーぎあ。

6月予定だったものがようやく届いた。

しかしWindowsにドライバがうまくインストールできず、今日はセットアップだけで終了。

深夜には「ドンキーコング バナンザ」のロックが外れたので、夜ふかしして少だけ触ってみる。見えるもの全てが破壊できるという任天堂らしからぬゲームデザインに期待と不安が半々だったが、実際には「マリオ オデッセイ」を思わせるガチガチのレベルデザインになっていた。面白いことは面白いが、ちょっと肩透かし感もある。

ひとまず『デス・ストランディング2』は一時中断して、しばらくはこちらを進めてみることにする。

20250720

午前はLaunchControl XL 3の使い方を勉強し、昼過ぎに家を出て投票を済ませる。

今回は特定の属性の人を攻撃することで票を集めようとする候補者が目立ち愕然とさせられるが、抵抗の意思を示した。トランプが2度も当選するアメリカを対岸の火事のつもりで眺めていたが、こちらもかなり危うい状況なのかもしれない。

たっぷり時間があるので恵比寿の写真美術館に向かい、全フロアの展示を見る。

コレクション展のトランスフィジカルは流石に面白い。特にダンスをテーマにしたコーナーに惹かれる。先日のネルホルに引き続き、最近の自分はどうも写真と音楽(時間)の関係に興味が向いているらしい。

特に印象的だったのが、実験アニメーション作家のレン・ライの映像作品。音楽は芸術の中でも特に抽象的の高いジャンルだが、レン・ライの作品はそれに呼応するような抽象的な映像でうまく混ざっていた。

多くの人の目当ては2Fのルイジ・ギッリのようで、こちらはフロアが混み合っている。最初の壁の時点で「恐ろしいほど写真うま~」と叫びそうになったが、あまりに明快なコンセプトゆえに一瞬で飲み込めてしまい、すぐに飽きてしまっている自分も居た。

帰宅後はDTM講座のアーカイブを見ながらノートをまとめ直す。休憩がてらYoutubeの選挙速報配信を開いた瞬間、気分が悪くなる。

一旦忘れて酒でも飲みながら篠澤さんNIAでもやろう。→ファン数が足りなくてfinaleに行けず

20250721

たっぷり寝たはずなのに、頭がずっと靄がかかったようで何も手につかない。
長らくDTM講座の課題に集中していたので、三連休は久しぶりに自由な作曲をしようと思っていたのに…。何もしないでいると、自分でテーマを決めて制作する筋力があっという間に衰える気がして、あまり間を空けたくはないのだけれど。

家でぼんやり過ごすのも気が滅入るので、気分転換に森美術館の藤本壮介展を観に行く。

昨年、福岡の太宰府天満宮で見た展覧会と同じく、大量の建築模型で藤本作品のコンセプトのエッジさを伝えるコーナーから始まる。こんなん作れるのかと突っ込みたくなる前衛的なアイデアが多いが、それなりの数が実現しているし、それどころか自分も訪れたことがある建築も含まれておりぐうの音も出ない。太宰府の仮殿はその場にいた人たちが一様に「すごい」と口にしていたのが印象的で、建築ファンでない人にも訴える強さが藤本作品には確かにあるのだと思う。

最後には大阪万博の大屋根リングに関するコーナーがあったが、インタビュー動画で藤本壮介は巨大な円で空を切り取りたかったと語っていた。途中にあった謎の建築ぐるみのコーナーも、ぬいぐるみと来館者がテーブルを囲んで丸になるという仕掛けで、この辺りに作家の拘りがあるような気がした。コロッセオの別解釈というか。

ただこのコーナー、森美術館が謝罪文を出している通り「けんちくぐるみ」の制作者との間でやらかしをしてしまったようで、そこまで強引に進めてまでやるべき内容だったのかという疑問は残る。前のチンポム展の末路といい、資本主義から要請されるスピード感が問題を引き起こしている気がする。

