20260807 香港/深圳/マカオ

20260807

始発で成田へ。

保安検査に行列ができておりいきなり緊張が走る。そもそもゲートが開くのが7時過ぎ、香港エクスプレスは8時、ということで、遅れる要素しかない。ちなみにその日の最初の便だった。飛行機の暇つぶしに、macbookでアマゾンプライムの動画を多めにDLしていたのだが、寝不足すぎてPCを取り出すことすらなくずっと寝てしまった。

香港空港内は無料の鉄道で移動する。それ故にサイズ感が分からなかったが成田より大きいのは確か。香港への移動はバスを使う事にする。海をまたがる巨大な橋を渡って香港へ移動。すべての景色がやばい。OSMOの三脚を使って定点映像を撮ろうとするが、バスの揺れで転倒してしまうのでやめた。

チョンキンマンションの前で降りる予定だったが、バスが前払い式であることに気づかずあたふたしていたら扉が閉じてしまった。一つ遠くの駅で下車。

外は東京を思わせる、ジメジメした空気と強い日差しで苦しい。飲み物が必要だ…。セブンイレブンで初めての買い物。「オクトパス」の一言でなんとかなった。緑茶を買ったつもりが、砂糖が含まれており舌に合わない。おーいお茶や伊右衛門もあったので、次からそちらにしよう。

チョンキンマンションは薄暗く、突然インド人が増えて異様な雰囲気。2Fに入ると押しの強いインド人が店に連れて行こうとするので「no thank you」で乗り切る。入口近くの店はレートが悪いと聞いていたが、ぐるっと回ったところ入口の店が一番ましだった。BUY「0.0494」で20000円を988HKDに交換。雑な英語でなんとかなった。

地下鉄に乗ってホテルへ。スマホに入れたオクトパスでちゃんと通れる。ホテルではデポジットを現金で撮られると聞いていたが、カードでもいいようでそちらでお願いした。あれ、現金要らなかったのでは?ホテルのエレベーターはボタンの効きが悪く、目的の19Fが反応し辛い。うーん。部屋にたどり着いたが、HPの写真通りかなり綺麗。よかった~。窓から見える景色に感動。移動用のデイパックに荷物を移して行動開始。

予定通り九龍城砦公園へ。駅から結構歩く。高層ビルを見るたびに写真を撮ってしまいなかなか進まない。途中で突っ切った公園にはテニスコートやバスケットコートがあって、地元の人がスポーツを楽しんでいた。色は香港ならではのパステルカラーで心惹かれる。

九龍城砦公園に到着。青空将棋を指しているおじいちゃんがいてとてもいい雰囲気。少し歩くとトワイライトウォリアーズのセットにたどり着いた。特にチケットなど必要なくさっと入れた。滞在は10分とスタッフさんに言われたような気がする。セット内にはさほど人がおらずちょうどいい好き具合。写真も全然撮れる。USJやディズニーランドの小物を思わせるいかにもな偽物感で、レンズを通したときに本物らしく映るんだろうなと勝手に納得。正直感動は薄い。警備員はおらず、no entryと書かれたキッチンスペースに子供を通して写真を撮っている香港人が居たりとおおらか。素敵ドールをセットに置いてごついカメラで写真撮影している女性もいた。いい趣味だ。

昼食をキャンセルしたまま歩き回ってたので疲労困憊。そろそろ夕食にしたい。とにかくお店に迷う。言葉が喋れないので、つい観光客に優しそうなチェーン店を探してしますが、そんな感じの店は見つからない。散々吟味した挙句タイ料理屋へ。案の定、注文は紙に自分で記入するシステムだったにも関わらず、口頭で注文してしまった。また、食器を自分で洗うシステムが分からず、店員さんがお湯を引っ込められず困らせることに。海鮮チャーハンを頼んだら、タコの出しが沁みていてめちゃくちゃ旨い。ここにしてよかった。追加で頼んだ焼き串もジャンクな味付けが濃くてうまい。野菜を頼み損ねたことだけが惜しい。かなり精神的に疲弊したが、一通りのミスをしたので、次はうまくやれる気がする。

ホテルに戻る。水道水は飲めないはずなので、セブンでミネラルウォーターとアイスを買う。水が10ドルもして高い。宮田ソフトという日本語パッケージのソフトクリームなのだが、聞いたことの無い怪しいブランド。味は普通でした。

ホテルでTVを付けると、日本のTV番組に広東語のナレーションを付けて放送されていた。香港からの日本文化への眼差しは思ったより強いようだ。

20260808

朝食に挑戦。地元感あふれる店でパイナップルパンとレモンティーを頼んでみる。パイナップルパンはバターが挟まっていて激うま。炭水化物パンチ。レモンティーはレモンが沈んでいるのでスプーンで潰しながら味を出す。お値段はまあまあするが、美味しいので損した感じはない。これを毎日食べると健康面はどうなんだ。

西九龍駅へ。M+への道がわからず地上に出てしまったが間違いだった。M+への道は屋根のないエリアがあり、日傘があっても汗だくになる。到着時にはシャツが背中にへばりついていた。

コインロッカーに近づくとスタッフさんがカウンターへ案内してくれた。電子リストバンドをもらってロッカーを施錠。

まずはイ・ブル展。女性や子供が搾取されるディストピアを彫刻やインスタレーションで描く。テーマ的には風間サチコが近いか。広いフロアに巨大な立体物が、ポン、ポン、と置かれていて見応えがある。彫刻の下には反射するヘキサゴンのタイルが置かれていて、上下に空間が広がるのもミソ。とてもいい作家だと思った。これだけでM+に来た甲斐があったが、この後充実した常設展示がまだまだ続く。

3Fには8個くらいのフロアがあるが、イ・ブル展はそのうちの1個しか使ってない。コレクションはテーマ別に分かれて展示されている。基本的にはアジアの作家をメインに収集しているようだが、その幅が広い。建築フロアでは、今はなきソニービルの柱(!)や中銀タワービルがある。インテリアフロアにはイサムノグチの照明や彫刻が立派な空間に置かれている。工業フロアはメディアアートが動かせる状態で展示されており大感激。なんて最高の施設。ポスター系では横尾忠則がある。

現代アートも充実している。リーキットの部屋があったのが感激。日本では六本木のピラミッドでたまに見れる程度なのに。

館内にはnodiがあるが、椅子が少なく全て埋まっている。あとは高級レストランしかなく、食には問題がありそう。

15時ごろになってしまったが、歩き通しで体力の限界。西九龍駅のラーメン屋KANKIでアサリラーメンを注文したが、かなりうまい。値段は2000円くらいするが、日本でいう高級志向のラーメンに該当する味なので全然あり。いい店だった。日本食も食べられるらしい。

残った時間でモンスターマンションへ。意外と感動は少ない。明らかに人が住んでいるエリアでカメラを構えるのに抵抗がある。そもそもモンスターモンションに限らず周囲の建物も美しい。人通りの多いエリアでカメラを構えて撮影。こっちの方が気楽。モンスターマンション内には% Arabicaがあり京都TEEを頼む。美味しいけど嫌な感じだ。

ホテルでシャワー。

少々早い時間だが、近所のone dim sumへ。初飲茶だが、期待しすぎたのか美味しさ度は普通。チェーン店ぽい味で、ガチ飲茶ではない感じがする。

ホテルに帰って深圳について調査。使い慣れないamapで行き先をお気に入り登録したり、経路案内機能の効きを確かめているとあっという間に時間が過ぎる。中国系アプリは現在いる場所を自動認識して表示内容を変えるので、日本にいるときはリハーサルできなかった。google mapと設計の根幹が異なる。最初から中国内でうまく動くことしか考えられてない。

youtubeでラビリンスのMVを眺める。実際の香港を見た後に見ると、ありふれた風景を職人の力量で美しく切り取ってみせたMVだったのだと気づく。自分の中の憧れやオリエンタリズムが消えていく瞬間は好きである。各地の実態を知りたい。

