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入場すると一番の目当てだったフランソワ・パフェの音響彫刻がいきなりお出迎え。ちょうかっこいい!
かつて大阪万博のためにつくられ、また解体されたが、修復活動によって現在は6体の音響彫刻が東京、大阪、京都に残っている。ここで展示されているのはそのうちの一基で「勝原フォーン」と呼ばれる作品。残念ながら演奏会などはなくその音を聞くことは出来ないが、かなりの至近距離で見ることができた。
この佇まい…。もしミニチュアでもあればお持ち帰りしたかった。
予約していたDOMMUNEの宇川直宏による『NO BREATH/EXPO70 EDITION』。
宇川直宏が制作した曲を聞きながらシンクロして動くマッサージ機に癒されようというもの。これを見て最初に連想したのは水口哲也のシナスタジアスーツだった。自分も体験会に参加して着たことがあったけど、あれは振動コントローラーの延長線上にあるアプローチで、プレイヤーの操作に対するフィードバックを全身で感じようというものだった。これと比べると「NO BREATH」は音楽とのシンクロ感はまるでなかったりするんだけど、現代音楽をコラージュしたヤバい楽曲を聞きながら無重力マッサージされるのは気持ち良くも危険な領域に落ちていくようなスリリングな体験があった。
展示があることを知っているならともかく、ただ散歩に来た人にとっては怪しい印象を受ける内容になっているのが少し驚きだった。蓮沼執太は公共性について意識した作品を多く発表していてその中には音楽を流すものも含まれるけれど、自然に聞き流せるような楽曲であることが殆どだったので。