20240729 函館
20240608
20240608
久しぶりに三軒茶屋へ。チェルフィッチュの消しゴム山を見る。
流石のチェルフィッチュというか、物語と呼べるものはほぼなく、人間中心主義に反発するようなメタ演劇なコンセプトで最後まで突っ走る。Part1の壊れた冷蔵庫のくだりは、昔読んだ「四方対象: オブジェクト指向存在論入門」の道具の話を思い出した。
アフタートークによると、演者が舞台の上の謎のオブジェクトらと絡む動きは全部即興らしい。また、オブジェクトは積極的に演者の邪魔をするように設置したとのことだった。
今年のチェルフィッチュはもう一つ音楽劇もあるので、そちらも見に行くつもり。
20240621
プライベートな話題になるが、メモ代わりに軽く残しておく。
5月連休で発生した仕事のノルマの挽回のため、ここまで継続的に多めの残業を続けてきたせいか、ここしばらく妙に身体が重かった。金曜日なのでこれを超えれば週末だと気張って出社したものの、頭痛と重めの倦怠感に襲われダウン。1時間も立たないうちに早退する羽目に。
週末はずっと家で安静にしたところ、頭が軽く重い程度にまで改善したため出社を試みたところ、驚いたことに信号の歩道がうまく渡れない。思考が間に合わず、安全に渡れるタイミングが見つけられないまま立ち往生してしまう。なんとか会社に辿り着くも、車酔いのような症状が発生して定期的に何もできない状況に陥ってしまう。
ここでようやく異常事態に陥っていることを自覚して内科の診察を受ける。町医者経由で大型病院のMRIを予約してもらい撮影を受けに行く。DICOM画像の入ったCDを受けるまではスムーズだったが、実際の診察は町医者側で行うなどの分担もあり、症状が出てから結果を聞くまで1週間近くかかった。
MRIを見ても脳に影などの異常は無く、恐らく過労とのこと。疲労回復の薬を出すので改善しなければ総合診療を受けてくれと、若干不安の残るコメントを頂く。
2週間くらいかけて症状は少しずつ改善されたので、結局のところ過労なのだと思う。ただ、最悪のケースを想像して休職の取得や転職を考えるなど、不安に苛まれてかなりメンタルをやられてしまった。自分は突発性難聴など見た目に出ないタイプの病気ばかりにかかり易く、あまり周囲にそれが理解されない状況が続いているのも拍車をかけている。
日々気力で多くのことを誤魔化してしまうが、正直今の仕事は自分の体力には合っていないのだと思う。やり方は色々ありそうだが、いざとなればスムーズに転職できるようにBプランを用意するのが精神衛生的に良いのかもしれない。
20240707
近所の小学校で東京都都知事選の投票を済ませる。身体の調子も復活して来ており、自転車移動してももうふらつかない。一票入れたは良いものの、会社の住宅補助がぼちぼち消えるのもあって来年には東京から居なくなるかもしれない。
今日はコーネリアス30thライブの日。体調が不安だったが、椅子のある会場だし、どれくらい回復しているか測る意味でも行ってみることに。(結果的に問題なかった)
以前の国際フォーラムと同じく本気のAudio Visualセット。ルービックキューブのような巨大なレーザー照射機がバンドメンバーの後ろに鎮座していた。
視界を埋め尽くすサイズのスクリーンはMIND TRAINのMVと相性が良く、ほぼテーマパークのライドに乗っている気分。(曲が終わったあとに歓声が上がっていた!)
コーネリアスは生で見るとMOOGのシンベがバッチリ聞こえるのが嬉しい。というか低音を出しすぎていて床が震えていた。
コーネリアスのライブといえばAnother View Pointで流れる小山田圭吾お手製のMAD動画。正直自分は悪趣味に感じてしまうのだけど、今回はまさかの小山田過去映像セレクションに。自分を素材しているのでモヤモヤせずに見れた。例の女装やDOMMUNEの検証番組も含まれているなど、自分が相手でも容赦しないところは良い。ラストはロームシアター京都から出る謎レザーで締め。
セットリストで驚いたのは、TURN TURNのカバーだった。初出?最近はscketch showばかり聞いてたので謎シンクロだった。
20240711
黄金のレガシークリア。
・・・いまいちでした!!