20260809

朝は西多士こと、フレンチトーストを注文。とろっとろでうまい。カロリーは気にすんな。

バスに乗って彩虹村へ。ザ・異国の団地でテンションが上がる。人の気配がすごいのでカメラを構える気にならなかった。健康のための運動マシン?が置いてある。幼稚園らしき施設も併設されている。有名な撮影スポットは立体駐車場の上にあり、バスケットコースと椅子が置いてある。綺麗な服を着た若者が立派なカメラで記念撮影をしていた。もちろん普通にバスケットを楽しんでいる人もいる。

地下鉄に乗って深圳へ向かう。こんなふらっと異国に行けていいのか?中国イミグレーションは監視カメラの量が尋常ではない。香港に来たときと異なる緊張感。観光目的もきっちり聞かれる。英語の発音が悪いのかあまり伝わらず、なあなあで通してもらった雰囲気になった。ごめん。

地下鉄に挑戦。アリペイのモビリティでQRコードを出す。その前にまず荷物検査。水は謎の機械でチェックするのが基本だが、機械が無い場所だったのか一口の目と言われた時があり焦った。言葉がわからずドギマギしてたら通ってよしと言われた。いいんだ。

地上は激アツ。日傘がないと生きていけない。聞いてた通りバイクが歩道を爆走してくる。変にフラフラすると引かれるのでまっすぐ歩くのが大事。

深圳の集合商業施設のようなところに辿り着いた。ゆめタウンと同じ空気。家族連れがフードコートで食事している。チェックしていた自動火鍋の店は、日本の安い回転寿司と同じちゃっちさがありテンションが上がらない。別の麺系の店にする。フリーのジャスミン茶が切れていたりと洗練されていない空気が逆にいい。注文はアリペイ内のミニプログラムを使う必要があり、iPhoneの生カメラでQRコードを読んでも404になり焦った。QR注文自体は言葉が分からなくても頼めるので便利。決済しようとするとマスターカードが弾かれる。VISAにしたら3Dセキュアのワンタイムパスワードが求められた。これが今後の受難の始まりとなる。味は600円前後にしてはかなりうまい。物価の安い深圳に香港人が週末遊びに来る感覚がよくわかる。倍くらい違うのでは。

華強北は洗練された秋葉原のような場所。DJIの綺麗なショールームもあれば、アキバの怪しい電子パーツ売り場のような澱んだ場所もある。電子世界は置かれている品のほとんどが怪しい。電子ピアノを売るためにお姉さんが流暢にピアノを弾いていた。こういう仕事もある。

疲れたのでHEYTEAを注文。これもアリペイのミニプログラム。相変わらずワンタイムパスワードを求められる。あかん。大人気で20分待たされる。受け取りはスマホの画面を見せるだけなので簡単。

自動運転タクシーに乗るために、即興でサービス提供エリア内での移動計画を立てる。ここでめちゃ疲弊したので前日にやっておくべきだった。タクシーが到着するまでの経路もマップにきちんと表示される。予告時間通りにならないが、場所がわかるのでストレスはあまりない。到着したタクシーに近づくとbluetoothでドアノブが出現。バットモービルかよ。シートベルトを閉めてタッチパネルを1回タップするともうあとは勝手に運転が始まる。深圳は4車線くらいあるが、クラクションを鳴らしながら現地の人が寄せてくるのでめちゃ怖い。でもタクシーは完璧に処理してくれた。おそらく人間より自動運転の方が事故がなく信頼性が高いのだろうが、まだ信じきれておらず足が恐怖で震えた。到着するとありぺいの支払いが可能になるが、車内で手続きしていたらさっさと降りろとばかりにコールセンターと通話がつながって話しかけられたので急いで降りる。後ろを振り返ったらあっという間にタクシーはどこかへ行っていた。こええよ。こっちは足震えてるのに。

観光地だという南頭古城を歩いたが、ずっと飲食店と雑貨屋が並んでいるだけの商業地で特に見るものなく。コーラをコンビニで買ったらアリペイの決済がワンタイムパスワードで止まっており、支払いできてないぞと店員さんに呼び止められた。申し訳ない気持ちに焦りながら1分くらいで決済を済ませる。この感じだと新鮮で買い物できないじゃんか・・・。絶望。実際にこの後も苦戦し続ける事になる。

今日の目標を完了したので、再び地下鉄で香港へ。帰りは特に質問はない。

帰りに香港を歩いているとき、浮かれた気分が消えている事に気づいた。ネガティブなことではなく嬉しい。オリエンタルな目線なしで街を見れるようになった。深圳の疲れで頭が鈍いだけかもしれないが。

夕食はワンタン麺と空芯菜。ワンタン麺はアルカリ性が結構きつい。あまり好きになれなかった。空芯菜は食べるたびにビタミン不足の体が喜んでいてあっという間に完食。

20260810

朝は豚のレバー粥にチャレンジ。疲れた体に沁みる。日本人なので米を食うと元気になる。オクトパスが使えなかったので現金で支払い。

九龍駅のフェリーターミナルでチケットを購入しようとするが、マカオ行きのチケットが買える場所が分からず迷う。変な時間になり無意味な30分待ちを過ごす。

ホテルリスボア行きのバスターミナルは簡単に見つかった。バスから見える景気のいい巨大ホテル&カジノを見ていると根幹から経済の成り立ちが違うと思わされる。リスボアに着く。カジノリスボアとグランドリスボアがあり、後者が新しい。カジノリスボアはタバコ臭い。グランドリスボアはルーレット系のみでなくスロットも充実しているなどこちらの方が良い。ドリンクは無料でもらえる。うまい。

600HKDをチップに交換して大小にチャレンジ。minimum betが200なので3回小にかけたら全部外れる。これで12000円が解けたと思うと馬鹿らしすぎる。金欠になったので換金。チャンキンマンションとほぼレートは同じ。小数点以下くらいの違い。

つぎはスロットに挑戦。掛け金を調整できるので一番低いレートで長く遊ぶ事にする。最初に回した台で大当たりが出て100HKDが600HKDに。まだ負けを取り返せていない。その後はしょぼい当たりしか出ず貯金がみるみる減って200HKDに。カジノの面白さを感じ取れなかったのもあり、現金に戻してもらい終了。

セナド広場、大聖堂に行ってみるが、オーバーツーリズムすぎる人混みと蒸し暑さにげっそり。すっかり観光地化されて風情も何もない。さっさと退散。

ホテルリスボアから港に戻るバスはチケットが必要。カジノないのどこにあるか分からず迷子に。結局グランドリスボアの地下でもらえた。

港に5時についたら6時のチケットを渡される。1時間待ちかい・・・。

台風というラーメン屋で夕食。内装が日本のオタクグッズで締められている。日本文化への愛着でできている店で、秋葉原などでは見られないタイプの雰囲気。店員さんも日本語で会話する徹底ぶり。店員さん同士も極力日本語で話しているが、会話のバイブスは香港なのが面白い。味もよく知ってる魚介つけ麺でうまい。もし香港にいてつけ麺が食べたくなったら最初の選択肢に上がるだろう。お店の近くにはアメ横という日本の食料品の店があり、大きくペコちゃんが飾られていた。

20260811

時間がないので朝はおにぎりで済ます。美味しい。というか日本のコンビニおにぎりと何も変わらない。

西九龍駅で入境。30分も早くついてしまい時間を持て余す。時間変更は1時間前までなので待つしかない。新幹線に搭乗。中国人のギャル二人の横の席。スマホ爆音で中華版インスタ?をスワイプするからサンプラーで遊んでいる人みたい。20分程度で中国へ到着。駅がでかい。こちらでは審査はなく、速攻で地下鉄6番に乗り換え。子供がはしゃいでいて可愛い。

光明駅を降りると巨大なザハハディト建築がお出迎え。駅直結だが屋根はない。ザハハディド建築を美しく見せることが最優先。パスポートのラインがちゃんとあるので並ぶときは間違えない。

