2020年の年末はずっと『Cyberpunk2077』をプレイしていたのだけど、『GTA』シリーズの様な既存の都市型オープンワールドのメカニクスをそのまま引き継いだ作りであることに悪い意味で驚いた。何が不満なのかというと、メニューから進行したいミッションを選択してから開始地点に辿り着くまでの移動の間、じっとミニマップを見つめることになるあの時間が嫌いだ。執拗に作り込まれたナイトシティの景色を楽しみたいのにそうさせてくれない。情報が氾濫するサイバーパンクという題材も、オープンワールドの中でプレイヤーをどう歩かせるのかに効いてくるのだろうと発売前は想像していたが裏切られてしまった。
振り返ると、初めてミニマップに悩まされたのはずっと昔の『メタルギアソリッド1』だった。それからしばらくして、多くのAAAタイトルがオープンワールドを採用するなかでまた目に付く機会が増えた。
ミニマップの在り方にどうこう言いたいわけじゃない。ただ、ゲームメカニクスに対して直感的に違和感があったときに、ミニマップが主張してくるという形でそれが表面化するケースがあり、自分の中の何に引っかかったのかについてだけ興味がある。
そこで、自分の主観で過去に気になった作品をいくつか挙げて分析してみた。先にあらすじを言ってしまうと、3D空間を最大限に活かしたゲームメカニクスとは何か?という話になっていく。(個人的な興味に基づいた文章なので、何もなくてもがっかりしないよう。)
“ミニマップを見つめるとき” の続きを読む