米大統領選やロシア・ウクライナ戦争を思わせる緊張感の高い要素が含まれているが、終わってみればただ魅力の薄いシナリオに収まっており飛距離が出なかったのは残念。結局何が言いたかったんでしょうか。
クレジットを見ると石川夏子さんがシニアストーリーデザイナーとしてクレジットされており、既に後継者にバトンが渡ってしまった模様。8.0は購入しないかも…。
20240713
映画館でルックバックを見るが、モヤモヤした気持ちで帰路につく。
家に帰って冷静に分析しようとするも、京アニ事件についての文献を漁っているうちに気分が悪くなってしまいなかなか考えがまとまらない。
そもそも原作は、非常にセンシティブな話題をあえて一人の漫画家という立場で書き切ることで辛うじて成立させた作品で、当時ジャンプ+で読んだ際は創作賛歌などではなく個人のただやるせない気持ちを結晶化した漫画だと解釈した。(故に事件についての客観的考察を含めずに済ませられている)
押山清高監督はできるだけ原作から外れないように、上映時間は短くし、自身も原画・動画に積極的に参加するインディースタイルで挑む作戦を取ったのかもしれないが、特定の感情に誘導するような音楽(この題材でharuka nakamuraか…)や、終盤の構成の弱さを見るに、監督能力の部分で違う場所に辿り着いてしまったように自分には見えた。藤野と京本が目の前に現れたかのように活き活きと動いていただけにガッカリしてしまう。
京アニの事件ってもっと検証されるべきものと考えているけれど、令和元年のテロリズム以降、本格的に取り扱った書籍や番組を見ないのが不安になる。自分が見逃しているだけなんだろうか。
気分を変えたくて本屋に寄ると、百年の孤独の文庫が余っていたので思わず手に取る。そのまま歩いていると細野晴臣の本と銀河鉄道の夜が見つかったので一緒に購入。
家に帰ってからふりかけスペイシーをクリア。
サウスパーク的な全方位爆撃ブラックジョークが、逆転裁判を思わせる手触りの良いADV上で展開されるという意外と良質な一作。よんとんトマチンさんは注目していきたい。
20240720
写真美術館の3展を一気に見る
思いのほかB1Fの富士山の展示が良い。
「美しい富士」のような企画ではなく、気鋭の新進作家に富士山をテーマに作品制作を依頼すると何が起きるかを楽しむ実験的なもの。前から気になっていた西野壮平を初めて見たが、写真をコラージュしてフラットな日本画に変換する大作にぞわっとした。
20240503 GW・学マス・Opus
20240503
GWに突入するも、間で出勤日が挟まるせいで今年は旅行に出られず。仕方がないので日帰りで行ける場所へ・・・ということで復活した横浜美術館の横浜トリエンナーレへ。
内容はロシア・ウクライナ戦争勃発後ということで非常にシリアス。横浜美術館内は暴動にまつわる映像やインスタレーションが連続する異様な空間となっていた。会場の外ではサイドコアがクレーンをに乗って壁面を上書きし続けるパフォーマンスをしていた。次はワタリウム美術館で個展をやるそうだけど、屋内展示との相性がいいとも思えず何をするのか気になる。
今回の横トリで最も印象に残ったのは、KAIKOで上映されていたクレモン コジトールの『ブラギノ』という映画。山奥の僻地で自給自足で暮らす家族のドキュメンタリーで、もう一組の家族と領地争いをしながらの生活が記録されている。国家の思惑が絡まない場所での出来事故にプリミティブな戦争のかたちが写し取られていた。途中で唐突に始める熊狩りのシーン(撮影者の安全が禄に確保されていないだろう)は圧巻。
20240505
1日働いてまたお休み。今日は内房総アートフェスへ。
名前は異なるが、要はいちはらアートミックスにより市原市に作品が大量にストックされたので、エリアを内房総全体に拡大し更に大規模な芸術祭に発展させたものになる。
1日ではとても回れないので、まずクルックフィールズに行き、その後はダラダラと過去のいちはらアートミックスで訪れ損ねたエリアを潰すことにした。
クルックフィールズは、正直に言うと有名な作家のシリーズ作品をピックアップして各所に埋め込んだような場所で、アート作品の魅力はほどほど。Chim↑Pomの原爆雲が脈略もなく登場したりとセレクションの雑さも気になる。
それよりも、子供向けの牧場・農場体験施設としての側面の方が面白く、動物の生臭い香りを久しぶりに嗅げたのが良かった。
20240516
遂に学マスがリリース。育成パート有り&最先端のビジュアルという、1番好きなスタイルのアイマス。振り返ってみると2以来なのでは…。
SSRは広さんにしました。光景のMVは、私の大好きな植草航と長谷川白紙のコラボレーションであり、それがアイドルの個性にも紐づいているという恐るべき品だった。語りたいことが色々あるが、またどこかで整理できると良いな。
20240518
ホーツェニン最高!1日で全部見れない!うお~~~。
20240525
坂本龍一のOpusを見るために、歌舞伎町タワーへ。折角なので坂本龍一が音響監修した109シネマズを選んだが、チケット代の高さには流石に怯む。
歌舞伎町タワー1Fの内装は、勘違い日本を日本人が再現するという捻れもあり歪で面白くない空間に見えた。と言いつつ写真はちゃっかりと撮ってしまう。
『Opus』は空音央監督の強気のディレクションがあったのか、尖った内容に見えた。ピアノが奏でる音楽のみでなく、ピアノの内部構造がガタガタと動く音や、坂本龍一の息遣いや服の擦れる音も丸ごと乗せてしまうという、空間を丸ごとフィールドレコーディングするような思想でミックスされている。