2F見たあたりで集中力が切れる。興味のあるフロアから先に回るのをおすすめ。ロボットがアイスを作ってくれる。アリペイの具合が悪いので頼めなかった。子供が飯を持って突撃してくるので注意。量子科学コーナーに感激。量子コンピュータの話はするよね。

昼食の時間。食堂でルーローハンを購入。キッチンはなく作り置きの弁当が出てくる。その割には美味しい。アリペイはやっぱりワンタイムパスワードが出る。疲れて展示室内で座り込んでる人が多いのが気になる。周りの目を気にせず座れるのは中国らしさか。スラム感がある。

終わりにコンビニでコーラを購入する。やっぱりワンタイムパスワードが聞かれてレジを1分止めてしまう。すいませんでした。

SIMOAへ移動。徒歩で10分くらい。やっぱりバイクが突っ込んでくる。

水を回収されるので気を付ける!科学館で買ったばかりのコーラを回収された。まあ七割飲みきってたけど。trip.comでかったら四人分の注文になってると言われた。そんな馬鹿な。通してもらえた。

MOTのように複数の企画展が開催されている。ギャラリー×8くらいある。オールパスを買ったので全部見る。ラインナップ的に、現代アート、西洋画、中国国宝、中国作家。上野と清澄白河が合体したような施設。常設の世界の窓は素晴らしい。奈良美智の家みたい。太陽は…。

テクノロジービエンナーレ。binとかけてる?

でかすぎる。一日で見る量じゃない。正直M+のテーマが明確なコレクションと比べると突貫工事ぽさはある。M+が良すぎか?香港からの訪問で一日で回るのは無茶。片方でも苦しい。常設が無いのが不安。企画次第になってしまう。

地下に飯屋&屋台が充実してた。ここでよかったやん。

香港へ戻る。電車境審査は審査は香港側らしく、45分早く来る必要なかった。chagee?を買う。劇甘で美味い。生き返る。

夜。疲労の限界でチキンをテイクアウトしホテルで食べる。チキンは美味しいのだが、半分くらいがほとんど骨のみで、可食部が少なすぎた。お店で頼んでもこうなのだろうか?

20260812

最終日。初めてアラームで目を覚す。荷物を可能な限り積めて朝食へ。

前は人が多くて断念したレッドティーは、見えない位置にテーブルがあり、声をかけたら奥の席に案内してくれた。大きめのテーブルにおじさんと相席。

フレンチトーストを頼んだらモーニング対象外だった。パイナップルパンと小豆ミルクティーのセットに変更。パンの上にマーガリンを乗せたら、相席していたおじさんが、パンにマーガリンを挟み込んでてで押し潰すのが正解とジェスチャーと広東語で教えてくれた。香港人親切だ・・・。何気に店員以外とのコミュニケーションを取ったのがこの旅行で初めてだったのもあり倍嬉しい。味もいいし満足。小豆ミルクティーが思いのほか美味しい。そのまま小豆が沈澱しておりスプーンで崩しながら味変していく。甘さが欲しくなったらストローが太いので小豆を直で吸い上げてもOK。甘うま。カロリーの悪魔。

街を歩いているとき、水溜りを見て避けるテクニックがいつの間にか板についていた。プリンスエドワード駅の入り口でコップを差し出している人を初めて見かけた。ホームレスor乞食か。日本では見かけない光景。

上海ストリートに食器を探しに行く・・・はずがフルーツマーケットを見つけていきなり寄り道。ドリアン臭をかき分けながら進む。日本から輸入したっぽい日本語のダンボールも見かけた。トラックがマーケット付近で荷物を下ろすところを目撃。カートに乗せた段ボールにビニールテープを巻いて倒れないようにする。そのあとは信号を無視しながら移動。器用だ。フルーツマーケットの周辺だけは建物の背が低く、周りと時間の流れが隔絶している。はちまさんが言ってたやつだ。場所は同じ?ちがう?

ここで初めてホームレスを見つける。歩道橋の下のあたりに緑のテントを使って占拠していた。この時期は相当暑いだろう。

食器屋が密集した地域を見つける。ホシザキ電気のショールームがあり冷蔵庫が並んでいた。食器は決め手がなく買わなかったが、ワクワクさせる品揃えだった。あまり新品はなく古い食器のセレクトショップという雰囲気。日本から輸入した漆塗りなども見かけた。

ホテルで休息してチェックアウト時間ギリギリまで滞在。シーツに血がついた件は何も言われず大丈夫だった。

エアポートエクスプレスを使ってみたが、本当に15分程度で着いた。あっという間。ずっとトンネル内にいるので景色は悪い。USB充電はうまくいかなかった。壊れている?

飛行機の時間まで3時間ある。T1に移動して昼食。余ったHKDを使おうと高級上海料理の店に入る。豚の角煮、チャーハン、ジンジャーエールを注文。美味しいが440HKD(1万円)の価値があるかというと全くそんなことはない。水ももらえなかった。しっくりこないまま退店。フードコートでも良かったか。

お土産や、飲食店が無限にあるので飽きない。eスポーツという名目で音ゲーやAC版マリオカートみたいなゲームが置いてある。そんなわけないだろ。どこでコーヒーを買うか迷っているうちに出発時刻が近づいて、スタバという最悪の選択に。搭乗口に移動すると飲み物の持ち込みを拒否される。一口だけ舐めて回収してもらう。今の1000円くらいしたんだが・・・。

飛行機が空に上がると急激に眠くなりストンと意識が落ちる。目が覚めた頃にこの文章を一気に執筆。成田へは1時間弱早く到着。家までの歩き時間の暑さが心配だったが、台風が過ぎた後のせいか気温が下がっていて助かった。

20260730

20260730

夕方に突然のゲリラ豪雨が発生したが、食品まつりのライブのため渋谷を目指す。駅に着いたら雨宿りをしている人たちでえらいことになっていた。

Y。

卓の上にはやはりESX-1。

サービスで「フリーみたらし」コーナーが。踊り疲れた身体に沁みる…。

「ふつうの軽音部」が面白過ぎて完読。ここまでドラマが面白いのに、状況を動かすための怪しい狂言回しキャラが二人も登場し、フィクションの中に入り辛くさせようとするのはなぜなんだろう。

20260731

仕事終わりに映画館でスパイダーマン新作を見る。

全く情報を入れずに訪れたが、トム・ホランドの容姿がすっかり大人になったのと対応するように、作品のトーンが明らかに重くなっている。サムライミ版のこってり感に近いが、ビルの壁ダッシュ、車にひかれるスパイディなどをみるに、ちょっとカンフー映画らしさがある。ジーン・グレイのテレパシーで、群衆の体が次々に吹き飛んでいく演出はあまり見たことが無いもので、監督のセンスが光っていると思った。(後で調べるとやはり監督は交代しておりデスティン・ダニエル・クレットンだった。傑作であるシャンチーの人。)

話のオチがバトルではなくメンタルヘルスの問題の解決によってもたらされるのは、前作「サンダーボルツ」同様だが、本作の方が上手に描けていると感じた。それにしてもVMAXの正体が分かるシーンは不気味。敵が見えにくく、国の構造の中に埋め込まれているのも嫌なリアリティがある。

ちなみに、この後に来るである「X-MEN」で、ミュータント差別する人々をどう描くのかは気になっている。露骨に差別心をむき出しにする人は一度は減ったが、昨今の情勢を見ていると世界はまた悪い方に戻りつつあるがそれをどう見せるのだろう。

20260802

トニー・アウスラーを見る。ペッパーズ・ゴーストを使ったミニ映画館を会場内に設営してたのにはビビらされた。

20260803

「氷の城壁」が良すぎたので「正反対な君と僕」も含めて一気読み。阿賀沢紅茶すごい。主題は恋愛というより集団生活で削られた自尊心をどうやって回復するかにあるように見え、辛い話も多いが最終的にはとても癒される。読み味が近い漫画は案外「異国日記」だったかも。

