2019年は稀に見る豊潤の年で、懇意のデバロッパーの新作が出続けた上に、DevotionやFLOWERSなど素晴らしい新規タイトルとの出会いもあった。自分はつなぎ的にゲームを買わないので興味のあるタイトルをクリアしたら可処分時間は他の趣味に割くのだけれど、良くも悪くも今年はゲームをしていた記憶しかない。
プレイしたゲームは以下。
“私的GOTY2019” の続きを読む2019年は稀に見る豊潤の年で、懇意のデバロッパーの新作が出続けた上に、DevotionやFLOWERSなど素晴らしい新規タイトルとの出会いもあった。自分はつなぎ的にゲームを買わないので興味のあるタイトルをクリアしたら可処分時間は他の趣味に割くのだけれど、良くも悪くも今年はゲームをしていた記憶しかない。
プレイしたゲームは以下。
“私的GOTY2019” の続きを読む小島監督作品ではお馴染みの要素だが、デス・ストランディングには実在するアーティストの楽曲がゲーム内で使用されている。日本人では唯一、星野源の「Pop Virus」が収録されているが、本作をプレイしていて自然と頭の中に浮かんだのは蓮沼執太の楽曲だった。それは両者に体験レベルで共通する部分があるからだと思う。
“オブジェクト指向で世界のことを考える デス・ストランディングと蓮沼執太について” の続きを読む初めにこのゲームを人から勧められた時に引っかかったのは「百合系ミステリィADV」というジャンル名だ。なぜこの二つを掛け合わせたのだろう。
「flowers」は、全四部からなる百合をテーマにした連作ADVゲームだ。各篇は季節の名前を冠しており、2014年に第一部である春編がリリースされてから一年に一本のペースで続編が公開され、2017年に完結している。
身近に本作の熱心なファンがいたため評判の良さは以前から聞いていたが、四部作というハードルの高さに後回しにしていた。そしてつい先月、全編をワンパッケージにまとめたPS4版が発売されたとのことで意を決してプレイしたのだが、仕事と食事と睡眠の時間以外全てを捧げるほどのめり込んでしまい一週間足らずでクリアしてしまった。それどころか本編だけでは飽き足らず、今では卒業アルバムのような分厚さのアートブックや関連CDの収集まで始めている。この記事はレビューという体だが、本作を布教するための文章であり、また何故私が本作にここまでのめり込んでしまったのかを整理するための文章だ。
以降の本文では、出来る限りネタバレは避けたつもりが、レビューの上で必要と判断した内容には触れるため未プレイの方は注意して欲しい。特に「flowers」は前知識の有り無しで体験の質が変わってしまう内容であり、それこそ公式HPの情報すら見ないことを推奨する。
ふりかえろう。プレイしたゲームは以下です。
PC
PS4
Switch
Web
Netflix
以下に特に印象に残ったものについてコメントします。
2017年にプレイしたゲームの振り返り。
PC
PS4
Switch
iOS
Arcade
下記から特に印象に残った作品についてコメントしていく。
たまには映画の話でも。。
今年は東京に越したことで足を伸ばせばなんでも見れるようになったので、はしゃいで50本くらい見たと思う。
特に良かったものをピックアップして最後にベストを出す。
湯浅監督の新作は突然役者が踊りだします。やったね。
ベストとは別に一番見てほしい映画はこれ。誠実な悲劇の描き方をしていると思う。
人を傷つけるのに最も手っ取り早い方法は車を使うこと。
すでに実写化を経験しているスパイダーマンの新作はまさかの学生映画でした。すごいぞマーベル。
はぐれものたちのカーアクション映画。生存戦略、しませんか?
自分らしく生きないことのほうが罪だ
(ってホドロフスキーが言ってた)
。作中で登場するゲームはStyxだろうか?