採用しているテイクも変。演奏にミスがあり、そこから遊ぶように即興演奏を少し続けてから坂本龍一が「もう1回やろう」と仕切り直すという場面を、わざわざ本採用している。坂本龍一の存在感をそのままアーカイブしようという意図が非常に強い。困惑するが何度も見返したい面白い映画だと感じた。
ちなみに映画館の音響が良いかはよく分かりませんでした。持論として、音響が悪い映画館に観客はすぐ気づくけれど、音響が良い場合はただ映画に没頭して帰ることになるので気付けないと思う。
帰りの電車でプレイしていた学マスで、遂に初True Endを獲得。広さんでした。
20240317
20240317
花粉に怯えながら、国立西洋美術館の「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」を見に行く。
とにかく弓指寛治の展示が素晴らしく、帰宅後もこの作品のことばかり反芻してしまう。
どのようにして路上生活者になるか、想像するだけなら誰でもできるものの、本当のところは一人一人に聞いてみるしか無い。なので、それをやってみるという大抵の人は避けてしまう仕事を良くやってくれたと思う。
狭い展示空間もドヤにインタビューのために入っていく感覚の再現になっているのだと思う。(同時に車椅子ユーザーには厳しそうとも感じた)
20240320
FF7リバースをクリアするも苦い顔。いわゆる”新劇場版”アレンジが悪い方向にばかり働いていて、特にエアリスの死と追悼の場面が曖昧になったのは本当に良くないと思った。
20240321
草月ホールへ蓮沼執太のパフォーマンスを見に行く。unpeopleのパフォーマンスの総決算的な素晴らしい部分と、あら?と感じる部分と両方があった。
舞台はイサムノグチの庭園。人工的に作られた小さな丘のような場所になっており観客は上層から下層までの好きな場所で寛げるようになっている。その至る所にスピーカーが隠されていて、単純なマルチチャンネルとは違う複雑な音場を形成している。
蓮沼執太は様々なポイントで演奏を行うが、その音は演奏者の近くにあるスピーカーから鳴るような単純な配線にはなっておらず、想像もしない位置から音が飛んでくる。このため、演者を追いかけるのではなく、複雑な音場の中から自分だけのスイートスポットを求めて自由に歩き回る楽しみがあった。(自分の居場所を決めたらそのまま座って過ごす人も多かった。むしろ音の定位のほうが変化していくので、鑑賞に徹するなら動かないほうが差分が分かり易いのだと終わってから気づいた)
気になったのは、丘の頂上に一般的な2chスピーカー&ウーファーが設置されていて、常にここから一定の音量を出すことでシャワーを振りまくように全体に音を満たす構造になっていたこと。つまり(私がとても苦手な)トップダウン型になっている。
ややこしいのは蓮沼執太は積極的に低い位置で演奏していたこと。これは視覚的に観客から見えやすいのもあるし、蓮沼自身やはり通常のライブハウスのステージのように演者が特権的な位置に立つのを避けたいという思いはあったのだと思う。しかし、蓮沼自身が低い位置に居ても、音は高い位置から降ってくることが自分にはどうしても気になってしまった。
20240330
オペラシティへ「TIME」を見に行く。
観劇前から予想はしていたものの、能を意識したという低刺激な内容に、正直うとうとしてしまった。また、超高級食材を揃えるまでは良いが「そのままで頂くのが1番ですよ」と卓上に並べられて、そのままスペクタクル一点突破で処理してしまうコントロールのやらなさも気になった。
それでも音楽に関しては文句無しで、特に冒頭から登場する宮田まゆみの笙は本当に良かった。笙は和楽器らしい見た目に反してPAD系シンセのような音が鳴り、中劇場との相性も良く空間全体を満たす心地よい響きになっていた。
時間というテーマをどう描くかについては、サステイン、つまり持続音を使うというのが本作の回答になっている。笙はまさにオルガン系の減衰しない楽器。舞台上のプールも田中泯が足を入れると水面が揺れて動きが長時間残り続ける。そして沈黙が訪れるとゆっくりと時間をかけてまた平らに戻る。こうしたゆったりとした時間の流れを音で感じながら、『邯郸』や『夢十夜』といったテキストが時折挿入されるという構成になっていた(なので眠くなる)。
しかし、坂本龍一が遺した作品が出し尽くされつつあると思うと、途端に寂しい気持ちになってくる。訃報を聞いた瞬間はそうでもなかったのに…。
20240414
風邪を引いてダウン。毎年季節の変わり目にやらかしてしまうな。
20240217 ねじまき鳥・micro ambient music fes
20240217
『ねじまき鳥クロニクル』を読み終わる。後半は続きが気になりすぎて、昼休みに会社で文庫本を開いていた。
前に書いた主人公と妻の話が中心という推測は当たりだった。途中クレタ島へ向かうと見せかけて行きませんというフェイントまで入ったりと、眼の前の問題に向き合い外部への移動をさせないことは想像以上に重要なルールとして厳守されていた気がする。その代わりに、208号室といった日常のすぐ隣りにある異界へ壁抜けする展開を用意することで起伏がつくられていた。
登場人物も色々出てくる割には、皆主人公と妻のアルターエゴとしての役割が強かった気がする。そうやって極端に内向的になってしまいそうなところを、ノモンハンなど日本の戦争の歴史を交えることであくまで近代日本の話としてまとめるのは流石にうまい。というか、個人や国のトラウマを歴史ではなく物語として語り直すことが、箱庭療法的な形で回復に繋がるというのがメインテーマだった(最近で言うと小森はるか+瀬尾夏美や濱口竜介の東北映画が接近した内容に似ている)。