20260804

「恋する惑星」を見た。正直あまり乗れず。トニー・レオンが目の前で部屋を改装するフェイ・ウォンになぜか気づかないポエティックな演出などは良いのだが、逆に面白いとは思えない撮り方をしているシーンは煮え切らない男女がだらだらしているのを眺めるだけになりなかなか辛い(金城武がブリジット・リンにかける言葉のどうでもよさ…)。

香港の景色や風土を感じる映画としては素晴らしく、アパートの狭さと必要性が良く分からない二重扉に感激していた。九龍ジェネリックロマンスの描写は結構正確だったんだな。

20260806

サントリーホールで蓮沼Wフィル。

以前のオペラシティ公演ではボーカルにきついリヴァーブがかかり何を言っているのか聞き取れなかったが、ここではなったくそんなことはなく全てがくっきりと聞こえた。スティールパンは左から、弦楽器は右からと、それぞれの楽器がどこから鳴っているかがはっきりと把握でき、全てがクリアに認識できる。過去に見てきたライブでこういう風に音楽が聞こえた経験がなく、静かに感動していた。もっとクラシックホールに行こう。

「Wフィルとは二つのオーケストラが並列に走るイメージ」と事前のインタビューで蓮沼さんか間答えていて、どういうことやねんと思っていたが、実際の演奏では蓮沼さんと徳澤青弦の二人が指揮をしており、これか!!となった。オーケストラはよく軍隊に例えられるが、音楽の世界で二つの部隊が別々に動くというのは聞いたことがなく衝撃だった。何をしていたのか誰かインタビューして欲しい。

明日から香港旅行!!

20260727

20260727

蓮沼さんのトークライブを見るのを楽しみに仕事を乗り切る。しかし、帰宅して、味噌汁をつくって、風呂に入ったら、完全に頭から抜け落ちてしまい、つまらない夜を過ごしてしまった。今それに気づいて激凹みしている。

単なるうっかりというより、どうも最近は日常のルーチンみたいなものに囚われて思考が鈍化し、何かを楽しんだり取り組んだりする力が落ちて受け身になっている気がする。夏休みの旅行の準備で忙しく、新しいことをしないようセーブしているところもあるが、それにしても日々が灰色すぎる。う~、助けてくれ~。

20260728

蓮沼さんのユリイカが到着。トークライブのアーカイブも公開されたのでセットで楽しんでいる。葉山のFACESが実現しなかったことがまた悔しくなってきた(六本木の展示には行ったんですが本当はライブもあるはずだったし、展示の規模も異なるだろう)。

「天幕のジャードゥーガル」を全巻読んだ。「ダンピアのおいしい冒険」がグルメ漫画の皮を被せて軽快にしていたのに対して、あまりにも暗い。シスターフッドと復讐劇が合体した現代的な内容(アニメ版を山田尚子が手掛けたのはここが理由と思われる)だが、復讐の過程で主人公が加害者側になるなど、主人公に同調していいのか迷わせる展開がある。男たちも政治の駒として使われ自我を失っていくなど、モンゴル帝国というシステムそのものが人間性を損なう病巣のように描かれる。著者のモチベーションがどこに置かれているのか気になる。

この未完の状態でアニメ化するって大丈夫なのか。

熊本の地震が心配。大事ないことを祈る。

20260729

トマトスープ氏が登壇した講座のアーカイブを視聴。昨日気になったことへの回答がかなり含まれていた。

著者の興味は、女性のエンパワーメントというよりは、モンゴルの文化・歴史そのものにある模様。帝国を監国したドレゲネと、その側近ファートゥマという二人の女性にフォーカスすれば、モンゴルを舞台にした新しい物語がつくれるかも、という発想で描かれた作品の様だった。

モンゴルにまつわる膨大な資料を読み込んだそうで、物語のキーとなる「原論」が当時モンゴルで閲覧できた証拠も存在するらしい。

もう一つ動画を見つけたが、こちらはまた後日。

吉田健一のキャラデザが素晴らしい。吉田さんはエウレカの印象が強かったが、デフォルメ絵がこんなに美しく書ける人だとは知らなかった。

山形一生さんの論文が出た。要チェック。

20260723

20260723

MIDIオーケストラ。キーボードをビジュアライザーとして使ってるのは始めて見る。

来月サントリーホールに行くので予習。天井のプラカバーは初期反射を作るための設備らしい。はー。

20260725

大岩雄典 「抽象」を見にCADAN大手町へ。最短ルートが分からず地上をうろうろしてしまい、会場に着くころには汗だくになってしまった。

テーマは税。ボストン茶会事件で茶葉が入っていた箱を同じスケールで再現した段ボールが展示されている。

展示物にはRFタグが貼られており、スマホをかざすことで小説、キャプション、引用資料にアクセスできる。狭めの展示スペースだが情報量は多い。会場にいる人が皆スマートフォンに釘付けになっているのはなかなか異様。

もう一つは「マタイの召命」。会場には14時頃に訪れたが、綺麗に日の光がマタイの方へ差していた。マタイは徴税人。

中本憲利と大岩雄典によるギャラリートーク、「大岩雄典・レトロスペクティヴ」にも参加。密度が濃く、猛暑の中を歩いて沸騰した頭ではなかなかついていけなかった。カフカの作品が未完ばかりなのはその作風と結びついており、大岩氏もまたレトロスペクティヴなりトークショーなりと言ったものがやり辛い作家、というつかみは面白かったが、頭の中は循環参照を起こしてビルドが通らなくなったプログラムのようにぐちゃぐちゃになっていた。

地下鉄で移動し無人島プロダクションにも。

過去作を紹介する内容で、臼井良平によるガラスで再現したペットボトル、チンポムのごみ処理場訪問など、既に見たことあるものが大半。

会場のクーラーが故障しているという致命的なトラブルがあり、いのちだいじにの精神で早めに切り上げた。

隅田川の花火大会がある日で、自宅へ戻るための道が度々塞がっており最悪だった。

20260726

雨でどこにも行けず。TOKONのベータにうってつけの日。

5時間もプレイしたのに対戦中のスクショが一枚もない!それが格闘ゲーム。

女の子が異様にかわいいのに笑ってしまうが、最近のアーク作品では最も整理整頓されたビジュアルが大真面目に気に入っている。

メニューやストリーモードのUIが分かり易いが、背景が漫画の原稿用紙風になっているなど、作品世界に没頭させるのではなく、一歩引いた位置からデザインしている。こういう意匠はスマブラのような複数IPを束ねるメタな視点のゲームでよく採用される。本作の「マーベル作品をジャパニメーションにする」という特殊なコンセプトよりこれが実現したんだろう。

そんなことはさておき、マブカプ3に匹敵するガチャプレイが楽しい格闘ゲームに仕上がっていて良い感じ。製品版も購入しようかしら。

夕方からはフジロックをずっと見ていたが、マッシブアタックにすべての記憶を上書きされてしまった。

https://www.nme.com/news/music/watch-massive-attack-cover-regret-of-the-times-seo-taiji-and-boys-solidarity-3949194

政治的な姿勢にも共感するが、退屈にはさせないVJの強度に圧倒される。タモリや米津玄師のクリックバイトテキストは誰がどうやって書いてるんだ。

配信の終わりにはアマゾン及びフジロックからの変なテキストが表示された。すべてがしんどい。

20260715

20260715

野菜生活を買ってパン泥棒グッズを手に入れることを決意。最初のレシートは間違って捨ててしまった。

ブンさんのルームツアー動画を見たが、クリエイティビティの塊の様な部屋でショックを受ける。豊かさって何なんだろうと考えこんでしまう。

20260716

蓮沼ユザーンがRiot In Lagosをカバーしている動画を発見。タブラなどインドの楽器をフューチャーしたアレンジが新鮮。

しゃけ音楽会は2023年に参加したが、残念ながらなくなってしまった。OTO TO TABIは地元民が運営しているとのことなので、継続するのは簡単ではないのだろう。

