ソウルは霧雨で薄暗い。どうやら光州も雨らしい。ホテルを出て龍山駅へ。
朝食を済ませたくて駅を歩く。メモしておいたパン屋の位置が分からず、適当なカフェに入ることにする。エビサンドを買ったが正解。すぐ近くには韓国おでんの店がありそちらも惹かれた。帰りに寄れないだろうか。

光州まで2時間もあるのでノートPCを持ってきた。wi-fiは日本の新幹線と違って安定して動く。パビリオンの周り方を計画してたらあっという間に到着。
メインパビリオンまでタクシーで移動。運転手が気のいい人でキャンディーをくれた。他のタクシー運転手と電話をしたりとマイペースで、なんとなくアットホームな雰囲気でいい感じ。光州は反日の風潮が強いと聞いて緊張していたが、問題なかった。

メインパビリオンに入るとドセントというWEBサイトへのアクセスを促される。作品を撮影すると、日本語の解説文が出てくるという素晴らしいシステム。精度もかなり高い。映像作品はQRコードを読む仕組みになっており、基本的に全作品で機能する(実はサブパビリオンの作品でも使えるみたい)。


いくらか歩くと気づくのは、やはり光州事件を背景とした芸術祭とあって、体制への反抗を連想させる作品が多い。象徴的なのは会場の様々な場所で見かける、レゴブロックで出来た屈伸運動メカ。これはスマホを揺らして万歩計の歩数を偽造するというもので、個人情報を吸い上げる管理社会への反発を示している。会場全体でレジスタンスだ・・・!

1Fのデモ活動の写真にうつるプラカードを白紙にした作品は直球で印象に残った。

権力者が謝罪する映像を集めた「アポロジー」も気に入った。日本人も出てくる。

作品点数が多く、かつ全エリアに跨って作品が登場する佐々木さんの絵画も存在感がある。なぜここまでピックアップされているのかは分からなかったが。

途中から雨が降り出し、パビリオンを見る日としては最悪のコンディションに。絶望。タクシーに乗ってまずはフィリピン館。なぜか会場前の道路が封鎖されていて、政治家?が演説をしておりビビる。

ここは民主化運動の記念館で、3Fの特別展示室をパビリオンに貸し出している。記念館の内容自体が興味深く、そちらに見入ってしまった。当時、軍隊の銃撃で破損した窓ガラスが展示されていたりする。

フィリピン館の展示もそれに共鳴するような、レジスタンス活動を扱った直球の内容だった。作品数は少なめ。
傘をさしながら歩いて台湾館のあるACCを目指す。ACCは巨大な施設で、どこが会場か分からずかなり迷ってしまった。

タイトルは「インスタンスダンジョン:グレイゾーン」。ミリタリーゲームのようなタイトルだが、デジタル先進国らしさ、中国との微妙な関係を示している。もう台湾館名称問題の話は説明しなくていいよね。。
初っ端から部屋に入ってきた来場者に向けて強烈なライトを当て続けるインスタレーション作品があり恐怖を感じる。


その後も、アンリアルエンジン、特撮、WEBなど使って体制を皮肉るような作品が続く。緊張感は高い。その中にはICCで知ったリー・イーファンの「important_message.mp4」もある。作品数が多いほか、若手が息を吐いている印象が強くエネルギーをもらった。満足度の高いパビリオン。

再びタクシーでASAKUSAへ。


まずは地下。美学校の成り立ちを整理した資料や、新宿クリスマスツリー爆弾事件で牢獄に入った鎌田俊彦の独白を読み上げるナレーションをバックに現代の日本の風景を写した映像作品であるハイドルン・ホルツファイント「Kからの手紙」がある。

2Fには、表現の不自由展の中止に対しての活動として、慰安婦像のコスプレをする嶋田美子の活動などが紹介されている。光州らしい体制への反発を感じさせる日本の作品がずらっと並んでいた。
ここでタイムアップ。KTX駅にタクシーで戻る。

近所のヨンミョンクッパという地元感溢れる店でクッパを食べたがかなり美味しかった。ようやく韓国らしいものを食べられた・・・!アジアは口が合うのが助かる。沢山の小鉢が提供されたので、写真に撮ってclaudeで食べ方を聞いてみたら完璧に解説してくれた。お前そんな特技があったのか。
スタバでコーヒーを買ってまた2時間の旅。明日のスケジュールを検討してたらあっという間だった。
耳栓をコンビニで買ったが、流石に疲れていたのかベットに入った瞬間に爆睡。