とは言え自分が本作で最も面白いと感じた部分は、村上作品では珍しく「僕」でなく「僕と妻」の話にしているところで、他者が絡む以上、勝手に破滅する訳にも行かず関係の回復を狙うしか無いという通底するポジティブさが良かった。
次は『首里の馬』かなと思っていたけど、ちょうど届いた『他者といる技法』が『ねじまき鳥』の後にはぴったりな気がして迷い中。
20240222
イルリメさんの新曲MVが来た。音楽もアニメも全部でやるようになった末の極地。一人でミッドナイト・ゴスペルをやってるようなものだよ…。
過去作はこんな感じ。
20240224
micro ambient music fesを見にICCへ。3日の期間の中、後ろの2日分に参加。
ICC内の3種の会場を使い分けており、アコースティックなパフォーマンスに向いた小会場、グループ展で使われるホールにマットレスを敷いて寝転び音楽を聞く第2会場、zak氏が監修する最新鋭の音響システムを搭載したイベントホールがあった。
目当てだった蓮沼、網守回についてメモしておく。
蓮沼執太は小会場を選択。いつものEMS Synthi Aと共に、金属の板、氷、ピンマイクを持ち込み。
一言で言うと、今回は不快な音も出していく佐々木敦の言うところの黒蓮沼ライン。板の中に氷を溶かして、その中にピンマイクを擦り付けた音をアンプリファイしていくというパフォーマンスだが、黒板を引っ掻くような高音がかなりキツくて震えながら見ていた。周りも悶えている人がそこそこ居て退出している人もいた。しんどくてもコンセプト最優先でやってくれるとのは嬉しく、水戸芸でみた屋外で爆音でsin波を出すだけのライブで衝撃を受けたのを思い出した。ちなみにこのフェスはコンピアルバムからの派生企画だが、そこで蓮沼執太は氷結した湖で採取した音を提出しており、このパフォーマンスはその再現なのだと思う。
網守将平は第3会場。Erica SynthsのSyntrxやプロフェットをセット。
まずはワイングラスの縁を濡らした指で拭いて音を鳴らして、マイクで拾う→スピーカーで鳴らす→部屋鳴りと一緒にマイクで拾う→スピーカーで鳴らすを繰り返して、会場固有の鳴りをドローンのように組み上げる(爆音に共振したのか空調の振動音も拾っていた)。その上に、Syntrxの電子音や、プロフェットでの演奏を乗せていた。正直、このイベントで素直な鍵盤での演奏が聞けるとは思ってなかったが、直前まで網守将平は神山まるごと高専校歌の編曲で坂本龍一の演奏を研究していたという話だから、その成果発表的な部分がもしかしたら含まれていたのかもしれない(完全に当てずっぽうでゴメンナサイ)。
ちなみに第2会場も面白く、見知った美術館の床で寝るというレアな体験ができてラッキーだった。ちなみにスピーカーは、正面4ch、天井前側4ch、天井真上4chという(恐らく)12ch構成になっており、ただ寝るだけではなくシャワーのように音を上から下に浴びる形式を意図していたようだった。
20240302
FF7をちまちま進めつつ、午後は柴田聡子のライブを見に恵比寿へ。
先に写真美術館にも寄ったが、米田知子の軍事境界線の写真、グエン・チン・ティのチャム人についてのビデオが印象に残った。(APAもついでに見たけど言うことはない)
柴田聡子のアルバムリリースライブを見るのはぼちぼち銀河に続いて2度目。アルバムのコンセプトがブラックミュージック寄りということもあってバンドメンバーが微妙に違っていた(イトケンさんが居ない。プロデュースを担当した岡田拓郎はもちろん継続)。
ぼちぼち銀河のライブが良い思い出過ぎて超えられないかもと思っていたが、これまでにはなかった柴田聡子の低い歌唱や、ドラムやベースが前に出てくるアレンジなど、新鮮な要素だらけではしゃいでしまう。ラストの「Your favorite things」の長いアウトロで、柴田聡子が一人で先に退場、そのままアンコールなし閉場という締め方も強烈だった。
最近バンドのライブを楽しめずに帰ることが多くて避けがちになっていたが、久々に身体が自然に動くライブを見て純粋に楽しかった。
20240305
Live 12が遂にリリース。キャッシュファイルの破損で初回インストールが失敗するも、1回のリトライで済んで一安心。
Driftに続いてMPEのシンセが追加されてるみたいだけど、対応機器を購入する予定も無いし持て余しそうな感じ。不安だったセッションビューでのフェーダ表示は、トラック数が増えるとやはり画面がゴチャついてくらくらしてくる。
これは自主的に使用禁止にするかも…。
あとアイマス新作の情報も出ていたが、アイドルの歌声にホールをシミュレートしたリバーヴが適用されてたのが衝撃だった。スタマスの汗表現に続いて、没入感を重視する実験が少しずつ行われているみたいだけどこっちが主流になる日は来るんだろうか。私は期待しています。
20240203 恵比寿映像祭・雪山・unpeople360
20240203
今年も恵比寿映像祭へ。
映像の1回性が裏コンセプトとのことで、例年以上にパフォーマンスを多めに設けているらしい。会場に着くとエヴェリン・タオチェン・ワンがスライドショーに歌唱をミックスした不思議なパフォーマンスをしていて、最後まで見てしまった。
映像で印象に残ったのはJay Chung and Q Takeki Maedaの「Caducean City」。
Jay Chung and Q Takeki Maeda – Caducean City, 16mm, silent, 28m20s, 2006 (excerpt) from J J on Vimeo.