香港のゲームシーンについて調べていたら、10年前くらいにIGNで連載していた歐陽宇亮さんのコラムがヒット。迫力のある経歴に引き込まれて一気読みしてしまった。

https://jp.ign.com/hkgirlgamer/16800/25dvign

終盤の展開は心が痛む。日本に訪れるきっかけとなった美少女ゲームとは、シーンの変遷と自身の価値観の変化により嚙み合わなくなる(「大人向けなのに、大人のストーリーがほとんど描かれていない」は本当にそうだろう)。社会人としては成功しているのに、精神的に満たされず危機に陥るくだりは想像しただけで胃が痛くなる。終盤ではIGNで努力することに希望を見出しているという形で締めていたが、それがどう救いになるのか読者からはピンと来ないのが更に怖い。私自身、昨今のビデオゲームシーンとはかなりすれ違いつつあるので他人事ではない。

歐陽宇亮さんはここ5年くらい記事を書いておらず、IGNに在籍されているのか不明。優秀な方なので別の場所で活躍されている可能性は高いが、ネット上には情報がなかった。

20260717

坂本龍一のKAGAMIを見に大阪へ。うめきた公園が美しすぎる。

ちなみに上の写真は新しく手に入れたOSMO Pocket2で撮ったもの。期待よりずっと綺麗に映る。本来の用途である動画は設定が良くなかったのかぱっとせず。

VSに来たのは初めて。併設のカフェが人気の様で賑わっている。肝心のKAGAMIは平日なのもあって参加者は8人くらいで見やすかった。いえ~。

お値段が15000円と強気の設定で、元が取れるか不安だったが、終わってみると満足度は高かった。

一言で感想をまとめると、これまで坂本龍一がやってきたMIDIピアノの実験の延長線上にある作品と感じた。

明け透けもなく優秀なプレイヤーの演奏がレコーディングできてしまうMIDIという技術で、美術館でピアノを鳴らす、雑誌でデータを配布する、などなど様々なことをやってきたが、今回はMRという技術で坂本龍一のモーションが高い精度で記録されている。

実物を見て驚いたのは人よりピアノのモデリングの方で、鍵盤を叩いたりサステインペダルを踏むと、正しい挙動でハンマーが持ちあがる。これはビデオゲームなどの世界では真っ先に省略される部分だろう。正確なピアノの挙動と演奏者のモーションが正確に組合わされることで、目の前で演奏が正確に再現されている感覚を得られる。ただし、坂本龍一のモデルはのっぺりしていて、MIDIピアノと同様にかなりゴーストっぽいのが逆に面白い。

あくまで演奏/音楽の再現が第一であり、人間への興味はほどほどに抑えられている。ここが好印象だった。(アイマスが最近MRライブをどんどん大規模に展開しているか、目指している方向が見事に対照的) 

ゴーストと言えば、坂本龍一のモデルがどこにいてもくっきり映るように、他の観客が薄く表示される工夫があった。実利を求めた仕様なのだろうが、観客の存在感があやふやになる効果があり、まるで幽霊になったかのようで楽しかった。坂本龍一に詳しくない人でも、これを目当てにKAGAMIを体験するのも良いのではと思う。

ちなみに音は天井からぶら下げられたスピーカーから鳴る。上から音が聞こえるような感覚は無く、きちんとMRメガネに映るグランドピアノから空気を通して音を聞いているように錯覚した。

他にも、実際のライブの様に本物の照明を動かすなどの演出はまさに”Mixed”で感心した。

帰りに荒木飛呂彦の噴水小僧を見物しつつホテルで一泊。

20260718

大阪二日目。中之島美術館へ。

初めて生で見るタンキング・マシーン。(ただし最近再制作されたリバース版)

一番奥の消滅美術館という部屋では、空っぽのホワイトキューブに落語家が登場し、語りで見えない美術品を出現させるという尖ったパフォーマンスをしていた。ユーモアに溢れた語りで笑える瞬間も多い。とても楽しんだが、これが毎日1時間半おきに開催されているなんて贅沢すぎやしないか。

やなぎみわの黄泉平坂にまつわる作品も初めて見た。イザナギとイザナミの神話において穢れが女性に背負わされるが、既にここに排斥の構造があるという指摘は確かに…。5月には舞台版が上映されたそうで見てみたかった。

美術館を出た後、「寝ても覚めても」で主人公とバクが出会った場所に行ってみたら、ホームレスの住まいになっていて写真も撮らず秒で退散。

後の時間は、楽器屋やレコード店を周った。NEWTONE RECORDSは素晴らしい場所で、限られた空間に厳選された品だけが置かれている。レコードを2枚購入した。

串カツとビールを楽しんでから新幹線に乗ったら、爆睡してしまい一瞬で東京に到着。

20260719

東京はヒートアイランドでいよいよ危険。できるだけ地下を歩きながら杉本博司へ。

横一列の海景は圧巻。杉本博司との相性はそこまで良くないのだが、本作は素直に美しい抽象画と思う。

近美はコレクション展が相変わらず楽しい。映像展示の「Refrecting Pool」がお気に入り。空中に人物が静止するところで吹き出しそうになった。

この作品を見ている最中に閉館のお知らせが。17時で帰るのは少し早いので、気になっていた飯田橋の香港贊記茶餐廳へ移動して夕食。香港飯が食えることで有名な店。飛びぬけて美味しいわけではないが、異国の味を東京で気軽に体験できるのは嬉しい。まだまだ通いたいかも。

20260720

面白いツールを見つけた。macでしか利用できないらしい。

飛び切り辛い物が食いたくなって、上野の「山城辣妹子 重慶火鍋」で火鍋を。ランチではスープは1種類しか選べない。普通は辛いものとそうでもないものを並べてバランスを取るのだが、唐辛子スープオンリーで挑む。案の定心が折れる辛さだったが、タレの方を甘くする作戦を思いつき無事完食。

胃を痛めつけた状態で、出光真子の個展へ。大好きな作家だが、これまでは作品1個ずつでしか見たことがなかった。今回はインスタレーションのような大規模作品から短編の映像作品まで、一通りをまとめて見れる回顧展になったいた。数時間滞在したがすべて見切れず、もう一度訪問することを決めて帰宅。

以下のインスタレーションが不気味で良かった。映像が揺れるのはカーテンと映像自体にかけられたエフェクトとの二重効果によるもの。

20260720

まつりさんありがとう。

ESX-1を知れ。

https://www.audio-technica.co.jp/always-listening/articles/shokuhinmatsuri

20260722

山田五郎さんが亡くなってしまった。

このチャンネルで得た知識を手に西洋美術館や近代美術館の常設展を歩いてみたりと、自分の生活に結びついた存在だったのでショックが大きい。

20260708

20260708

行きそびれたBUoYのイベントの録画がまさかの公開。ありがたい。

20260709

NU FESで見て以来Cola Renを聞き込んでいる。色々調べていたら、香港のAnimato Audioでワークショップをしている動画を見つけた。

Animato Audioには一度行ってみたいが、インスタによるとこのワークショップが開催された場所からはもう引っ越したらしい。新しい場所は異様に入りづらいオフィルビルの一室で案内動画を見てドン引き。間違えて隣のドアを開けたらどうなるんだ。

20260710

夕方に銀幕最終回が公開。今日くらいは生放送で見る。土方さんがお元気そうでよかった。

来週から更新がないと思うと愕然としてしまう。GWに文学フリマで山田さんから冊子を購入したときはこんな事になるとは微塵も思っていなかった。

来月オフラインイベントがあるらしいが、旅行の日程と被っている。配信チケットは買うつもりなのでアーカイブがあることを祈る。

20260712

FUTURE FREQUENCIES FESTIVALを見に再び高輪へ。子供たちが水場で遊んでいた。

終わってみると、超一流のビッグネームしか登場しない満足度の高いフェスだった。カッサオーバーオールも素晴らしかったが、ずっと生で見たかったルイスコールが期待を上回るパフォーマンスを披露してくれたせいで記憶が上書きされてしまった。転調や変拍子とかなり複雑なことをしているはずだが、ポップに聞こえるルイス・コールのあのシグネチャーは何なんだろう。

