富山後半。
ライブの後は近くにある富岩運河環水公園へ。
以前の富山旅行でも来たのだけど、その時はスケジュールの都合でゆっくり見ることができなかったので再訪問。この日は天気も良く、散歩する人やランニングする人などで賑わっていた。
やちょうもいるよ。かわいいね。
特徴的なのはこの2つの展望塔。中に入ることもできる。
屋上からは立山連峰が一望できる。
ちなみに下に見えているガラス張りの建物はスタバ。このロケーションから世界で一番美しい店舗と呼ばれている(いた?)らしい。毎度長蛇の列ができていて入る気にはならなかった。
展望塔の先にはよく見ると巨大な建物があって、これが富山県美術館。
公園に来た人を誘い込むようにもっと主張したデザインにすればいいのにと思ったが、これには理由があるらしい。
元々富山には別の場所に美術館があったものの、老朽化により時代に合わなくなってきたため引越しすることになった。検討の結果、環水公園のすぐそばに建てられることになったが、周囲の風景と調和するような外観を目指し、そのシルエットは公園や立山連峰とのレイアウトまで考慮して設計されているらしい。こういう地味で高尚なコンセプトは様々な干渉でブレていくものだけど、ここではしっかりと成立している。
まずは夕方になると閉まってしまう屋上施設へ。21世紀美術館や十和田市現代美術館じゃないけど、子供が遊べるスペースがある。敷居を低く見せることがこれからの美術館の命題なんだろうか。ただ、先に挙げたものと比べるとアート感は無くて純粋な遊具といった感じ。屋上に遊具を用意して人が来るのだろうかと疑問だったけれど、なかなか賑わっていた。
ひそひそ
あれあれ
ぷりぷり
屋内は3階に分かれて展示室があり、その間を絡み付けるようにスロープで繋がれている。前面には縦に長い施設ならではの印象的な吹き抜けがある。
展示については原美術館の個展も素晴らしかった森村泰昌の企画展を楽しみにしてたんだけど、実は開催日は一週間後だったらしく、常設展しか見れなかった。ここのコレクションかなり変わっていて、「アートとデザインを繋ぐ」をコンセプトにするだけあって椅子を収集しているという。
実際に座ることもできて、一度体験したいと思っていたアルネ・ヤコブセンのエッグチェアがあった!かわいい!
富山県美術館は大体こんな感じ。地方の美術館としては建築も面白くて十分なんだけど、お隣の21世紀美術館と比べるとコンテンツ不足が若干気になってしまった。あそこはホワイトボックスの数が多くて、企画展と常設展とは別に並行でギャラリーサイズの展示が複数あったりするし。ただ環水公園にはライブができるような小劇場やプロムナードもあって、この周辺一帯で一つの文化スペースとして見たほうがいいのかもしれない。
良い時間になってきたので、あいの風とやま鉄道で1時間かけて金沢へ移動。
適当に探した店で寿司を食べるなどしてホテルへ。金沢は鈴木大拙館が一番の目当てだったのだけど、コロナウイルスの影響で市内の美術館が一斉に閉館されたことをこのタイミングで知ることに。覚悟はしていたから驚きこそないものの流石に堪える…。明日の予定を大幅に再計画してひとまず就寝。