車載カメラ映像が好きすぎるという自分の嗜好の問題もあれど、サイレンを鳴らした救急車から見える光景を撮るという発想に痺れた。ちなみに会場では超大型スクリーンに投影されていたのでかなりの迫力がある。
あとは荒木悠の笑えるフードファイトや、車椅子ユーザを排除する台湾体制についてのドキュメンタリーが良かった(スマホ歩きした人が不注意をやらかすシーンの”撮れてしまった”感がすごい)。
最後は1Fの映画館でミヤギシフトシの「American Boyfriend: For a Stranger」を見た。実は「The Ocean View Resort」は未見で、ロマンチックかつプライベートなムードにがっつり惹かれてしまったのだけど、感傷に浸る間もなく連続で続編(コロナ禍以降が舞台になっていた)を見ることになったのはちょっと勿体なかった。
他の作家の作品では、ハナ・クインラン&ロジー・ヘイスティングスの「Something for the Boys」や、小説家の高山羽根子による朗読パフォーマンスが良かった。印象に残ったので帰宅後に早速「首里の馬」をKindleで買う。
上映後に出口でミヤギフトシの書いた小冊子が貰えたのだが、2F会場にあったミヤギフトシの基準不明なセレクション作品についての解説があり、ようやく腑に落ちるという仕組みになっていた(上映に来れなかった人はノーヒントということなんだろうか)。
20240208
年に一度の木下美紗都の公式HPを覗く儀式をしたら、本当に更新があって驚いた。soundcloudと短編小説のリンクが増えている。
http://kinoshitamisato.com/
piano floatということであくまで歌唱は封印するなど、これまでの自身の活動とは距離を置いたままという印象。
小説も購入はしてみたが、メンタルが好調でないとバッドトリップしそうな気配がしたため一旦封印することにした。
20240209
山欲がひさびさに高まってきたので北八ヶ岳へ。なんかダイヤ改正でバスの本数減ってるね!
久々にパリッとした写真が撮れた。
雪山で写真を撮る時、実は殆どのケースでファインダーを見ていない。カッコつけているのではなくて、雪山では太陽光が直に降り注ぐせいでカメラの液晶モニタが全く見えないから(アタッチメントなしのdp2 Quattroの限界)。必然的にスナップ写真の要領でやるしかない。
真面目に写真を撮るのは土台無理なので、山でカメラを構える回数はどんどん減らしているが、それでもたまにはこういうのが撮れるので止められない。
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特急で「ねじまき鳥クロニクル」を読み始めたが、気まずい気持ちになる。
村上春樹の長編小説はA地点からB地点に移動するような感覚が常にあって安心して読めるのだけど、今作は主人公と妻の関係が不安定になっているのが最初に提示された後どこにも行けない。リビングルームに縛られるような構成になっている。そこに外部から奇妙な訪問者が現れて揺さぶりをかけてくるのもカウンセリングにしか見えない。主人公と妻の周りにフィギュアを置いてジオラマをつくっているような感じ。
20240210
いつもは配信で見ているRITTOR BASEに初めて直接来た。目的は蓮沼執太のunpeople 360°版視聴会。
Ableton and Max Communityにリモート参加しているときは勝手に学校の講義室のような広さを想像していたが、実際はビルの地下にあるこじんまりとしたライブハウスという感じで驚いた。
RITTOR BASEの360°音響システムは、立方体の角の部分にスピーカーを計8個配置して音場を構築するというもの。そこに従来のステレオとウーファーも加わるので8ch+2.1chということになる。
再構成されたunpeopleは、ワナパンチのmixを思い出す派手な音源位置の移動があるのは勿論、複雑なポリリズムを持つ楽曲が発音先が分かれることで聞きやすくなるという当然の効果もあった(特に”Postpone”)。
やはり連想するのはアンビエント京都のコーネリアスの展示で、2mixではピンポンディレイにしていた音が360°版では回転するmixに直されているというのがあったけど、unpeopleの楽曲もそれに近いような再解釈が加わっていて聴き応えがあった。
とにかく贅沢で、途中から音に集中しようと目をつむって聞いていたが、PAさんも空気を読んでかいつの間にか会場の照明が落とされて真っ暗になっていた。
視聴会の後は30分の休憩を挟んでパフォーマンスへ。すでにPOST、ユーバランスで見ているので今回は3回目。いつもはレコードに即興演奏を重ねる形だったが、今回は360°mix音源を使用していた。持ち込んでいる機材の種類は恐らく過去最多で、RITTOR BASE内の4エリアに分けて配置された楽器ブースを行き来きしていた。
