20260831
仕事帰りにまどマギを見たらつまらな過ぎてひっくり返る。どうしてこんなことに…。
ビジュアルはカオスラウンジ的なイメージが飛び出したりと息を吐いている場面もあるのに、ドラマが作れている瞬間がまともに無い。脚本は虚淵さんが担当してるはずなんだが・・・。
わざわざ映画館に行ったのは今更まどマギで何の話をするんだろう?という疑問の答えを見たかったからだが、制作陣がまさにそこでつまずいているのを見せられてずっと気まずかった。アニプレックスによるビジネス主導っぽい企画の匂いがする。意味ありげに劇場とトマトが登場した後に「つまんない」というセリフが飛び出す場面があり、レヴュースタァライトとの幾原邦彦フォロワー合戦をやる気なのかと焦ったりもしたが全然そんなことにもならず(叛逆でもトマト投げモチーフは登場したのでそっちの文脈かも)。
追記:良く調べたら古川知宏は絵コンテ/ビジュアル・コンセプトデザインで本作に参加していた
帰宅して叛逆を見るとビジュアルは明らかに見劣りしていて、新作の方が圧倒的に洗練されているのが良く分かる。冒頭の足に絡みついた赤い紐で間を持たせるような気の利いた演出はなく、普通のTVアニメみたい。その代わりにビューティフルドリーマーな物語を誰でも理解できるようにゆっくり語ってくれる。
結局、廻天で一番きつかったのは、アニメから影響を受けて作ったアニメであることに衒いがなく、現代性を感じられなかったことかもしれない。その視点で振り返るとパーツ単位ではそれを意識したであろう要素もあって、インキュベーターに自ら搾取されたがる演・黒沢ともよのキャラは今っぽいし、歴史から名前が消された人たちへの追悼は長谷川白紙が新譜のラストトラックで挑戦したことでもある。でもそれらは全然主題にされていなかったし、興味の持てない映画であることに変わりはない。
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青色ひよこさんの新作が始まった!こんなに早く見れるとは。
https://to-ti.in/product/erina
20260904
コツコツ編集していた深セン訪問の動画を公開。科学館ではOSMO Pocket2でずっと撮影してたので、流石になんか作らんとと思い完成させた。
再生数は伸びなくていいけど、深センに興味がある人には届いて欲しいところ。
20260905
仕事帰りに「バックルームス」を鑑賞。お、おもしろいだと!!
事前に考えていたのは、Backroomsの正体を設定するのか、謎のままにするのか、ということだった。「8番出口」は前者にすることで大衆性を獲得し、同時に俗っぽくなった。結論としては「バックルームス」も前者だったのだが、気の利いた作品に仕上がっており、その違いが気になる映画だった。
本作のバックルームスは、サイレントヒルのように人間の心の闇が怪物として具現化する場所として描かれている。主役となる二人はカウンセラーとその患者で、患者は自分の弱さを受け入れられず、診断中にすぐぶち切れてしまう。カウンセラー側も幼少期のトラウマがあり、時折カットバックが入る。
面白いのは、心の問題が解決してバックルームスから脱出するという安易なプロットになっていないこと(「8番出口」…)。例えば、闇落ちした患者がカウンセラーを誘拐するなど、映画館に来る前には想像もつかない展開で混乱させてくれるのが嬉しい。
主に後半のプロットは、バックルームスになぜ我々は惹かれるのか、についての考察から脚本が書かれている。ヴェイパーウェイヴのようなノスタルジーを喚起させる場所であり、化け物の現れる危険地帯にも関わらずここに惹かれてしまう。現実に戻る気がなくなった患者は、カウンセラーに俺は変わらなくていいよなと問い詰める。一方カウンセラーは何とかして家に帰ろうと足掻くという構成。まさしくサイレントヒル2。
非常に面白いのは、患者がバックルームスの住人になった後、バックルームス内に彼の家具店が出現すること。人生を諦めた瞬間にノスタルジーの対象となり背景になってしまうのはかなり恐ろしい演出。
「8番出口」とは、余白の残し方や、元ネタとなったカルチャーへの理解度、そもそものビジュアルの強さが異なり、ほぼ100%ビジネス的な理由で動く日本の都市伝説映画とはレベルが違う。まあ、ああいうB級映画に慣れてる方がおかしいのだけれど。
ちなみにEDはボーズ・オブ・カナダの久しぶりのアルバムから1曲使われているが、聞いてみると確かにバックルームス的で納得。アサヒさんの解説が非常に面白かった。
エンドクレジットの短編は蛇足じゃね?と思いながら見てたが、監督のケーンがYoutubeに投稿した動画をそのまま流していたらしい。
VHS風の映像は、デジタルエフェクトではなくビデオデッキでのダビングを通して付与した本物の質感とのこと。まじか。