20241020

20241020

いよわさんの「オレンジスケール」を耳コピした。

先日のユリイカをきっかけに他アーティストへの提供曲を聞いていた中で知った曲。マジックアワーという中間の時間帯を分数コードで表現しているのが面白い。譜面のみでなくミックスもできる限り真似てみた。

耳コピの疲れで身体が重く、もう家で1日中ダラダラするかという気分になっていたが、蓮沼執太のフリーライブがあると聞き午後から六本木へ。

建築家が子供のために作った木造のオブジェの前でゆったりセッションをやろうという企画。あらゆるものを楽器に変えてしまうことに定評のあるパーカッションの宮坂さんは案の定遊具をバチで叩いていたが、鈍い音しか出ず蓮沼執太曰く「地味な感じ」になっていたのが笑えた。演奏の最中、子どもたちが奏者のすぐ横を駆け回っていたりと開かれた空気に癒やされた。

ところで肝心のオブジェは危険な高さまで子どもたちが登れてしまう仕様なのだが、それを近くにいるスタッフがいちいち止めていたのが目についた。建築家の意思を尊重して円盤が公共空間に刺さっているようなこの造形が採用されたのだろうが、安全を確保するには監視員を置くしかなく、誰かがお金を出してくれる六本木のような一等地でしか成立しないことが表面化しているのが少し悲しかった。

20241026

新しい掃除機が届く。奮発して買ったダイソンの最新型!

就職してすぐの頃はハンディ型を購入する資金がなく、ずっと床を這う掃除機を使っていた。壊れないからという理由でそのまま幾星霜…という定型パターンに突入していたので面倒くさがる身体に鞭打って選定、購入まで漕ぎ着けた。

正直に言うとダイソンのくせに吸引力は弱い印象。しかしバッテリー稼働なのでコンセントを気にせず自由に移動でき、あっという間に掃除が終わって感動。やはりもっと早く買い換えればよかった。

セッティングでクタクタだが、夜は青葉市子のコンサートを見に三軒茶屋へ。

弾き語り構成のライブは何度か見ているが、今回はオーケストラ編成。実はハープとコントラバスの音を生で聞くのは初めてで、これらのパートばかりに聞き耳を立ててしまった。ちなみにアレンジは梅林太郎が担当。ラストは青葉市子と梅林が2人で一礼して締めだった。

青葉市子はいつ見ても優雅な人で、退場の際に一人スキップで去っていったのが忘れられない。妖精?

20241028

運悪く小雨に打たれながら投票を済ませる。久しぶりにバッハに立ち寄り、あまりの分厚さに敬遠していた大谷能生の「歌というフィクション」を少しだけ読んだ。導入が長く挫折しそうになったので、後半の興味がある章をいきなり開いたり、また戻ったりしながら楽しみ方をざっくり把握。時間は掛かりそうだが最後まで行きたいところ。

帰ってメタファーのつづきをプレイ。最終ダンジョンらしき場所に辿り着いたが、今のところ選挙ネタがなんのためにあったのか分からなすぎる踏み込みの浅さが気になる。

20241101


メタファーをクリア。60時間の旅。

正直、これは新規IPではなくペルソナ6ですね!という感想になってしまう。自分はペルソナ5の時点でゲームメカニクスの変化の無さにうんざりしていた人間なので、STUDIO ZEROが立ち上がった際は橋野さんも同じ考えなのかなと予想していたが、的外れだったことが分かった。P4の後の「キャサリン」があんなに独創的だったことを思うと、そもそも大きな予算をかけた作品ではうまく冒険できないという裏事情があるのだろうと思う。世知辛い…。

20241102


吉田志穂の新作展示&トークショーを見るために東京駅へ。

この日は大雨が降って西日本新幹線のダイヤが崩れるなど騒ぎになっていたが、ちょうど家を出るタイミングで前線が東京まで流れて来ており、駅までの道で靴がぐしゃぐしゃに濡れてしまった。この状況で会場にどれぐらいの人が辿り着くのか気になっていたが、まさかの満席。流石木村伊兵衛賞作家。

以下、メモ。

  • 幽霊はイリミナルスペース、昨今のホラーブームからのインスパイアもある。
  • 写真とゴーストは縁がある。レンズフレアのことをゴーストという。
  • GoogleMapが時間のズレで幽霊船を生んだ事件が大きなインスピレーションになっている。展示している作品の中でも扱っている。
  • インターネットには空洞というイメージがある。携帯でサイトがなかなか開かなかった時代を引きずっている。
  • オフセット印刷した紙を3500枚重ねて展示した。全ての印刷結果が異なるようにしている。側面を見ると色が一致しないのが分かる。
  • 天井が高く空間も開けており会場であり展示方法は迷った。模型を作って計画した。
  • まず壁を1個置かせて貰った。天井の高さを使うことにした。資生堂ギャラリーも天井が高かったが、お金がなくて作品数を用意できなかったのでリベンジ。
  • 壁のグレーの部分は作品の領域を示している。フォトショップ上で緻密に計算している。
  • 物質としての写真に関心がある。自分は学校でトラディショナルな写真の教育を受けた人間。写真は全てフィルムで撮る。スクリーンショットは使わない。
  • 学校では写真が足りなければ100枚でも500枚でもとにかく撮ってこいと言うトラディショナルな教育を受けた。(同じ学校に通う学生が観客におり、今もそうだとのこと。へえー。)