次の草月会館でのパフォーマンスも毛色の違うものにする予定とのことだったので予定が合えば行きたい。
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連休はまだ外出する予定があるので、時間潰し用に「ねじまき鳥クロニクル」の2,3巻を丸善で購入。隣のレジのお客さんが「忙しいときに来てごめんねー」と店員さんに話しかけているのを見て、水道橋良い街だな~と思った。
20240211
赤城山・・・は行ったことがあるので逆側の長七郎山へ。
なだらかな傾斜で登りやすく、眺めも最高、かつ氷樹も美しい、という雪山ハイキングの魅力全盛りの素晴らしい場所だった。
小滝に氷瀑があると聞いて奥まで行ってみたが、かなり溶けていてしまっていた。申し訳ないが日光の庵滝の方に軍配が上がる。
小沼は完全に凍りついていてど真ん中を横断できた。以下の写真は横断している人のキャラがシルエットに出てるのが面白くてお気に入り。
バスまでの時間が余ったので初めて「風の庵」で食事。芋串は味噌の甘さが良い感じだった。
20240101 正月・ICC・ユーバランス・吉田志穂
20240101
正月。特に予定も無かったので自転車で近所の神社へ向かい初詣を済ませる。甘酒を楽しんだ後、スーパーで安売りされているおせちを買い込み帰宅。ボイスチャットを繋ぎながらバルダーズゲート3を進めていると地震が。東京と神戸が同時に激しく揺れるとはどういうことかと会話しながら、しばらく情報収集していた。
残りの休日は去年と同じく山に出かけようと計画していたが、余震が心配だし何より気分も落ち込んでしまったので中止することに。
少額だが災害支援に募金を入れる。そういえば学生時代にも東日本大震災で募金をしたが、あの時は罪悪感を解消するために募金をしてしまったと思い詰めるという変な悩み方をしたのを思い出した。この手の支援は、自分が被災した側にまわったときに誰かに支援してもらえる社会に近づけるためにやるのだ、という発想が当時の自分には無かった。
20240113
時里さんのパペットを見にICCアニュアルへ。勿論坂本龍一展も見る。
アニュアルではインタラクションの要素がある作品が多く、アートを見に来たつもりがビデオゲームのフィルターを通して色々考えてしまった。
一番分かり易いのが「Five Years Old Memories」。タブレットでプレイするアプリ作品で、作家が知人から集めた5歳の夢を再現している。目的が曖昧な行為をやらされることで、鑑賞者にインタラクションそのものを楽しませるというアートゲームの王道のような作品に見えた。
電車で車窓を眺める体験を模した武田萌花「Day Tripper」は、ダライアスや電車でGOといったタイトーのAC作品のように、座席が揺れる仕組みまで作り込まれているのに感激。
その一方で、作家が訪れたことがない街をCG映像で再現した菅野歩美「未踏のツアー」は、「E52」をつくった身としてはドキリとする設定だが、CG=夢という接続が自分の感性と乖離しているのを感じた。
坂本龍一展は、映像がメインで正直見どころは少な目。それでも毛利さんのインスタレーションは良かった。個人的にはワタリウム美術館の設置音楽展のような方向性が見たいが、MOT側はどうなるんだろうか。
20240121
ユーバランスを見にWWWへ。
サウンドエンジニアの葛西敏彦主催のイベントという情報だけでチケットを購入していたが、ライブハウス内で同時多発的にパフォーマンスが行われるという周遊型フェス企画だったと直前で知る。
かなり風通しの良い企画で、ライブの殆どが即興だったり、詩人の大崎さんの朗読やチェルフィッチュの演劇を音楽と混ぜる試みがあったりと、実験OKな空気感が居心地良い。キャストも出番がない間は廊下で雑談したり客席にしれっと混ざっていたりする。
特にロビーで平然とDTMをしている三浦康嗣は最高だった。構成はMac mini+NI製鍵盤+ProTools。会場の音をマイクで採取してビートを組んだり、everyday is a symphonyのプロジェクトを解剖したりしていた。tr.1の「よ〜」は いとうせいこうが結婚式の余興を録音したものだったことが判明したりと新情報がポロポロ出てくる。途中で網守将平が遊びに来て「□□□っぽいエレピ」を鍵盤でサクッと打ち込んで去っていったのは笑ってしまった。(三浦康嗣曰く音源はfalconのエレピを使うのが正解らしい)
その網守将平はWWWのメインステージにて、完全に照明を落とした会場で口に咥えたペンライトを頼りに爆音の電子音を鳴らし続けるという尖りすぎたパフォーマンスを披露していた。