20260713

なんとなくDLしていたペルソナ3リロードのデモをプレイ。

PS2版を昔触ったことがあるが、商店街がそのままの地形で再現されていて懐かしい街に帰ってきた気分。今は東京にも慣れて、舞台の元ネタが新橋&お台場だったのだと分かる。ペルソナはオシャレ呼ばわりされがちだが、実際のゲームプレイは生活感が強くオフビート。同じエリアの中でずっとダラダラ過ごしている。

P3、P4は、世間一般的には古臭いタイトルと見なされているかもしれないが、ミニマルなおかげでゲームデザインの意図がはっきりしており私はこの時代が好き。橋野ペルソナは、RPGの戦闘部分をあえて薄くして、恋愛シミュのゲームメカニクスで多くのキャラクターと交流する部分をメインに持ってきたことが発明だった。この頃のダンジョンはペルソナを集めてコミュを有利に進めるためのエコシステムとしての機能が強い。P5ではダンジョンを濃くしたせいでメインディッシュがどこなのか分かり辛くなり、クリアまで100時間オーバーというメタボなゲームに。当時は首を傾げながらプレイしていた。

P3は今触るとパーティーメンバーの仲が悪いのが新鮮。女神転生らしく打算で協力する関係から話をスタートしたかったのだと思われるが、隔世の感がある。

20260630

20260629

SteamサマーセールでBaiyon作品を一気買い。

「Dreams of Another」の素晴らしさに圧倒される。かつてのインディーゲームにあったオルタナティブ性に再会するような体験。こんなところにいたのか。

銃を撃つことが破壊を意味しないゲームデザインで終わらせず、銃の手触りそのものは気持ちよく作りこんでいる点がゲーム全体の説得力になっている。サイレントヒルfが実践していたような、夢を歩く感覚をレベルデザインや構成に落とし込む技術も高い。業界の外のクリエーターをゲームに引き込むと手触り関連は本当に事故り易いが、そこは流石のBaiyonですべらない。サウンド、ビジュアル、手触りの三点がここまで個性的かつ統合されている作品は見たことない。自分の中での新たな金字塔を見つけたかもという気持ちでプレイしていた。(熱っぽいがまだ再序盤しか触ってない)

20260630

imdkmさんのZINEフェス参加記事を読んでいたら気になる記述が。

https://imdkm.com/blog/zfsnd2606_report

印刷所といえば、これは藤谷さんと話していて知ったんですが、ZINEの印刷に使ったプリントパックって労働環境が相当悪いらしく、格安印刷のなかでも労災(死亡事故)やハラスメントで知られているとか。

私もゲムダン参加したときプリントパック使っちゃってた。次から気を付けます。

20260702

リズム天国発売日。スタッフクレジットまでプレイしてしまった。体験版でも気になっていたが、音声読み上げ機能はアクセスビリティを意識したものだろうか。

メイドインワリオといい、ゲームにリミックスを導入する任天堂のこのラインは本当好き。一方で、リズムという題材に本気で取り組んだ結果、まるで軍隊でも入ったかのような規律を強いられて、音楽の暗黒面に迷い込んだように感じる。抵抗するように空き時間にアドリブを必死で入れるが、当然評価はない。パラッパラッパーの偉大さを改めて思い知る。(スペースチャンネル5は目押しアンチかつアドリブありで最もバランスが良いかもしれない)

無粋かもしれないが、譜面化するとこうなるのね。

「Dreams of Another」もあっと言う間にクリア。オチは弱かったが気にならないほどの傑作。すべてのエピソードを読んでしまうと、素直にアーティスト、アウトサイダーの葛藤についての話だった。特に枯れた花を描こうとして教師に拒否されるエピソードは似たような経験がありぞわぞわした。自分は上京して以降すっかり現代アートウォッチャーと化したが、大衆的な価値観にならそうとする日本の居心地の悪さからの逃避だったのかもしれない。

サンレコ3月号のBaiyon記事は当時もチェックしていたが、改めて見返そうと思う。

20260704

いい加減に夏休みの旅行に向けて予約を済ませないと不味い。PCに張り付いてひたすらリサーチ。

息が詰まるので夕方は外出して「急に具合が悪くなる」を見た。TOHOシネマズ日本橋の小さいシアターでの上映だったがしっかり満席。

帰り道では撮り続けられる映画監督ってなんだろうということを考えていた。黒沢清は膨大な数のフィルモグラフィーがあるが、未だに毎作新鮮味を持って映画館に通えている。「悪は存在しない」は新しい濱口竜介を発見する喜びがあったが、「急に具合が悪くなる」の劇中劇(あるいはワークショップ)が物語の山となる構造は過去作の反復に見えた。それでも3時間半もの映画を飽きることなく最後まで見させる能力には圧倒されるのだが。

20260705

丸一日引きこもり、なんとか飛行機とホテルを確保。疲れた。。

steamサマーセールで買ったlvl374作品をプレイ。グラフィックのエッジさに惹かれて購入したが、正直面白くない。

「NIDANA」は良い方で、弐瓶勉作品の永遠に建築物が続いていく世界をデモシーンの技術で再現したかのようなアーティスティックさがある(PS4のBoundに近い)。しかし、意味もなく女性キャラクターを使ってプレイヤーを牽引しようとするせいで、どうもカッコつかない。近年の弐瓶勉の悪いところをそのまま踏襲しているような苦さがある。

最新作の「halfmoon」はがっつり女性キャラが登場するが、やはり人格が見えてこず、広告やファッション誌の表紙みたいな表層的な存在に留まっている。思わせぶりなだけのテキストがつらい。

「Dreams of Another」があまりにも素晴らしかったので軽率に新しいゲームを触ってみたが、興味深いコンセプトとそれを実現できる技術の両方を備えたクリエーターにはなかなか出会えないよな、と再びテンションにブレーキがかかってしまった。

ちなみに「Bound」のデベロッパーPlasticは、BFSというボクセルのカジュアルゲームを作っているらしい。チャラいけど核はブレてない・・・?

20260625

20260625

長谷川白紙の新譜「素直な気持ちアルバム」が発表。早くないですか!!

名義は菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール感。

以前のインタビューで「これからは期待を裏切るような音楽をやっていく」という話があったが、この曲だけ聞いてる限りではむしろシンプルで聞きやすいバンドサウンド。

20260626

IGNの「銀幕にポップコーン」が終了らしい。悲しすぎる!!ブラックホールが何だかんだでお便り読み番組なのに対し、銀幕は出演者ががっぷり四つで話し続ける正統派で更新を楽しみにしていた。山田さんと野津さんの並びがまだ見てえよ。

思わず山田さんのnoteを見たらこの件についてのコメントが集まりつつあった。別の形で継続して欲しいよねぇ。

https://note.com/arcavir/n/nc8428d3af3c3

「拝啓、在りし日に咲く花たちへ」が無料公開されていたので一気読み。ふんわりした百合漫画と思いきや…。

アイマスのオタクなので五十嵐純さんのことはまあまあ知っているが、作品に貢献していると思えないトンデモ闇カップルエピソードを急に挟んでくるのでぎょっとする。エスを演じることと、他人に自分にとって都合のいい存在でいることを強要することが紙一重である事を描くのだというテーマは分かるが、暗くエモーションなものが書きたい作家の欲望が前に出過ぎていると感じてしまう。色んなカップルを描いて連載を継続していこうという戦略も見える。ビターエンドで良いので統一感を残したまま物語を閉じて欲しい。ドミナントがそうだったのかもしれんが…。