前作『リアリティのダンス
』 が実質ホドロフスキー父の話であったに対して、成長して父の呪縛から解放された青年ホドロフスキーが今度こそ主人公。ファンがホドロフスキーへ望むものとホドロフスキー自身の望みが共存する奇妙な物語。
ひたすら楽しい100分。へべれけ早見沙織に会いに行こう。
』/大林宣彦
作風がヤバくなり続けている大林監督の新作は奇しくもホドロフスキーと同じく青春映画。近づく戦争による死の気配に狂う人々と前衛的な演出が見事に結合する。酔い止めを持って挑みたい一本。
2017ベスト作品
エンドレス・ポエトリー
今回は選外としたムーンライトやスターウォーズEP8を含め、他人や世間の抑圧からの解放をテーマにした作品が光る年でした。(ドラマってそういうものかもしれないけど)
2016年にプレイしたゲームをまとめてみた。年末はバタバタしてたせいで紹介文は書けてない。
今年も行ってきたので何点か紹介。
アーマードコアやタイタンフォールとは違う、バイク形状のロボットアクションゲーム。ワイヤーをひっかけたりすれ違いざまに斬撃を入れることで敵を転倒させ、最後に接近してとどめを刺す二段シークエンスのらしさがカッコいい。
地面から野菜を引っこ抜いて戦うシステムが特徴の2Dアクションゲーム。任天堂好きならピンとくる方いらっしゃると思いますが、スーパーマリオUSAのリスペクト作品とのこと。強制スクロール、ツララ、電撃罠などステージごとの固有ギミックにも富んでいて最後まで飽きませんでした。
【ニコニコ動画】【紅楼夢12】Spring Crisis 2 PV【秋季例大祭3】
驚くべきことに正統なRezのフォロワー作品です。3D空間を飛び回りながらロックオンを駆使して敵を撃破していくことが目的ですが、ロックオンと撃破のSEは完全にRezを再現することに成功しています。また高速移動や近接攻撃といった行動すべてがインタラクティブミュージックになっており、何をしていても気持ちいい驚異の設計となっています。まだプレイヤーの動きと音楽との連携を作りこんだ段階のようでゲームの全容は見えてきませんが、今後が非常に楽しみです。
謎の新作を購入しました。なぞー。
PostHumanWanderings
謎です。システムはMystなどのPS1時代の3Dアドベンチャーですが、クリアの概念はなく、部屋からアクセスできる映像コンテンツを閲覧したり、惑星を散策することを楽しむゲームです。3Dグラフィック創世記に戻りたくなったときのために、このデモディスクは大切にとっておくことにします。
今年プレイしたゲームで特に印象に残った作品を紹介していきます。また最後に2015年のベスト作品を一本選出します。
思えば2015年はテイルズから始まった年でした。TOZの優れている点は、戦闘システムが3D化(マルチライン化)した時からずっと付き纏っている、後衛キャラの防衛問題に解答を出したことにあります。
2D時代のテイルズの戦闘システムは、前線を守るゲームでした。近接攻撃キャラが敵を前線に押し留め後衛キャラを守ることで、攻撃魔法や回復魔法が機能し戦闘を有利に進められるようになります。2003年に発売されたテイルズオブシンフォニアでは初めて全編3Dでの制作が行われ、これは見た目の進化だけでなく、戦闘フィールドが3D化されたことで水平方向への広がりが生まれ、より複雑な戦闘を楽しむことができるようになりました。しかし同時に2Dではあった前線という概念がなくなったことで、後衛キャラがボコられやすくなるという問題も生まれました。
それから10年以上経った現在、TOZはこの問題の解答として「神衣」システムを実装していました。これはボタンひとつで近接攻撃キャラと後衛キャラが「合体」し、強力な範囲攻撃を繰り出せる1キャラになるという冗談のようなシステムです。しかしこれによりTOZは3D化以降、最も欠点のない戦闘システムを持った作品となったのでした。
△初めて見たときは面食らいましたが、プレイしてみると本当に快適なのです。
D4はレッドシーズプロファイルのディレクターを務めたSWERY氏によるアドベンチャーゲームです。レッドシーズプロファイルはドラマ「ツインピークス」の影響を受けたオープンワールド形式のアドベンチャーゲームで、ケレン味の強い世界観やツインピークス風では終わらせない巧みなゲームデザインが光る作品でした。しかしアクションパートの完成度が低く地獄の仕上がりであったことから、最も評価が割れたゲームとしてギネスに認定された経歴を持ちます。本作はSWERY氏の作風はそのままに、広大なオープンワールドからは打って変わり、部屋の一室や飛行機の内部といった閉ざされた空間で様々なオブジェクトにインタラクトすることで謎を解いていくという、アクション要素の低い、レッドシーズプロファイルのいいとこ取りな内容となっています。