その後の蓮沼執太回にもゲストとして網守将平は参加していて、今自分が一番熱心に聞いている二人の即興演奏を聞けたのはラッキーだった。
20240127
写大ギャラリーへ吉田志穂展を見に行く。
大学付属の無償ギャラリーでの展示というのもあり期待値を上げすぎないよう向かったが、ここ数年の吉田志穂の展示で一番刺さってしまい完全に杞憂だった。今回は物理的なレイヤー表現に力が入っていて、同じ場所で撮影した複数の写真をデジタル加工で合体させる過去の手法はそのままに、透明なパネルを物理的に重ねて飾るという形に発展していた。中にはあえて透明度の低いパネルの裏に更にもう一枚パネルを隠して、はっきりと見えない写真をつくるという嫌らしいものも。ティルマンスの壁どころか地面まで展示空間に使っているのも良かった。
時間が余ったので、さわひらき作品目当てで森美術館とキース・ヘリング展に寄った。キースヘリング展は予想通り人が入っていて落ち着ける雰囲気では無かったが、来日していたキース・ヘリングが原宿のBBOY達のために路上にチョークでドローイングする映像が非常に良かったので満足した。これだけで来た甲斐があった。
20231209 梅田哲也・アシペル
20231209
予約していた梅田哲也展へ。
梅田哲也といえば、以前にart token center主催の「螺旋の川」参加予定だったものの、本番も予備日も雨が降ってしまい中止になった苦い思い出がある。今回は屋内展示ということでその点は安心。
美術手帖の体験記事も出ているので、端的に自分が気になったことだけ後で思い出せるように書き残す。
まず意外だったのはテーマパークの美学的な要素があったこと。20分毎にやってくるゲストを正確にさばくために、スタッフそれぞれに20分のアクションが割り当てられていて、それを繰り返せばローテーションが回るようになっている(ディズニーランドのライド型アトラクションのように)。この円環構造はゲストにも積極的に明かされていて、スタート地点であるワタリウム美術館最上階で木の葉(?)を下の階で案内されているゲストに対して落とすパフォーマンスがあるなど、現在の自分と過去の自分が繋がる仕組みが節々で用意されている。
もう一つは天井桟敷の演劇へのリファレンスと差異。美術館の控室へ案内されたとき寺山修司について語る音声が流れているが、これが最後の展開の予告になっている。美術館内の移動が終わると渡されたチラシに従って別会場に移動するよう指示されるが、そこには案内スタッフはおらず実はこの時点でゲストはこの展示から開放された状態になっている。別会場(=ワタリウム美術館向かいの空き地)からは、ローテーション通りに行動するスタッフとゲスト(過去の自分)が見えており、こちらに手を振ってくるので自然とこちらも手を振り返す構図になる。自分がここで感じたのは、今体験しているのは市街劇というより、手を降る行為により演劇空間の賞味期限を延長している感覚だった。終わりがはっきりしない曖昧な演劇とは少し違い、自分で終わるタイミングを決める演劇という感じ。準備されていたポットのお茶を一杯頂いたとき、他の5人のメンバーはまだ一人も抜けていなかったが、いち早く自分は脱出させて貰い帰路についた。
20231217
アシペル主催のイベントへ。飯野賢治の映画と、神谷・三上コンビのトークショーが目当て。
到着直後、元某ゲームメディアのSさんが歩いていていきなり緊張してしまった。都内のゲーム展示会に行くとほぼ確実に取材に来られていて静かに尊敬していたが、この日も案の定だった。それに比べて私は…と悪い思考に一旦なりかけるもリセットして展示を見る。飯野賢治の1週間のスケジュール表の殆どが打ち合わせで埋まっていたが、どこで仕様切ってるんだろうと気になった。
トークショーはメディアを入れておらず、SNSにも書くなということだったので触れないが、バイオ1.5の裏話などファンには嬉しい話が沢山聞けた。Q&Aコーナーは手を挙げるのが海外の方ばかりで苦々しい気分になったが、そういう自分も聞きたいことはぶっちゃけ無い。(手を上げた方の1人は驚いたことにMelosさんだった!)最後にサイン会があったので、二度とこんなチャンスは無いだろうと参加。ゴッドハンドとW101のディスクにサインを頂く。神谷さんは既にメディアでも話されている通りゲーム制作を続けるということなので、新作を楽しみにしていますとだけ短く伝えて帰った。
20231229
サンガツのライブを見に渋谷へ。事前予告通り、本当に植物と人体を使って演奏をしていた。言葉にできない…。
20231231
例年通りビデオゲーム振り返り記事を公開。本当は12/30に済ませて大晦日は料理でもしようと思っていたが、結局食い込んでしまった。