20250723

「サンフェーデッド」に取り憑かれて、ここに来てロックの音の出し方について調べている。この曲はパワーコードで構成されているようだが、概念は知っていてもこれまで意識して使ったことが一度もなかった。Guitar Rigとうまく組み合わせればDTM上でシューゲイザー的な音像を作れるだろうか。

作業中にいろいろ脱線して長谷川明日煕作品を知る。

これらを見て考えたことはあるのだけど、作家のスタンスが不明のためここには書かないことにする。

しかし1年かけてちまちま読んだバトラー入門がここに来て効いてくるとは。

20250629

20250629

メガロポリスを観に行く。前評判は散々だがコッポラ先生の遺作になる可能性もあるのでスキップする訳にもいかなかった。

結論から言えば、完成度という点では「最悪」と言っても差し支えない仕上がりだった。ただし、過激なコラージュ的イメージや縦三分割の画面構図など、映画マニアであるコッポラらしい大胆なビジュアルが次々と飛び出す、まるでおもちゃ箱のような作品でもあり、独自の魅力は間違いなくあるので評価が難しい。

プロットやドラマが崩壊しているのが主な辛さではあるので、脚本をコッポラ任せにせず実力のある脚本家がリライトしていたならまともな映画になった可能性はあると思うが、コッポラが自費で作った映画な訳だからそれでは本人が満足しないのだろう。

辛いなりに見たことに後悔はないという不思議な映画だった。

20250705

安倍吉俊の個展を見に渋谷へ。自分は過去に安倍吉俊の原画を購入したことがあったので、レセプションタイムに参加するためのダイレクトメールが届いていた。折角なので権利を行使させてもらうことにした。

展示は過去作の原画を中心に構成されているが、目玉は現代の渋谷に立つレインを描いた巨大なキャンバス画。安倍さんの作品は、紙に書いた線画をスキャンし、デジタルで彩色するスタイルが多いため、完全アナログで描かれた本作はとても新鮮。会場には東京藝大の卒業制作として書かれたキャンバス画も置かれていたが、それと呼応するような原点回帰を意識しているのかもしれない。

一通りの展示を見た後は、お持ち帰りできる作品がないか値札とにらめっこするフェーズに入る。こういったハレの日は財布がゆるくなるので、自分はわざと開場時間から少し遅れて会場に入ったが、今回書き下ろされた新作は既に購入済みのシールが貼られている。比較的安価に購入できる原画コーナーの中に気に入ったものがあったため1点だけ購入した。

ちなみに会場には安倍さんが滞在されていて(上の写真にも後ろ姿が写っている)、ファンの質問に気さくに回答されていた。また、首にカメラを下げた西田航氏の姿もあり、先生にインタビューを行っていた。いずれ動画として公開されるのだろうか。

帰りはラーメンを食べた後、公園通りギャラリーでアール・ブリュット展を見て帰った。

20250706

岡﨑乾二郎を見る。縁側から眺めたいタイプの池があった。


20250712

DTM講座の宿題に悩む。この週末でまとめないと。

午後からは埼玉県近代美術館へ。楽しみにしていたネルホル展を見る。

重ねられた写真を削っていくことで、静止画だったはずの写真に時間の流れが生まれている。生で見ると感激。以前サカナクションのジャケットに採用されていたが画像で見ても何も分からないのがもどかしいと思っていた。展示の最後でポストカードを受け取ったが、解説が見つからずこれが何なのか分からない。

フィリップグラス展で来たときは気付かなかったが、埼玉県近代美術館は公共スペースの展示が面白い。作品が展示室内でなくパブリックスペースにポンと置いてある大胆さがある。椅子と言えば富山県立美術館というイメージだが、こちらのほうが気楽でいいかも。

20250621

20250621

週末。

頭の冴えている午前中はDTM講座の宿題を進め、午後は外出。

まずは京橋で蓮沼執太の参加しているグループ展を見る。会場はこの前エンカウンターを見た建物の中にあり、英字しか書かれてないガラス扉を恐る恐る開いた先に、ひっそりとギャラリーが隠れていた。