SWERY氏のゲームをプレイしていると小島監督の作品を思い出させられます。それは映画・ドラマなどの映像作品からの影響を受けていることや、また表現したいものとそのために必要なゲームデザインを構築できる手腕を持っているという点です。その巧みなゲームデザインゆえに、二人の作品はプレイヤーとゲームの関係をあぶり出すような演出が度々出現し機能します。すでに名作を連発しているSWERY氏ですが、この先さらにとんでもない何かを作ってくれるのではないかという予感をひしひしと感じています。
D4でSWERY氏の世界に触れ、もし興味が湧いたならばレッドシーズプロファイルもプレイしてみるのをお勧めします。
The Beginners Guideは複雑な物語構造を持った作品です。このゲームはアマチュアのゲーム製作者であるCodaの作成したプライベートなゲーム群を、その知人であるDaveyが編集を加え一繋ぎの作品にしてネット上に公開したもの、という設定になっています。そして実際にこのゲームをSteam、Humble Storeで配信している人物こそ、「The Stanley Parable」の製作者でもあるDavey Wredenなのです。
「製作者による解説を聞きながらプレイできるゲーム」は、すでに存在しているものとしてはMGS4にて行われた「Guns of The HIDECHAN!Radio.」企画があります。しかし本作は純粋なドキュメンタリーではなく、ゲームプレイを通して、他人に公開する予定のなかったCodaの作品をなぜDaveyは勝手に編集して公開したのか?公開したことで二人に何が起こったのか?について物語られるフィクションです。コントローラーを握れば、Davey Wredenの仕掛けた秀逸な演出があなたを彼らの物語の中に投げ込んでくれるでしょう。
△「Guns of The HIDECHAN!Radio.」はゲーム内BGMを変更できるアイテムiPodを使用してオーディオコメンタリーをやろうという企画でした。
神無絶景とは、ゲームをプレイしている最中にふと音楽と演出が絶妙にかみ合った瞬間やゲーム内のキャラに完全に自己投影できてしまった瞬間に不意に涙を流してしまった時…神の介在しない絶景すなわち神無絶景を垣間見た瞬間と名付けたものである
2015年のベストゲームは四季の狂剣・神無絶景です。四季の狂剣・神無絶景は、サークル「みょふ~会」によるアクション&ノベルゲームで、江戸時代の日本をモチーフにした日常的に真剣勝負が行われる世界を舞台に、多数のキャラクター達の群青劇が描かれます。
まず驚かされるのが極限まで要素を削ぎ落とした一次元ゲージで表現されるバトルシステムです。基本的な操作もZキーによる「前進」(後退すら存在しない)とXキーによる「攻撃」の2パターンのみで、あとは補助的に使用されるキーが2つ存在するのみです。しかしながらキーの長押しによる細かい挙動制御や、一定条件で発動する特殊状況、そして画面の8割を埋めるflashで演出されるキャラクターアニメーションが奥深い戦闘を演出しています。これは個人製作による省力化思考から逆算して生み出されたものであるのは確かだとは思うのですが、Zキーの「前進」は本作の半分を占めるノベルパートを読み進めるためのZキーでもあり、ノベルパートと戦闘パートを違和感なく接続するための装置ともなっています。(キラー7の◯ボタンによる移動なんかを思い出したりします)
戦闘システムの練度もさることながら、本作の最大の魅力は、個人製作作品、商業作品含めて見渡してもまず目にかかれないほどの「キャラ」の立ったキャラクター達です。彼らはその強烈なキャラゆえに、己の信念のもと真剣勝負を挑み次々と散っていきます。そしてその中で「俺は死ぬわけにはいかないんだ」と叫ぶ主人公、緋夕絶機がEDへと走り続けます。Zキーを押し続け、多くの喪失を共にした緋夕絶機と共に迎えるEDには神無絶景が広がっていることでしょう。
以上2015年のオススメゲームでした。それでは良いお年を。