https://ainamoor.com/gametext/2023videogame/
やはり残念なのはこのラインナップにスト6を入れられなかったこと。これはゲームが悪いのでなく自分の問題で、音楽の勉強と格闘ゲームの練習がバッティングした結果、最初の1ヶ月しかまともに触れなかったのが理由。”毎日少しずつ進める枠”には1個のタスクしか入れられないというのが今年の一番の学びだったかもしれない。
20231202 ピアノ男・千葉みなと
20231202
楽しみにしていたAbleton and Max Communityのピアノ男回を配信で見た。テーマは「ハック&クラック」。先日ナタリーでピアノ男の執筆した「「割れ音源」は完全に悪なのか?」が公開され話題になったばかりだが、改めて本人の解説で深掘りしていくというもの。
最近の彼の活動で興味深かったのがビアノ男ビデオズ。突如Youtuber活動を開始したかと思いきや、その動画を自作自演で他の動画サイトへ転載。その際に動画サイトの著作権保護システムを回避するための加工を施していくことで、合法的に作られた違法アップロード風動画を生み出すという試み。音楽家としての範疇を超えてサンプリング文化そのものに迫ろうとする姿勢にドキリとさせられた。ナタリーの記事が出たときもこの直後だったため意外とは思わなかった。
本講演は、サンプリング文化の功罪についてナタリーの記事に無かった新しい解釈が付け加えられている訳では無い。しかし、Max CommunityらしくM4Lプラグイン「Wareser」に用いられているmp3圧縮風の劣化表現の仕組みについて技術面から解説があるなど、見どころは多かった。
何より最高なのが参加者特典の「warezer trial」。これはGumroadで販売されている「warezer」の体験版なのだが、一定時間毎に「体験版をご使用いただきありがとうございます」という合成音声が鳴り響くという試用版あるあるが実装されている。講演開始までの待ち時間に既に触っていたのだけどめちゃ笑ってしまった。
更に講演内ではMaxスクリプトを編集してこの音声を解除するという”合法的割れ”のやり方をレクチャーしてもらえるなど大サービスの内容だった。自分もMaxの環境は構築済みなので、解除して遊ぶところまで実際にやってみた。有償版を持っている人でも、体験できる「ピアノ男ビデオズ」として手に入れておいた方が良いやつ。
アーカイブ期限が切れたときのために自分用にメモを残しておくと、plugoutに繋がっている「sfplay~ trial.aiff」を「qmetro 10000」で定期的に叩くことで音声を鳴らしているのでここをまるっと削除すればOK。さらにwarezerの仕組みを解析したい場合は「mp3ize」の中に処理が入っているのでここを展開すること。製品版warezerにはビットクラッシュ具合を調整できるつまみが付いているが、「mp3ize」をうまく使えば再現したり独自機能を付け加えられるかもしれない。
夜にイルリメの新譜がリリースされていると知り購入。
20231203
テオ・ヤンセンのストランドビースト歩行イベントを見に千葉みなとへ。
千葉方面へ向かうときは京葉線を使うが、窓から見える人工的な景色(高速道路、企業の巨大倉庫、公団住宅)にいつも見入ってしまう。自分がCities:Skylineをプレイするときは、物流に強い高速道路沿いに工場を置き、その外側に商業施設、続いて住宅という順で配置するが、市民が訪れなくていい内側の世界を見学している気分にさせてくれる。
千葉みなとは船着き場の他に公園や美術館などの市民スペースが集められた場所のようで、この日はフリーマーケットなど他のイベントが同時開催されていた。そのせいもあってか、客層はアート好きより家族連れで賑わっている印象。事前申し込みした人が交代でストランドビーストを押せるようになっていたのだけど、強い海風のおかげで勝手に前進してしてしまうので皆コントロールに苦戦気味だったのが微笑ましい。
ストランドビーストが歩いているすぐ後ろの海ではウィンドサーフィンを楽しんでいる人が居たりと皆好き勝手に過ごしている空気が心地よく、自分もイベントを早々に離脱してICレコーダーを回しながらの散歩に夢中になってしまった。
もう美術館の展覧会は見なくて良いかなという気分になっていたら、来客が多すぎて入場制限がかかったというニュースが。適当に千葉駅周辺を散策してから帰った。
20231204
ヒラヒラヒヒルをクリア。「BST」と同じテーマをさらにフォーカスを絞って描いており、瀬戸口廉也の興味の方向がより分かる作品になっていた。これはちゃんと文章を書きたいので年末ブログに取り上げることにする。