蓮沼執太の作品は「音楽から飛んでみる」の表紙にもなっていたかなり古い映像作品。本の文章から映像作品の内容を想像するという涙ぐましい努力をしていたことを思い出す。街のなんでもない風景に作家の指で作った”◯”が重なると、環境音が消えてフォーカスのあたった部分の音が聞こえてくるというもの。近年の空き瓶を使ったprivateとpublicの境界について扱った作品の原型にも見えるが、この頃は素直に音楽を媒体として使っているのが新鮮。

他の作家の作品も眺めつつ、次は錦糸町の無人島プロダクションへ移動。こちらも新しいグループ展が始まっている。

印象に残ったのは、田口行弘によるアーチを用いたストップモーションアニメ。残像とわかっていても、公共空間に炎が現れる様子を見ると、不穏な気持ちになる。

帰宅後はDTMを再開。しかし課題ではなく、以前から進めていた時のオカリナの「風車小屋」のコピーを完成させる。ゲーム内でオカリナ演奏後にスピードアップする仕様も含めて再現してみた。ぼちぼちゲームと音楽を一致させる技術の引き出しを作っておこうという趣旨。ゲーム会社所属の音楽家が作る曲はやはり踏み込み方が違うので、時オカはもっと深堀りしたい。

20250626

デススト2の発売日。前情報からは嫌な予感しかしていなかったが、やはり触ってみてもいまいち進化が感じられない。とは言えTerrainを主役にしたゲームデザインは強力で、ETS2を無限に遊んでしまうようにボーっと寝る直前までバイクを走らせ続けてしまった。まあ最後まで付き合いましょう。

20250628

久しぶりに東京藝大の敷地に入る。目当てはクロノス・カルテットとテリー・ライリーのコラボ公演。テリーさんの90歳バースデーを祝うための自主企画ということでクラウドファンディングを実施したりと、開催まで紆余曲折あったが無事に開催された。

東京藝大の奏楽堂なんてなかなか来る機会がないだろうと散歩していると、廊下でサングラスをかけた小山田さんとすれ違ってガチガチに緊張してしまった。

自分はあくまでテリー・ライリーのファンであり、クロノス・カルテットは正直あまり馴染がなかった。とはいえ勉強のつもりでチケットを購入してみた。

実際に演奏を聴いてみると、残念ながら弦楽四重奏のパートは面白さがよく分からなかった。テリー・ライリーの作品ということで弦楽四重奏ではあり得ないミニマルな響きになっていると聞いていたが、自分の耳には通常のクラシックにしか聞こえなかった。弦を弾く以上どうしても演奏に人間的なゆらぎが導入されるので、演歌を聴いているかのような気分になってしまう。

一方で、後半のテリー・ライリー自身によるパートは、いつも通り楽しめた。不思議な響きの音階や、ジャズプレイなど、これまでのライブではあまり見られなかった要素が多く、新鮮な気持ちで味わうことができた。

久しぶりのデイタイムのライブで、終了後もまだ太陽が出ている。日傘をさしながら上野公園を突っ切って帰宅した。

20250605

20250605

「ナイトレイン」は夜の王を撃破したので一応クリア。

ローグライトとソウル系は相性が良さそうだしこれは・・・と期待していたが、本当に傑作だった。SEKIROを最後に新しいことに挑戦しなくなったフロムに不満を覚えていたが、信頼度がだいぶ復活した。

「to a T」もクリアしている。この作品、高橋慶太は”ふつうのゲーム”をつくるのも上手い事を示した逆異色作なのではと感じている。頭の中が整理できたら別の機会に書いてみたい。

うぐいす(私が付けた名前)はいつでもかわいいなー。

20250614

仕事の休み時間にギタマガのエフェクター総選挙を読んでいたらまんまとエフェクターが欲しくなってしまった。値段はピンキリで安いものなら1万くらいらしいが、パワーサプライなどの初期投資も考えるとまあまあな額になる。