台風も地震も怖い。そんな私は明日NU FESに行く予定があります。どうしたものか。

20260627

レクイエムはなんで全編グレースで作れないんだと愚痴っている人間なのですが、この意見は自分にない発想でハッとさせられた。

https://mastodon.social/@rucochanman@fedibird.com/116819751490026281

まぁまぁの雨の中NU FESへ。

楽しみにしていたART部門を見ようとMoN Takanawaへ向かったが、こじんまりしておりさほど見るものがない。ささっと4Fの畳エリアへ。

和室で育った人間なので畳は身体になじむ。人が少ない時は寝転んでもOK。 中山晃子のVJは横長のスクリーンとの相性が抜群だった。牧野貴さんが映像を担当するParacolliderも素晴らしかった。

高輪ゲートウェイ地下にメインのライブ会場がある。普段は会社がイベントなどで使う貸スペースになっている場所で、私のような人間には縁が無い。

事前調査で気付けなかったHIKO・KONAMIによるサウンドバスが素晴らしかった。クリスタルボウルをバチでこすると、部屋全体がドローン音に包まれる。写真の通りアンプリファイするものは何もないのに、物凄い質量を感じる。ハマってしまい昼の部と夜の部両方参加させてもらった。

メイン会場はこんな感じ。巨大会議室が改造されて、中央に派手な円形ステージが出現。スピーカーは部屋の四隅に置かれているので、ステージに近づくほど音が聞こえなくなる。そんなことある!?部屋の端にある椅子でチルしながら聞くことに。

端で酒も売っているが、カーペットを汚せないためかそのブースから外に持ち出せないという見たことのないシステムが採用されていた。なんか歪。

かなりの時間をここで過ごしたが、COLA REN、GRANDBROTHERSが良かったかな。

課題も多かったが、全てのステージが座ったり寝転んで楽しめるという癒し設計で、最近体力の低下を感じる私には丁度いいフェスだった。明日のワールドハピネスもなんとか参加できそう。

20260628

起きたら美輪明宏さん死去のニュースを聞く。二度ほど観劇経験があり、最近は公演が無かったので予感はあったのだが、静かにショックを受ける。

そんな心情のまま、ワーハピのため代々木競技場へ。船をひっくり返したような形状とワイヤー吊りが格好いい。

いざ自席へ向かうとステージに最も近いブロックだった。センターステージの演者の顔がバッチリ見える最高の席。これは嬉しい。

ライブの感想を一度書いたのだが、長くなりすぎたのでここには載せない事に決めた。初めて見た細野さん(とくくくとシャッポ)が素晴らしかったとだけ。去年のハービー・ハンコックでも感じた、長く歩いてきた人にしか出せないオーラのようなものを目撃してしまった。

20260619

20260619

ブラックホールの「シラート」特集で登場した映画「GRASS」が気になったので眺めていた。

こういう広大な大自然を移動するだけの体験をゲームに出来ないかといつも妄想してしまうが、そのベストは「デススト」や「Outward」で、恐らくもう伸びしろはないのだろう。あるとすれば、商業性のために導入された分かり易さを外すことだろうか。

そういえば「デススト」のリファレンスとしてやっぱり「恐怖の報酬」は挙げられていて、開発スタッフにも見せたらしい。ゲーム内でタールだらけになりながらトラックを押すような泥臭い瞬間があったかというと、あまりなかったりもするのですが。

今日から黒沢清と濱口竜介の新作が始まるが、週末はいろいろあって行けそうにない。

20260620

ライヒとローザスが連続で見れるという最高の行事のためさいたま芸術劇場へ。駅から会場へ迷わず辿り着けるよう専用の歩道(正式名称アートストリート)が用意されていた。田舎出身なのでこの地方都市っぽさに感傷的になってしまう。

まずは大ホールでローザス、アトラファイブ。

アナウンスなしの突然の完全暗転から始まり、舞台の壁面に配置された蛍光灯の点滅でプロローグが進む。薄暗い中ダンサーが登場してスタート。

四人のダンサーが異なる振り付けで、しかし互いに関係し合うように動いており、技巧的なカルテットのようだった。

テーマはヴィヴァルディの「四季」なのだが、音が鳴らない時間が半分を占める。むしろ無声の時間の方がダンスの振り付けが細かく、それだけで間が持つように密度を上げている。「四季」の1番有名なフレーズが鳴っているときは8の字歩きで済ませていたのは笑った(手を抜いている訳ではもちろんないだろうが) 。

四人のダンサーは微妙に資質が異なっていて、黒人のダンサーが飛び抜けてタイトで美しく感じた。白人の方はゆったりした柔らかい感じ。一人ストリートダンスをしている人がいて、華麗なヘッドスピンを決めていた。それクラシックと馴染むんだ…。


次はライヒ90 『2×4×6』。

ホワイエに入ったらウェルカムパフォーマンスで「MUSIC FOR PIECES OF WOOD」 の演奏が始まるところで一気に人が増えてわちゃわちゃに。新メンバーが階段を下りながら参加して人数が増えるという演出になっており、立体的な音響が楽しい。

今回は小さい楽曲をいくつも演奏していくセットリスト。どれも生では初めて聞く曲。

最後まで聞いて思ったのは、長尺の作品の方が好きということ。自分はライヒ作品に音のモアレで整う時間を求めているみたい。

とか言いつつ、一番気に入ったのは「FOUR ORGANS」。電子オルガンのところてん的なASDRで聞くライヒが新鮮。コーネリアスっぽさもある。

演奏会が終わると会場の外は土砂降りで激寒い。思わず帰り道にあった味噌ラーメン屋に駆け込んだ。味は普通だったが落ちつく。

20260621

忙し週末の二日目。まずは座高円寺で万有引力の「阿呆船」を。

50年前に披露された作品の再演。

序盤はいつもの万有引力で、全く異なるエピソードが平行に進む。しかし、割と序盤で二人の男が現れて、片方が眠ると片方が目覚めるというスワップ構成が明確に提示される。デヴィッドリンチ好きにはお馴染みの設定。その正体はアルターエゴであることがしっかりと提示されるなど、観客を迷わせない作りになっている。

座高円寺の高い空間を生かして、高所に陣取った演者が操り人形のそうえんをしているなど、テーマを感じさせる意匠がしっかり作られている。とは言え広さを持て余している感もあり、スズナリのような小劇場のほうが自分は好みかも。

驚いたことにラストではハッキリとした落ちがつく。それはマザコンの寺山修司らしいもので、母親と同衾する自分を受けられず、自我を二つに分割することでぎりぎり正気を保っていたというもの。これまでに語られたバラバラのエピソードが主人公の壊れた内面を表していたことが分かる。難解な万有引力に慣れており逆に戸惑ってしまったが、明確なカタルシスがあるのも普通に楽しい。

主人公の片方は死んでしまうので、これから苦しい現実と向き合わねばならないが、目が覚めたという意味ではハッピーエンド。

リンチや須田剛一もこういうシナリオを書くが、源流はどこにあるのだろうか?