今年も行ってきましたので簡単にレポ。デジゲー博は展示会であり即売会であるため、ゲーム関係の何かなら何を持ち込んでも良いというところが気に入っています。あとはTIFのようにインディーなドレスコードを持ったゲームがもっと参戦すると面白いのですが、難しいですよね。
プラモウォーズ/電通未踏組
巨大スクリーンに戦艦フィギュアを設置して戦うゲームセンター顔負けの海戦タワーディフェンスゲーム。フィギュアを設置するとその位置から索敵エリアが展開され、エリア内に侵入した敵を自動で攻撃する。フィギュアの裏にはパターン画像が印刷されていて、これをスクリーンが認識するという仕組みだそう。野生の男氏の乗馬マシーン×oculus riftに並ぶインパクトでした。
チート性能のほむほむの図
アトの跡/ほしさらい
「孤高のアオイロ」のほしさらいの新作。トップビュー視点のアクションゲームだが、体力の概念がほぼ廃止されており、代わりに主人公の後ろをついてくるヒロインを守ることが重要になる。ヨッシーアイランドやICOのような感じ。アクション面では攻撃行動に「反射」機能が付いている点が特殊で、敵の撃ってくる弾を攻撃すると打ち返して逆に相手を倒すことできる。ちなみにマップに転がっているオブジェクトを攻撃しても敵の方へ飛んでいくのでなんでもボコるのが正解。反射アクションの気持ちよさは充分確認できたので、完成版ではヒロインとのストーリーがどんなものになるか気になる。
VOXQUARTER/No Mark Games
昨年もプレイさせてもらったVOXQUARTER。最新版は戦闘バランスがよりシビアになったほか、各コマンドに経験値を振って強化できるシステムが追加され、戦闘前のビルドでうんうん悩む楽しみ方ができるようになりました。あまりにも楽しいのでついついラスボス戦までやってしまいましたが占有しすぎて少し申し訳なかった。
あとゲームデザインの魔導書も購入。あとでゆっくり読む。
みょふー会
夏コミで手に入れた四季の狂剣 神無絶景が最高の出来だったので、無印版神無絶景を購入。四季の狂剣 神無絶景はDL版が出ているのでオススメしておく。
これからの同人ショップのあり方についての同人誌/三月兎
秋葉原の同人ゲーム専門店三月兎による同人誌。三月兎の品揃えは凄まじく、同人ゲームで欲しいものがあればとりあえずこの店に行くようにしています。この本はそんな同人専門店を経営する中で得られた知見について書かれた貴重な資料なのです。きっと。(これから読む)
伊 for Arduboy/惑星まりも
ソナーで敵を察知して登場する前に魚雷で殺すSTG、伊のArduboy版の展示を見に行った。ArduboyはAuduinoベースで動く小型ゲームマシンで少し前にkickstarterをやってました(僕もBackしました)。まだ出荷されていなかったはずなので、開発者向けの先行版か何かを使っているのだと思います。実物は写真で見た印象よりも小さかったですが、PC版伊の面白さがしっかり再現されていました。
獣の花/MUJINA NEST
昨年も取り上げた獣の花。簡単に解説すると初心者向けにルールをリセットしようという思想の格闘ゲーム。結構気になっているのですが、正直展示物は去年とあまり変わってない感じ。基盤固め中なのだと勝手に想像してます。来年に期待!
キャラデザ良いですよね。早く動かしたい。
箱庭の彼女/ふりかけ屋本店
zip zap bot(ごめんなさいタイトルうろ覚えです…)/デリハリゲーム開発ゼミ総合
この二作品は同時に紹介したい。両作は二つの共通点があって、一つはoculus rift用のVRコンテンツである事。もう一つはVRに監視カメラネタを絡めている事です。箱庭の彼女はRepubliqueのように監視カメラを通して少女を視認しながら基地の最深部へと侵入していくゲームです。せっかくのVRゲームなのに主観視点ではないのかと思われるかもですが、少女の存在感が濃く出ていてこれがなかなか良いのです。そして最深部へ到達すると少女は銃口をこちらへ向けて…とカッコイイオチが用意されています。次にzip zap bot(名前違うかも。指摘下さい)は下半身を無くし動けなくなったロボットが、監視カメラや他のロボットの視界をハックして復活を目指すという内容。システムは完全にWatchDogsのハックと同じものですが、oculus riftで遊ぶと部屋の立体感が感じられてこれまた良い。僕の中でデジゲー博は最新のoculusゲームの体験会の側面が強くなってきていますが、VRネタの最前線はここなのでは!と静かに興奮していたのでした。
以上。