衝動的買いで後悔しないよう、まずはアンプシミュレータの「Guitar Rig Pro 7」を購入して気持ちを抑えることにした(ちょうどサマーセール中だった)。ネットでモデリングの元ネタを調べながら1個ずつコンポーネントを見ていくと無限に時間が溶けて楽しい。

そして今はMaxで自作エフェクターをつくり始めている(どうしてこうなった)。

Ableton and Max Communityに通っていたおかげで基本操作はうろ覚えだが分かる。思いつきでChatGTPに相談してみたら高い精度のお手本を出してくれたのでかなり楽ができそう。時代は変わった。

画像は10分で組んだオーバードライブエフェクター。BOSSのOD-2を目指してノブを追加していきたい。

20250615

用事もないので家に籠もってDTM。windandwindowsの耳コピを仕上げる。

「最近暑いですね」という気持ちが溢れてひんやりアレンジに。「蓮沼執太といえば振動」という誰にも共感してもらえない謎のイメージがあるのでオーディオエフェクトで無茶にビブラートをかけている。

実は来週からDTM講座を受けるので、その前の最後の筋トレになる。以前から拝聴しているミュージシャンに直に教えてもらえるすごい企画で、音楽経験2年の若輩者には早すぎる気もするが、二度と無い機会と思い応募してしまった。プライドがズタズタになって終わる可能性も高いが、もういい歳なので失敗より動かないでいる方が怖いのだった。

20250524

20250524

胃カメラが終わってから毎日美味しいものが食べたくなる。

自転車で前から気になっていた野島商店へ。

12時過ぎに店内に入ったら既に2名の待ちが発生しており、お持ち帰りの弁当にしてもらう。1200円と少々お高いが、味は確かな上ヨーグルトも付くのでギリ許容範囲。

午後はAbleton and Max Community Japan「Proto Music Lab」にオンライン参加。「そもそも音楽とは何か」という松本さんらしいメタな内容。作曲や演奏をするようになって自身の音楽への偏った見方は随分リセットされたが、音楽史を知ることで自身の現在地をより俯瞰して理解できるようになった気がした。

20250525

「パディントン・イン・ペルー」を見る。大好きなシリーズがかなりのブランクを経て復活ということで緊張しながら映画館へ向かったが、変わらず面白く安心した。

北千住へ移動し、野村さん率いるだじゃれ音楽研究会のパフォーマンスを見に行く。

いや、厳密にはシャカシャカを渡されてパフォーマンスに参加することになった。実は今回の演目は『キタ!千住の1010人』のイントロ版。シャカシャカを持たされたと思ったらいつの間にかガムランに参加させられていた。こわ。

北千住にはクリスピー・クリームがあるので帰りに寄る。知らずに行ったがパックマンコラボのドーナツが出ていたので購入。

20250527

今聞いているスカートの新譜からMVが出た。まさかの全編長回し!

女の子がひっくり返したジュースがレンズ手前まで派手に飛んでいるのがスペシャル。

キーボードの佐藤優介(想像力の血)が見当たらないがエーテル体で参加しているとのこと。

20250528

長谷川白紙の「外」を耳コピ。ピアノオンリーのシンプルな曲なのに、慣れないボーカル処理で苦戦してしまいミックスだけで数日かかってしまった。

コードの使い方を勉強したかったのだけど、AbletonのMIDI Monitorを通してもコードネームがつかない和音が登場して困った。共通言語のない要素はどうやって理解していけばいいんだろう。

「to a T」がリリースされていたのでプレイ。高橋慶太作品でしか味わえないタイプのワンダーで溢れていてニコニコしてしまう。学校は行きたくないよね。

ちなみに劇中歌の歌唱は「スティーブン・ユニバース」のレベッカ・シュガーが担当しています。なんで!?