ちなみに俳優さんでは少女趣味の人形が気に入った。椅子に乱暴に放り出されてぐらんと座り込む動きに感動。

以前見た「せむし男」同様、初期寺山は物語が直球で飲み込みやすい。それ故に思考停止し易いので、舞台装置や演技に注目しながら楽しまないといけないなと思う。

物販を見たら万有引力のCD Vol.5があったので購入。このシリーズは買い集めてるつもりだったが、Vol.4飛ばしたっぽいな。。

間髪入れずに渋谷へ。WWWXでblack boboi。


八年前の森道で見た以来。

真っ暗な会場で緞帳が左右に開いてスタート。照明を最小限に絞った暗い環境のまま続行。ドラムマシンのビートの上に、スティールパンとボーカルが乗る。ソリッドでカッコいい。

1時間と10分くらいで終わってしまった。アンコールもなしで挨拶のみ。小林うてなさんはステージに戻るつもりも無かったようで、メンバーに手招きされてやっと登場していた。

移動時間で「「書く」ことによる学生の自己形成」を読み終わる。有村さんのC4P繋がりで読んだ本。

作品作りを通して自己を物語化して客観視することで、内なる自分像を発見するまでは成る程と思うが、授業で完成した文章は人生における過去のトラウマの披露ばかりになっていた。それを授業で他の人に聞かせるのか…。

一人だけ「他人に自身の悲劇を聞かされるのが苦手だ」という文章を書いている人がいたが、静かな反抗だったのではと邪推してしまう。

人間関係の悩み以外の作例をもう少し見たかった。

しかし、学生が「自分の意見」を持ってないという話はなかなか怖かった。確かに自分が学生のときは、学校という場が合わず日々を生きるだけで必死で、動物的に日々を生きていた気はする。今も似たようなものだが、ビデオゲーム開発やレビュー、ブログ更新を通して、自己を客観的に見る力は多少鍛えられたかもしれない。

あと、この物語化は正しく使えば自身を成長させるかもしれないが、使い方を間違えると歪な人間を生む可能性がある。寺山修司の演劇で良く取り上げられるが、誤った物語を使って、商品を売ったり、陰謀論を広めたり、歴史を改変することだってできる。そんなでかいスケールの話じゃなくとも、下手な自己啓発で、自分の弱さを直視しないで済むためのスケープゴートのような物語を作り上げてしまわないよう気を付けた方がいい。

実際このブログのことを自分では嘘だと思っている。見せたい自分を切り取っているわけだからね。

2日フル稼働してボロボロ。来週乗り切れるだろうか…。

20260622

「星野源論」を読み終えた。

星野源とは淡々とリリースされた楽曲だけを聞く関係だったので、本当にテレビサイドの星野源を知らない。おげんさんが生放送番組だったとは初めて知った。松重さんとの「おともだち」に大ハマりして何周もしているので、音楽公論やおげんさんも見てみたい。

ニセ明はFakeで知って正直冷ややかな目で見ていたが、療養からの復帰ライブでシリアスな空気を回避するために生まれたという経緯を知らず、見え方が変わった。Genの音楽性もそうだが、昔から自分の見え方を意識的にコントロールするタイプの人だったのか。

つやちゃんの音楽サイドは、この本にふさわしく王道のポップスとの距離感という題材で書かれている。ただ、素直に各アルバムの音楽的ルーツの解説や、楽曲分析があると思ってたのでちょっと肩透かし。グルーヴへの言及はあるが抽象的なテキストで想像が難しかった。

ネットで星野源の曲のコード譜を出して弾いてみたが、やったことがないコード使いがあり「おっ」と思う。私はデータベース派になる才能は無いようなので身体で覚えた方がいいのかも。

仕事終わりに「黒牢城」。引きのショットで城がしっかりと切り取られていて、映画館を出てからも部屋の間取りを思い出せる。黒沢清の時代劇がどうなるか予想もつかなかったが、建築を面白く撮る才能がここで発揮されるとは思わなかった。ロケ地は明石城、滋賀、京都など、様々な場所が選ばれておりパッチワークで出来ているそう。

濱口竜介の方は、今週も週末に予定が詰まってるのもあり、見に行けない可能性が出てきた。いつまで上映やってるんだろう。

20260624

tofubeatsのパラデータ解説に新作が。感謝の気持ちで45分の講義を完了。

20260608

20260608

ハンガリーで初演が行われた大久保さんの新作。演奏でアクションゲームが進行する。

SjQが最近採用している即興演奏ガイドシステムに似た響き。音にゲームが反応するので、必然的に音が短くなっていく。

ペルソナ6のトレーラーが出た。スタジオゼロ作ったのに…と思ったが、よく見るとクレジットがない。これどうなんでしょうね。

20260609

漫画ばっかり読んでる日々。この一週間でホーリーランド、三月のライオン、上村五十鈴作品(雑貨店とある、星の案内人)、西島大介短編集を読み終えた。上村五十鈴は何者なんだ。

20260612

しごおわからの崎山蒼志。

崎山蒼志を有名にした激しい弾き語りは封印して真っ当にロックバンド。しかしアンコールではベース弾き語りという見たことない編成があり、不思議な可能性を感じた。原口沙輔とのコラボパートはラップトップ。音楽と関係ないがMega Shinosukeの剣吞なMCが妙に印象に残った。人前でそれ言っちゃうんだ。

20260614

WWWでシャッポ。

既に森道で新曲を生で見てしまったのでややテンション低めで会場に向かったが、今年ベスト級に盛り上がってしまった。まず先鋒を務めたGinger Rootが素晴らしく、映像をふんだんに使った演出や、最近スタートしたサイコロミュージックの出張編が始まったりとエンタメ性抜群。後半のシャッポパートにも参加して、一緒にAbsolute Ego Dance、Ongakuを演奏するなどYMOファンにはたまらないセットリストだった。

ちなみに会場ではカクバリズム製のインタビュー冊子が配られていた。今回歌ものにした結果、歌詞がやたら暗くなったことについてフォローが書かれていたが、自分は殆ど言葉の意味が聞こえてない人間なのでここで初めて気づいた。

20260615

雨の中傘をさして健康診断へ。腹囲の増加、視力の低下とマイナス判定の連続でグロッキーに。

時間が余ったので丸の内ピカデリーで「シラート」。これまで見てきたどのホラー映画よりもこの映画の方が恐い。スタッフクレジットが流れた後、劇場が静まり返っていた。建物を出て空を見たときの帰ってきた感が凄まじい。

せっかく銀座に来たのでgggへ。モーショングラフィックス展を見る。巨大な稼働オブジェが何点もあり、想像より規模の大きい展示に驚く。会期最後まで無事に動作するのだろうか。

夜にシネスイッチ銀座閉館のニュースを聞き衝撃。ゴダールの新作は全部ここで見た。ゴダールと共に散るのか…。

20260616

モチベが死んでいた「ロミオイズデッドマン」だが、ふと起動したらするするとエンディングまでたどり着いた。

ノーモアヒーローズと同じく、スラッシュアクションという骨格の中でどれだけ遊べるかというつくりのゲームで、新しい魅力は正直ない。ADV時代のファンとしては引き続き苦い評価にはなる。

ただし、名越スタジオがネットイースからの出資が途絶え閉鎖されるなどのニュースを聞くに、厳しい状況の中グラスホッパーは最善手でゲームを完成させたようにも見える。元々は庵野監督を真似てスタジオに街のジオラマを作ったりと、デッドライジングのような真っ当なゾンビゲームを開発するつもりだったようが、実際には狭い迷路のような場所を歩かされた。これは悪いことではなく、予算が厳しいことを早めに察知して、収拾がつくようにうまく舵を切り直したように見える。コミック調のイラストで描かれるリッチなカットシーンなど、少ないコストでクオリティを引き上げる工夫もうまい。須田さんの経営者兼開発者としてのバランス取りが過去一発揮された作品ではないだろうか。

シナリオはあってないようなものだが軽く考えを残しておく。ハーフデッドマンという設定、また、EDにて老いたロミオの顔が長官(デビッドリンチに激似)に近づいていく演出を見るに、ループに囚われて死ぬように生きている男というモチーフが強調されている。大量のフィクションをまぶしながら、うまくいかない日常から死んで解放されたい(できれば可愛い妹キャラに殺されて救われたい)という、「ソナチネ」や「ワン・バトル・アフター・アナザー」に連なるような気分を描いた作品と解釈した。

「ホテルバルセロナ」がADVかと思いきやアクションだった件など須田さんはアクションにこだわっているが、期待できる売上が桁違いに異なることや、会社の規模と合っていないことは何となく想像がつく。それでも2ラインくらいで、アクションとADVを交互に開発するくらいのことはやって欲しい。

あと、グラスホッパーダイレクトで話していた今年発売するもう一本ってなんでしょうね。リマスターだとは思うけど。